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メルコスル加盟と反米漫遊の旅・・チャベス・ウオッチ 2006/08

南米の暴れん坊こと、
ベネズエラのチャベス大統領については
これまでも当ブログや本店ブログで何度も書いてきました。

ベネズエラとペルーの罵倒合戦・・中道左派VSポピュリスト

南米の左傾化 その5・・「21世紀の社会主義」と中国の接近

南米の左傾化 その4・・反米とボリバル主義

南米の左傾化 その3・・チャベス・ベネズエラ大統領

非常に面白い男です。
個性的です。
強烈な反米左派です。
南米に旋風を巻き起こしています。

ってなわけで、2ヶ月に一回「隔月刊」ぐらいのペースで
チャベスの定点観測でもやってみようじゃないかと
「チャベス・ウオッチ」のシリーズを立ち上げます。
まあ、この人、ネタにはとんと困りませんからね(笑)


<インドがベネズエラから大規模な原油の輸入を開始>

 2006/06/13 *FujiSankei Business i.

取引される原油は
インドの年間輸入量(約6億5000万バレル)の
8%弱に当たる5000万バレル規模となり、
両国の今年の貿易額は昨年の7・5倍にあたる、
10億ドル(約1130億円)に達する。

インドはエネルギー資源分野で
ベネズエラ以外の中南米諸国との関係も強めつつあり、
中南米の反米左派政権と米国との対立激化の間隙を縫い、
たくみな資源獲得戦略を繰り広げている、とのこと。

インドは
高度成長によるエネルギー需給の逼迫を解消しようと、
中国としのぎを削り、海外での資源獲得に全力を挙げている。


<チャベス、ロシア製戦闘機の購入を発表>

 2006/06/14 *世界日報

戦闘機は新鋭機スホーイ30で
これを24機購入するとのこと。

以下、チャベスの発言。

 「スホーイ30には
 射程200キロのミサイルが積載可能であり、
 ベネズエラに侵攻を企てる米空母を十分に牽制できる」

 「あくまで自衛手段のために導入した」

チャベス、やる気満々です。

彼は米国による軍事侵攻の可能性を前々から指摘しており、
米政府内にそうした企てがあったと批判していた。
これに対して、米政府は「事実無根」と反論。

米製の1流兵器をワケありで買えない国が
ロシア製の1.5流兵器を買うというのが最近の流行。

スホーイ30はロシアの主力戦闘機。
攻撃機としても使用可能。
中国やインドも購入している。


<米国、ベネズエラ産原油の輸入途絶の可能性を憂慮>

 2006/06/15 *ロイター

米政府監査院(GAO)は、
ベネズエラからの原油供給が途絶する事態が起これば、
原油価格は1バレルあたり
最大11ドル上昇する可能性がある、とみているとのこと。


<チャベス、ロシア製小銃のライセンス権取得>

 2006/06/19 *AP通信

チャベス政権が、昨年11月にロシアから
カラシニコフAK103型自動小銃の購入を決定、
かつ、ライセンス権を得たことに対して、
ベネズエラ国内の反チャベス派から
「近隣諸国に対する脅威となりかねない」
との懸念が出ているとのこと。

AK103は、大ベストセラー「AK47」をベースにした、
ロシア軍制式銃のAK74M型のバリエーションモデル。
故障が少なく、汎用性とメンテナンスに優れている。

この報道の眼目は
購入云々よりも「ライセンス権取得」の部分。
ベネズエラで小銃を生産し、
これを他国に輸出できるようになる。

カラシニコフ自動小銃の製造工場は、
数年以内に完成予定で、
4年以内に年間数万丁の生産が可能になるとのこと。

これに対して、野党や反政府系マスコミは、

 「ライセンス生産されたものが
 ベネズエラの同盟国と目されている、
 キューバやボリビアに輸出、
 またはゲリラなどに横流しされる可能性がある」

 「近い将来これらの国と
 反米軍事同盟でも組むのではないのか」

などと警戒。

さらに米国務省のコメント。

 「十万丁の自動小銃購入だけなく、
 ライセンス生産までを行うのは理解できない」

 「国防以外の意図があるのではないかとの憶測を呼ぶ」

と、ベネズエラ政府に懸念を表明している。


<ベネズエラ、メルコスルに正式加盟>

 2006/07/22

ブラジル、アルゼンチンなど南米諸国でつくる、
メルコスル(南米南部共同市場)の首脳会議が
アルゼンチンのコルドバで開催され、
ベネズエラの正式加盟を宣言した。

「メルコスル(南米南部共同市場)」は
アルゼンチン・ウルグアイ・パラグアイ・ブラジルの4カ国で
1995年に発足した関税同盟。

現在の正式・準加盟国は10カ国。
メルコスルの域内人口は約2億3000万人、
域内GDPの合計は約7800億ドルに達し、
投資対象としても有望視されている。
また、メルコスルは、将来的には南米議会の創設など、
欧州連合(EU)のような域内統合を目指しているとされる。

