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台湾:反陳水扁の退陣署名運動・・その黒幕は?

身内から批判運動 台湾の陳政権に辞任迫る

 台湾の民主化運動の闘士として知られる、
 施明徳・元民主進歩党主席が、陳水扁総統に辞任を迫っている。
 支持者から「100万人署名」を集めた施氏は、
 9月上旬から総統府前で20万人規模の座り込みを計画。
 野党連合による罷免要求に続き、
 “陣営内”からも批判が噴き出した格好だが、
 陳総統は「意見の異なる政治主張を尊重する」と静観姿勢を保っている。
 
 強硬な独立論者である施氏は、
 国民党独裁政権下で投獄され、民進党結成にも参加した。
 1994年には党主席に就任したが、
 民進党が政権交代を実現した2000年、
 総統就任した陳氏と路線対立を起こして離党。
 党外勢力として独立を目指す政治パフォーマンスを展開していた。
 
 しかし、今年6月には
 野党連合が立法院(国会)に提出した総統罷免案にいち早く同調。
 スキャンダルに揺れる陳政権の腐敗と失政を批判して8月中旬、
 「百万人倒扁運動(陳総統を辞任に追い込む百万人運動)」を提唱、
 民主化運動の志を見失う陳総統を「戦友」として批判した。

   (iza!)


台湾政界を揺るがしているこの退陣署名運動ですが、
どうも単なる「身内から批判運動」とは言い切れないようです。

施明徳。
民主化運動の闘士。
民進党の第6代党主席。

1941年、高雄市生まれ。
1962年、台湾独立連盟案起草に関与したとして
反乱罪容疑で逮捕され、無期懲役の判決を受ける。
台湾東部沖合の緑島にある政治犯収容施設に収監され、
15年間服役し、1977年に釈放。

1978年、美麗島雑誌社の代表となり、
翌年の「美麗島事件」で逮捕され、無期懲役判決を受ける。
90年に出獄。

1992年、第二期立法委員(国会議員)に就任。
1994年、第六代の民進党主席に就任し、96年に辞任。
その後、現実化路線の陳水扁氏と路線対立から
2000年、民進党を離脱。
02年の高雄市長選に無所属で立候補したが、落選。
04年の総選挙にも出馬したが、これも落選。

この人物の前半生は、
過酷にして華麗なまでの台湾民主化の闘士としての人物史。
特に1979年の「美麗島事件」などは
国民党政権の言論抑圧に対する民主化運動の
象徴的な事件といっていい。

しかし、2000年の民進党離脱から
彼の民主化闘士としての伝説が色褪せ始める。

2002年の高雄市の市長選挙。
この時、施明徳はあろうことか、
かつての敵手たる国民党と親民党に押される格好で
無所属候補として選挙に出馬した。

国民党側は、
これで民進党の票が割れることを期待していたが
結果は施明徳は泡沫候補並みの1.1%の票しか取れず、
それもあって民進党の謝長廷が勝利した。

この台湾独立派である「民進党」に対する利敵行為に
施明徳の信望は完全に失われてしまう。

2004年の総選挙時にも施明徳は出馬したが、
出馬当初から彼の言動は疑問視された。
特に選挙用のポスターに孫文の肖像を大きく描いたことは、
独立派から顰蹙を買った。

国民党にとって「国父」の存在である孫文も、
台湾独立派はあまり評価していない。
「中国との統一」「中華思想」に結びつくからである。

そして選挙の結果はまたも惨敗で、
これで施明徳の政治生命は完全に断たれたと思われた。
しかし、今回の反陳水扁の署名運動。

実は、この署名運動が盛り上がっている背景には、
国民党の支援がある。
台湾メディアの大半は国民党に牛耳られているが
メディアが大々的にこの運動を支援している。

施明徳は9月から
総統府前の大通りで20万人規模の座り込みを計画しているが、
これを許可しているのが
国民党主席である馬英九台北市長。

この運動、背景を見ると
なにやら国民党の策謀を感じますな。
独立派と独立派を喧嘩させて、
「かつての民主化運動の戦友の批判!」ってことで
陳水扁政権を揺さぶるつもりなんでしょう。
内訌は第三者の利益となるからね。

まあ、陳水扁も家族や側近の不正疑惑などで
揺さぶられるだけの材料を作ってしまった。
これは自業自得で弁護の余地もないが、
政権として、ある意味、末期状態と言っていい。

こうやって客観的に見ると
施明徳自身もいろいろと理想と志を持って
行動しているのかもしれないけど、
結果的には国民党の道具に成り果てている。
哀れな存在。

これに対し、かつての美麗島事件の「同志」だった
民進党の陳菊氏は24日、
「陳総統は選挙で選ばれた総統だ」と運動に対して反対を表明。
同時に民進党員には
施氏への反対行動をとらないよう呼びかけている。

さて、上述の総統府前での座り込みは
9月9日から始まるとのこと。
施明徳側は、

  「静かな座り込み抗議は
  非暴力による『台湾民主劇場』になる」

として、
9日から2日間で80万人、
延べ200万人の参加を見込んでいるとのこと。

9月は台湾の政情にとって
激動の月となりそうですな。



関連過去記事

台湾:馬英九国民党主席・・反日と親中の「プリンス」





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コメント

陳水扁さんは各国(以外にも韓国からも)から栄誉博士号をいただいているようです。

 http://info.gio.gov.tw/ct.asp?xItem=15050&CtNode=3483&mp=1
  中華民国(台湾)行政院新聞局

  陳總統簡傳
 
   相關著述及榮譽學位

   計獲有
   韓國慶南大學榮譽法學博士、(韓国)
   韓國龍仁大學政治學榮譽博士、(韓国)
   俄羅斯經濟學院經濟學榮譽博士、(ロシア)
   宏都拉斯自治大學榮譽博士 及 (ホンジュラス)
   巴拉圭亞松森大學榮譽博士等榮譽學位。
          (パラグアイ・アスンシオン大学?)

  注:日本では今でも台湾は韓国と仲が悪いと思っている人多いですので。

  • 2007/05/16(水) 16:19:17 |
  • URL |
  • 陳水扁さんの栄誉博士号 #yB9GDcjY
  • [編集]

政党の関係は?

なるほど。
貴重な情報、ありがとうございます。

民進党と国民党、ウリ党とハンナラ党、
台韓の政党同士の関係はどうなってるんでしょうね?

  • 2007/05/17(木) 00:15:37 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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