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イスラエルの興味深い動き・・戦争調査委員会の設置とイラン空爆の予兆

レバノン攻撃 イスラエルのオルメルト首相も失敗認める

 イスラエルのオルメルト首相は28日、
 レバノンへの軍事攻撃について、
 政府の対応を検証する委員会を設置することを明らかにしたうえで、
 「(攻撃について)問題点と失敗があった」と、
 約1カ月にわたった戦闘で
 成果が得られなかったことについて失敗を認めた。
 
 同首相はイスラエル北部ハイファで演説、
 160人というイスラエル兵の死者を出しながら、
 イスラム教シーア派勢力ヒズボラに拉致された、
 2人のイスラエル兵士の奪還という当初の目的を
 いまだに果たせていないことについて、
 「期待した通りの目的をいつも達成できたわけではない。
 攻撃には問題点も失敗もあった。
 予備兵や市民の中からあがっている批判の声を
 真摯に受け止めたい」と述べた。
 
 一方で、首相は
 「徹底検証は政府機能を麻痺させることになりかねない」として、
 委員会は政府から独立したものではなく、
 委員は首相が指名するとした。
 そのうえでイスラエルはイランからの脅威に
 備えなければならないと攻撃を正当化した。

   (iza!)


この件でオルメルトはかなり追求されてますね。

招集解除になったイスラエルの予備兵たちが
娑婆に戻った後で、
続々と政府と軍指導部の失策を糾弾する声をあげて、
「敗戦」調査委員会の設置を要求しています。
これがかなりの勢いになっています。

イスラエルでは、戦争や戦闘が失敗に終わった後には
必ずこの種の調査委員会を設置し、
失敗の原因と責任を追及してきました。
第4次中東戦争やレバノン侵攻作戦の後など。

第4次中東戦争後には首相が責任を取って辞職し、、
レバノン侵攻後は国防相であったシャロンが辞任に追い込まれました。
それが恐いからオルメルトは
独立の権限をもった調査委員会の設置を拒んでるわけですな。

もっともオルメルトは、

  「イスラエル国防軍のあごにパンチを加えたくはない。
  軍を調査委員会の管理下に置いて、
  次の任務を遂行できないような状態にすべきだろうか?」

と、軍の弱体化への懸念を反対の口実にしてますが。

予備兵達の批判の矛先は
オルメルト首相、ペレツ国防相、
さらに軍のハルツ参謀総長の3人です。

ハルツ自身も

  「参謀総長から兵卒に至るまで、数多くの失策があった」

と、戦争の失敗を認めています。

このイスラエルの予備兵達の発言力の強さは
国民皆兵国家である、この国の特殊性を反映してるんでしょうが、
調査委員会の設置を要求するあたりは、
なんだか古代ローマ帝国のような感じを受けてしまいます。


さて、今、このイスラエルで
別の注目すべき動きが進行中です。
それはイランの核施設に対する空爆の動きです。

机の上の空」というブログがありまして、
ここは頻繁に海外メディアの記事を翻訳して載せてるのですが、
その中で興味深いニュースがありました。

イスラエル 対イラン「作戦マネージャー」を任命

イスラエル 対イラン自力攻撃を検討

両方とも、イスラエルのイラン空爆に絡む動きで、
「ハーレツ」「エルサレム・ポスト」という、
イスラエル紙の翻訳記事です。

本当の情報なのか、
あるいは意図あってイスラエル軍が
マスコミにこの種の情報をリークしているのか?
非常に興味深い内容です。

まあ、時が経てば経つほど
イランの核開発はいっそう進行するわけで、
現情勢が続く限りは、
私はイスラエルは間違いなく空爆に踏みきると見ています。

ただ、1981年のイラク原子炉空爆、
つまり「バビロン作戦」では
ヨルダンとサウジの国境を突っ切るだけで済みましたが、
さすがに今度の相手はイランです。
長大な航続距離が必要となり、かなりの困難な作戦となるでしょう。

イスラエル、イラク原子炉を空爆・・1981年「バビロン作戦」

彼等の発想は
「国家と民族の生き残りに必要であるか否か?」であって、
それにプラスして戦力と戦費の検討を加えた上で、
あっさりと実力行使に踏み切ります。
そこには何の倫理的ひるみも感じません。

米国がイラクの泥沼にはまっている現状、
これは自分たちでやるしかないと
彼等は思い始めているでしょうね。






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コメント

一点の曇りもない

あれは「バビロン作戦」と言うんですか、やっと長年の疑問が晴れました。

イランの核施設と、ダマスカスを同時空爆する可能性はあるんじゃないかと考えています。限りなく不可能に近いですが・・・。

以前コメントしましたが、今の戦争は「やられ方が甘い」ので、武力行使を仕掛ける方が不利になるように(逆を言えばゲリラ戦による抵抗運動が有効なように)出来ています。万難を排するには、案外「血も涙もなく」目的を遂行することだと思います。イランや北朝鮮、そして中共やロシアの日本に対する態度のように、学ぶべき事例はいくらでもあります。

  • 2006/08/31(木) 13:37:10 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

ヒズボラはズボラではなかった・・

 正規軍とゲリラとの戦いは難しいです。イスラエルは軍の数パーセントが毀損しただけで撤退せざる得ませんがゲリラはその10倍毀損しても逐次投入されますからね。しかも装備が凄い・特にロケット砲ですかね・・
 イスラエル軍は補給もうまくいかず、前線は背後から攻撃され、同士討ちも多かったようです。
 バビロン作戦の再来はあるのか・・それとも・・ハルマゲドンが来るのか・・仮にイランの核施設を攻撃したら、ヒズボラがイスラエルの核施設を攻撃する可能性はありますからね・・
 コワいですよ。
 

  • 2006/08/31(木) 15:04:19 |
  • URL |
  • SAKAKI #-
  • [編集]

ズボラでいてほしかった

> クマのプータロー殿

> イランの核施設と、ダマスカスを同時空爆

う~ん、イスラエルが果たして
2正面作戦をやるでしょうか?

> 案外「血も涙もなく」目的を遂行

これが出来ないのが現代国家・民主国家の弱さですね。

侵攻軍のゲリラ戦での秘訣は
民心の掌握か「叩っ斬り」のどちらかです。
どっちつかずでは絶対に勝てません。


> SAKAKI殿

> しかも装備が凄い・特にロケット砲ですかね・・

あのロケットやミサイルは
従来のゲリラ戦の枠組みを超えてますね。
あれをやられるとイスラエルはつらいでしょう。

> ヒズボラがイスラエルの核施設を攻撃する可能性

ありますね。
イランはそこまで考えて
ミサイルを供給してるでしょう。

ただ、ヒズボラにはヒズボラの意思があるはずで
100%全てイランの言うことを聞くかどうか?

それをやるとヒズボラは
イスラエルの総攻撃を受ける羽目になるでしょうから。

  • 2006/09/02(土) 01:13:59 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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