短く斬れ

ニュース・短評・データ・資料を怒濤の如く。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

ザンビア:野党候補の「中国排除」発言・・アフリカの一角で嫌中を叫ぶ

ザンビア野党「中国資本を追い出す」大統領は平謝り

 アフリカ中南部にあるザンビアでは
 今月下旬に総選挙が行われるが、
 野党の大統領候補が「私が当選したら中国資本を追い出す」と公約し、
 波紋が広がっている。
 9月1日付で新華社(英語版)などが伝えた。

 問題となっている発言を行ったのは、
 野党の愛国戦線(Patriotic Front)党首で、
 大統領選に出馬したサタ候補。
 ザンビアでは今月28日に大統領選、
 国民議会選、地方議会選が実施される。

 サタ候補は8月26日に行った演説の中で
 中国を非難する発言を連発した。
 まず「我々は金を払って中国企業に鉄道や道路を
 建設してもらっているが、中国に借りを作るべきではない」
 「私が当選したら中国資本を追い出す」と主張。

 また「主権国家である台湾を悪く言う人が
 ザンビアにいることは悲しいことだ」と
 台湾独立を容認する発言を行った。
 更に「これまでザンビアの人々が絶賛してきた『あの国』よりも、
 日本の方がわが国に貢献している」と中国を暗にけん制。
 「欧米諸国やインドはザンビアで
 多くの業績を達成してきた」と続けた。

 こうしたサタ候補の発言を受けて、
 ムワナワサ大統領は8月31日、
 「中国人資本家は鉄道や道路の建設を通して
 わが国の発展に貢献している。
 『彼らを追い出す』と脅すのはひどい話だ」と強く批判。
 そして「正式に謝罪したい。
 我々は中国人の友情を大事に思っているし、
 今後も中国からの支援を大切にしていきたい」
 「中国人資本家は継続中のプロジェクトを
 中断しないでほしい」と述べた。

 なおザンビアは朱鎔基・元首相や
 李鵬・元全人代常務委員長が訪問したことがあるほか、
 中国有色金属建設股フェン有限公司(NFC)が
 銅鉱山の合弁事業を行うなど中国との関係が深い。

   (中国情報局)


ザンビアはアフリカの内陸部にあり、貧しい途上国。
でも、いかにもアフリカらしく鉱物資源だけは豊富にある。

特に銅は世界的な産地であり、
実は日本の10円硬貨にも
このザンビアから輸入した銅が含まれている。
他にプラチナ・鉛・亜鉛・コバルト・石炭などを産出し輸出している。

近年、中国は資源外交に狂奔しているが、
彼らがこのザンビアに目をつけたのは当然といえば当然。
朱鎔基や李鵬を送り込み、経済援助を餌にして
銅とプラチナの権益を握った。

銅は、上記ニュースにもあるように
中国有色金属建設股フェン有限公司(NFC)が
ザンビア最大の銅鉱山「チャンビシ銅山」の開発を行っている。
銅精錬量は年間11万トンを超える。

プラチナは、1億7000万ドルを鉱山開発に投資し、
数万人規模の中国人労働者を移住させて開発を行っている。

この両国の「資源窓口」は、
ザンビア側は副大統領のムワペ、
中国側は資源がらみで必ず顔を出す曾慶紅。

また、中国はザンビアに航空機も売り込んでおり、
今年8月にはハルビン航空工業の輸送機8機が輸出された。

さて、上記ニュース。
この中国のザンビア進出に対して
野党候補が「中国資本を追い出す」と表明したとのこと。

野党候補が如何なる理由で
中国資本の排除を訴えたかの背景は
ニュース中には全く触れられてない。
だが、最近の急激な中国資本のアフリカ進出に
各地で反発が起きているのも事実で、
これもその一つなんだろうね。

