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グーグル:過去200年以上のニュース検索開始・・情報のインフレと見識の時代

「日露戦争」より詳しく グーグル新サービス
 欧米報道から検索

 インターネット検索エンジン最大手の米グーグルは6日、
 過去200年以上の欧米紙の記事を
 検索できるサービスを英語版ウェブ上で開始した。
 自分が知りたい事件を当時の記事がどう伝えたかを閲覧できる。
 
 グーグルニュースにアクセスして
 「アーカイブサーチ」をクリック。
 例えば日本関連として「日露戦争(Russo-Japanese War)」を
 検索することにする。
 すると米紙のワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズなど
 計1万6300件の関連記事があると表示される。
 時期や人物(例・東郷平八郎)で絞り込めば、
 開戦(1904年2月)から日本海海戦の勝利を経て
 ポーツマス条約で講和(05年10月)するまで
 当時のメディアが詳細に戦況を伝えていたことが分かる。
 全文閲覧の場合、ニューヨーク・タイムズなら
 1本4・95ドル(約580円)で記事を購入することになる。
 
 従来のニュース検索は
 過去30日分の最新ニュースの表示だったが、
 この新サービスによって
 世界の歴史的事件や資料の発見に利用が広がる。
 英紙ガーディアン、
 米経済紙ウォールストリート・ジャーナルなども記事を提供する。
 
 グーグルは「われわれの目標は
 より多くの世界中のコンテンツをサービスに取り込むこと」と語り、
 今後は他の言語にも広げていく計画だ。

   (iza!)


とうとうそういう時代が来たんですね。
感無量でございます。

こういう時事系ブログなんかをやってると
このグーグルの新サービスのもたらす意味がよく分かります。

「情報をかき集める」のが簡単になって
「情報をかき集めるのが得意な人」の地位が低下します。
誰でも出来るようになるからです。

替わって「情報を再構成するのが得意な人」
「情報を解説・考察するのが得意な人」が
今まで以上に重宝されるようになります。

古代以来、日本の「知識人」と呼ばれる人の多くは
「海の彼方の情報を早くもたらす人」でした。
そういう人が知識人と呼ばれてました。
それは遣唐使の昔から、
明治時代の新帰朝の留学生に至るまでです。

しかし、情報自体が苦労せずに簡単に誰でも手に入るならば、
「情報入手が得意な人」の比重が低下して
その情報をいかに的確に解説・考察するか、
そっちに力点が移っていくでしょうね。

こういうブログや雑誌や本などもそうですが、
過去の何百年かの情報を羅列するのは誰でも出来るようになって、
それがウリの媒体は、どんどん価値が低下していくでしょう。
「情報のインフレ」と言いますかね。

で、勝負のポイントは
情報の解説・考察、即ち、見識の部分が問われるわけです。

これは時事系ブログの変遷を見てるとよく分かります。
最初の頃の時事系ブログは
単に世の中の報道をそのまま載っけたり、
それに対する感想を書いただけのものでした。

それが、一部のブログが
WEB上の膨大な情報を収集してきて
そこからエッセンスを取り出して提示するという手法を始め、
これが次第に普通のパターンとなってきました。

今、人気のある時事系ブログは
この「情報収集」+「エッセンスの抽出」、
そしてそれに関する感想・考察、
この構成で記事を書いてることが多いように思います。

つまり、

  ニュース報道(素材の提示)
     ↓
  関連情報の収集
     ↓
  エッセンスの抽出
     ↓
  感想・解説・考察

こんな感じですかね。

ニュース自体は、WEB上では無料で
誰でも簡単にコピーや引用ができます。

そして関連情報を収集するわけですが、
このグーグルの新サービスの波及効果は
この部分が誰でも簡単に出来るようになるわけですね。
逆に言うと、この部分が得意技だった人の
地位が低下していくわけです。

そしてその後の、
膨大な情報から「エッセンスを抽出」することと、
「情報の解説・考察」の部分が勝負を分けるようになります。
互いに見識の部分で
切磋琢磨する時代がやってくるわけです。

たとえば私なんかもブログを書く過程で
過去の新聞報道を検索し、
それを素材に記事を書くということを普通にやってます。

私は産経や読売のWEB会員で
これらの新聞の過去十数年の記事を自由に検索して取り出せます。
そしてそれを素材としてブログの記事を書いたりしてます。
特に本店ブログなんかは
過去の新聞報道を資料にして書いてる部分が多いですね。

ところがこれがグーグルによって
誰でも簡単に出来るようになると、
そこから先が勝負になるわけですね。

この新サービスは、英語版が先行し、
他の言語版は後発で始めるとのことですが、
そのタイムラグがどのくらいかによって、
英語圏の時事系ブログと他言語圏のブログに
かなりのレベル差が生じるだろうと思います。
そのぐらいのインパクトは間違いなくあるでしょうね。

さらに、日本でこのサービスが提供されて、
主要新聞社の報道の過去分が
全て取り出せるようになると仮定すると、
朝日なんか真っ青になるのは間違いありません。

なんせ戦前・戦時中の彼等の報道が
あっさり誰でも分かるようになるわけで、
「僕の恥ずかしき過去」が白日の目に晒されます。
それは戦前に限らず、
彼等の文革中の中国報道や
ポルポト政権下のカンボジア報道など、
その恥部が誰でも覗けるようになるわけですね。

まあ、だから仮にこのサービスが
日本で提供されるにしても、
「戦後の報道からの検索」に限定されるんじゃないでしょうかね。
たぶん、戦前分は新聞社は嫌がるでしょう(笑)

ただ、その時代にはその時代の論理があり、
その時代特有の状況があり、
その時代独特の大義があったことを
後世の我々が知る良き資料になると思いますよ。
新聞報道ってのは時代の雰囲気をよく伝えてくれますからね。
その意味においては
ぜひ日本版でこのサービスをやってほしいものだと思います。

さて、グーグルという企業は
「世の中のありとあらゆる情報を分類する」ことを
企業理念として掲げています。
もの凄い太っ腹で壮大な理念です。

そしてそれを理想論や絵空事ではなく
本気で実行しようとしています。
この企業の行く先を見ていると
人類社会の未来の何割かが見えるような気がします。



Google News Archive Search







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コメント

グーグル

この記事を読んだとき、ケイさんと同じ感想をもちました。つまり羅列型の事件紹介タイプはもはや珍重されないと。書き手の見識が問われるわけで、今より自分が書いた記事にコミットメントせざるを得ない。その意味で日本で人気の政治ブログは先端をいってると思うのです。

グーグルアースといい、アメリカはこの手の開発に強いですね。2Ch用語のぐぐるの意味がようやくわかったところです。
日本発でこのような開発がなされることを望みます。

  • 2006/09/08(金) 18:50:08 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

過去200年をググる

このグーグルのニュースは
かなり強い関心をもって読みました。

自分がブログを書く過程で
情報をどうやって収集すべきなのか
けっこう腐心してますので。

で、グーグルがこういうサービスをやるとなると
もう情報収集は思うがままですね。
過去200年ですからね。
興味と根気とネット環境さえあれば
素人でも大抵のことは調べられる時代が来るでしょう。

逆に、マスコミ関係者や作家など、
プロの物書き達は安閑と出来なくなったということですね。
公開情報の収集だけなら
同等のことができるようになったわけですから。

> アメリカはこの手の開発に強いですね

確かに。
そこらへんは悔しいながらも
実力は認めざるをえませんね。

ああいう既成概念をひっくり返すことに関しては
米国人は大したものです。

  • 2006/09/09(土) 01:29:01 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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