まさにチャベスのポリシーである「ボリバル主義」を
体現したような共同体構想。
これに加盟とあらばチャベスが浮き立つのも無理はない。

また、この首脳会議には南米8カ国の首脳が参加。
チャベスの盟友であるモラレス・ボリビア大統領と、
キューバのカストロ議長も出席。

以下、チャベスのコメント。

 「南米の歴史に、
 新たなページが書き加えられた」

 「IMF(国際通貨基金)と米国は、
 “自由貿易推進”という名の下に
 南米を膨大な負債で従属させている」

 「新しいメルコスルになる。
 メネム(元アルゼンチン大統領)や
 他の新自由主義者の大統領、
 ブラジルのカルドゾ元大統領のものでもない、
 全く新しいものである」

この意気軒昂なチャベスに対して
南米の重鎮、ブラジルのルラ大統領は、

 「メルコスルにおいてブラジルとアルゼンチンは、
 欧州連合でのドイツ、フランスのような存在だ」

と述べ、「暴れん坊」の独走に釘を刺した。


<チャベス、カストロとチェ・ゲバラ旧家を訪問>

 2006/07/22 *ロイター

メルコスル首脳会議の合間に、
チャベスはキューバのカストロと連れ立って
コルドバ から40キロ離れたアルタ・グラシアの
チェ・ゲバラの記念館を訪問。

革命の勇士「チェ・ゲバラ」は
チャベスにとっては英雄的存在。


<チャベス「反米漫遊」六ヶ国の旅に出発>

 2006/07/23

チャベスは六ヶ国歴訪の旅に出発。

ベラルーシ、ロシア、カタール、イラン、ベトナム、マリ。
これら諸国を一気に駆け抜けるハードな外遊。

目的は2つ

◇反米の仲間作り

◇国連安保理の非常任理事国入りへの支持取り付け

最初の訪問国はベラルーシ。
「欧州最後の独裁者」ルカシェンコ大統領と24日に会談。

ここでもチャベスは吼える。

 「覇権主義的な資本家、欧州、米国の利益ではなく、
 民衆の要望にこたえなければならない」

 「帝国主義者の国家プロジェクトに対する内外の脅威から
 祖国を守るのは最重要課題だ」

 「(ベラルーシという)新しい親友ができた。
 共に戦うチームをつくっていく」

ルカシェンコも一緒になって吼えた。

 「異国のイデオロギーや道徳、
 貧困増大をもたらす擬似経済改革を
 我々に押し付けようとする連中がいる」

と、暗に米国を非難。

次の訪問国はロシア。
ここでプーチン大統領と会談し、
軍事技術協力や経済協力の拡大に関する合意文書に署名。

3番目はカタール。
ここでもチャベスは吼えた。

 「米国はボリビアのモラレス大統領率いる左派政権に対して
 武器類の部品を供与しないと脅している」

 「仮に米国がそうするのであれば、
 我が国は最低水準の国防を求めているボリビアや
 友好国に部品を供給する」

 「恐らく、将来、我が国は武器輸出国になっていよう」

4番目はイラン。
ここでは猛烈な大歓迎を受けた。
早速、アハマディネジャド・イラン大統領と会談。

そして吼えた。

 「ベネズエラは如何なる条件下であっても
 イランの側に立つ」

 「我々は永遠に貴国と共にある」

 「我々は互いに分離していれば脇に追いやられてしまうが、
 団結している限り米国の帝国主義を打ち破ることが出来る」

 「米帝国が支配に成功すれば
 ヒューマニティーに未来はなくなる」

 「それ故、我々はヒューマニティーを救い、
 米帝国に終止符を打たねばならない」

アハマディネジャドも共に吼えた。

 「チャベス大統領は我が兄弟であり、全イラン国家、
 そして自由を希求する世界の全ての人々の兄弟である」

 「チャベス大統領は支配制度に挑む戦士、
 神の崇拝者、人民の僕(しもべ)である」

 「わたしは兄弟、そして前線の友に会ったように感じる」

 「両国は双方のあらゆる経験を共有すべきと思う」

 「互いの傍らに立ち支えあおう」

5番目はベトナム。
チャベスは強行日程の疲れも見せず、
ベトナム戦争を題材に吼えた。

 「米帝の怪物が、われわれを阻止し、
 卑劣な手段で攻撃するという陰謀をあきらめることは決してない。
 けさ、われわれはブッシュ大統領の発表を聞いた。
 それはまたもや、われわれ、ベネズエラ、
 そして私自身に敵対するものだ」

 「もし彼らがわが国を侵略するならば、
 われわれはベトナムがやってきたように、
 抵抗し、失敗させるだろう」

 「われわれは、そうしたことが起こらないよう望んでいる。
 われわれは相互尊重、自由、
 そしてベトナムのように自由になることを望んでいる」

しかし、米国との関係強化に努めているベトナムは
いまいちノリが悪く、チャベスに同調しなかった。

とまあ、こんな感じでチャベスは諸国を歴訪中。
今日あたりが最終国のマリ訪問中で
おそらく今頃は吼えてるんだろうなあ。




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