このサタ候補は中国を批判する一方、

  「主権国家である台湾を悪く言う人が
  ザンビアにいることは悲しいことだ」

  「これまでザンビアの人々が
  絶賛してきた『あの国』よりも、
  日本の方がわが国に貢献している」

などと嬉しいことを言っている。

実際、日本はザンビアに対して多くの援助を行ってきた。
2002年の外務省統計によると、
ザンビアへの援助額では日本は米国を抜いて第一位である。

しかし、中国の援助が日本や他国に比べて
ザンビアも含めて多くのアフリカ諸国で歓迎されるのは何故か?
その答えは下記のニュースにある。


中国がアフリカに融資攻勢 批判高まる「逆行資源外交」

 世界の資源獲得に躍起になっている中国が、
 ザンビアやガーナなどの重債務国を含む、
 アフリカ諸国に対して融資攻勢をかけている。
 インフラ整備と融資、
 それに石油などの資源獲得を一体化させる狙いだ。
 アフリカ諸国に対しては、
 パリクラブ(主要債権国会議)を中心に
 債務が積みあがるのを控える方向にあるだけに、
 国際機関の関係者らは、
 中国の逆行する資源外交に批判を強めている。
 
 日米欧主要8カ国(G8)の財務相は6月10日、
 中国代表らを招いた朝食会で、
 異例の「秩序ある途上国支援」を要請した。
 中国が国内の拡大するエネルギー需要を賄うため、
 石油を中心とする資源の確保の一環として、
 主要国から公的債務の免除を受けたアフリカ諸国に対して、
 安易な融資攻勢に走る事例が目立っているからだった。
 
 だが、中国はこうした牽制に対して、
 むしろ、アフリカに対する融資拡大で応じた。
 温家宝首相は同月17日から24日までのアフリカ歴訪で、
 ガーナに対して、通信施設整備などに
 6600万ドルの融資を約束。
 アフリカ連合(AU)議長国である、
 コンゴ共和国のサスヌゲソ大統領との会談では、
 AUに対して100万ドルの援助を約束した。
 また、産油国のアンゴラに対しては、
 内戦で疲弊した経済再建を名目に20億ドルの融資を表明した。
 
 G8が問題視するのは、中国が安易な融資に走れば、
 債務免除の条件に貧困からの脱却と民主化、
 経済改革を挙げる先進国の狙いが崩れてしまうからだ。
 2005年にIMFはアンゴラに対して
 石油収入を透明にしなければ融資をやめると通告したが、
 中国が20億ドルの融資に応じたため、
 アンゴラはIMFの要求に背を向けるようになった。
 
 中国は、国際社会が
 ダルフールでの虐殺を非難するスーダンに投資し、
 石油を中心とした輸出の70%を引き受けているだけでなく、
 武器輸出にも積極的だ。
 腐敗政権として批判されているジンバブエのムガベ大統領も
 中国からの投資や融資で政権を維持している。
 
 ザンビアではすでに、
 希少資源であるプラチナの確保のために
 1億7000万ドルを鉱山開発に投資し、
 数万人規模の中国人労働者を移住させている。
 
 ガーナやザンビアなどは、G8が05年に、
 債務免除の方針を打ち出した重債務国の国々だが、
 中国の最大の狙いは、
 開発援助を通じた関係強化と資源の確保にある。
 中国はいまやアフリカ最大の投資・援助国。
 貿易額でも米国、英国に次ぐ第3位だ。
 
 国際通貨基金(IMF)幹部は、
 「先進国は、途上国の債務がつみあがるのを
 控える方向に動いているのに、
 中国は、先進国が債務免除しているところに対して、
 融資攻勢をかけている。
 中国はパリクラブのメンバーではないから、
 制約なく融資できる。
 政治的に無関心を装う中国の姿勢は問題で、
 大国としての責任ある行動を取るべきだ」と批判を強めている。

   (iza!)


ってなわけなんですね。

秩序もへったくれもなく、
相手国の状況も相手国の借金事情も考えず、
ただひたすらに融資攻勢をかける中国。

独裁国家や虐殺国家や、はては債務に喘ぐ貧乏国に、
「お金貸しましょうか~?低金利ですよ~♪」と
色目使いの融資の誘惑。
嗚呼、まさに「国際社会のアイフル状態」。
強欲中国、ここに極まれり。

この国は万事が万事、この調子。
行動に美しさが無く、私欲むき出しの怪獣そのもの。

アフリカの一角にて
野党候補が叫ぶ中国資本排除の声は、
我が極東の島国にて増えつつある嫌中感情と同根だろうね。



関連資料リンク

ザンビアに中国向け金属工業団地「中国は永遠の友」

温家宝首相、ザンビア副大統領と会見

中国製造の12E型航空機、ザンビアに輸出

外務省サイト:ザンビア共和国





スポンサーサイト

テーマ:中国問題 - ジャンル:政治・経済

このページのトップへ

コメント

アフリカで中国様が恫喝

在ザンビア中国大使が野党から首相が選出されたら中国はザンビアへの支援を中止すると恫喝してます。選挙結果が待たれます。

  • 2006/09/08(金) 19:01:02 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

これが中国

この情報、確認しました。

6日付けのフィナンシャル・タイムズですね。

  中国、28日に予定されるザンビア大統領選で
  野党候補が勝利すれば国交断絶の可能性を示唆。
  同国銅山への投資など経済力を背景に政治介入。

これです、これ。
中国様の常套手段です。

いかにも「らしい」ことをやってくれるので
逆にゾクゾクきてしまいますね(笑)

  • 2006/09/09(土) 01:34:03 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

これでも常任理事国

ゾクゾクするとは不謹慎なことをおっしゃぃますね。

アフリカの弱小国を相手に常任理事国が常套手段を簡単にちらつかせたりして、ヨーロッパからの反発が多いことを願います。

  • 2006/09/09(土) 01:54:02 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

ただ、私益のみ

> 不謹慎なことをおっしゃぃますね。

失礼致しました m(__)m

> 弱小国を相手に常任理事国が

それでも中国の行動が
何らかの大義を基準にしているのならば、
多少は理解してやらなくもないのですが、
実際は大義もへったくれもなく、ただ私益のみですから。

この国の覇権が拡大するにつれ、
全世界で摩擦が一層激しくなるでしょう。

  • 2006/09/10(日) 01:54:25 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

大統領選挙その後

ザンビアに在住している私よりも詳しくご存知なことに驚きました。
実際にザンビアでは嫌中感情が高まっていることを感じます。

本日大統領選挙の結果が公式に発表されまして、
現大統領のムワナサ氏が当選し、サタ氏は破れました。
と同時に、首都ルサカは、PF党の支持者による暴動が発生しています。
サタ氏は暴動に関してのコメントは出しておりません。
当然ながらPF党に対する国民の感情は悪化し、
「サタ氏を逮捕すべき」との論調が新聞でも展開されています。

仰ることはよくわかりますし、ここで議論する気もありませんが、
それでも現場に身をおいている立場としては、
サタ氏を支持できない気持ちもご理解下さい。
ザンビアの国内に民主主義のしくみが存在はしていても、
それが十分に機能してない状態で、
急進的な発言を行い、暴力に訴える・・・

ここでなされる論じられる以前の問題が、
アフリカには多々あることをご承知置き下さい。

現在、日本人としてサタ氏支持を表明することは、
何を意味するのか、どうぞお察し下さい。

  • 2006/10/03(火) 06:32:43 |
  • URL |
  • ザンビアより #-
  • [編集]

サタ氏

選挙後の暴動のニュースはこちらでも流れてます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061003-00000024-mai-int

確かにおっしゃるとおりですね。

私の文章の本意としては
中国のアフリカ外交を論じたものです。

ただ、野党指導者のサタ氏について
「反中」の観点からのみしか論じてません。
彼の政策や政治哲学までを調べた上で
評価したわけではありません。
その意味においてはおっしゃるとおりだと思います。

ご指摘ありがとうございました m(__)m

  • 2006/10/04(水) 04:18:03 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

ケイ

Author:ケイ
憂国と好奇心の30代男

マイブログ・メルマガ

 待避禁止!

 宇宙開発ニュース β版

 メルマガ:古今東西の名言

サイトマップ

 過去記事一覧

 過去記事一覧(本店ブログ)

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。