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「竹村・日下・渡部」対談本から抜粋 その2・・「程度の低い国とは低くつき合い、高い国とは高くつきあう」

前回の続きです。

「竹村・日下・渡部」対談本から抜粋 その1
 ・・「昔の日本であれば台湾を占領します」



渡部:私が小泉自民党で大勝した選挙で、
   いいなと思ったのは「落下傘部隊」です。

   落下傘として出た候補者個々人については、
   いい悪いの評価は分かれるかもしれません。
   ただ、落下傘部隊というのは、
   地元の利益で偉くなるという人が
   候補者になったわけではありません。

   昔からいわれているように、
   本来国会議員というのは国のことを考えるべきで、
   地元を考えるのは県会議員だといいたい。

竹村:そうそう。僕らは以前から、そういってきました。

渡部:ほとんどの議員が地域のために何をやったとかいうことを
   売り込んで当選しているわけです。
   ところが、落下傘部隊は地域で何もしない(笑)


あの刺客として送り込まれた「落下傘」議員達を
「いいな」と言ったのは、
この3人ぐらいなもんでしょうね(笑)

そういう視点があったのか!って感じですが、
確かに「地元の利益云々」とは全く無関係に
結果的に国益で候補者を選ぶパターンが生じたわけです。

国会議員は国益を語り、選挙に臨むべし。
実際、英国なんかは、保守党・労働党ともに
全て「落下傘部隊」を各選挙区に送り込むそうですね。

私自身は「刺客」については
あまり良い印象は持ってませんでしたが、
案外「瓢箪から駒」ってな感じで
ああいう国益メインのスタイルが
今後定着すれば結果オーライかもしれません。


日下:先日、イラクのサマウ地区で働く医者や小学校の先生、
   族長さんなど5、6人を外務省が日本に呼びました。
   外務省の外郭団体が旅行会社を通して
   京都へのツアーを企画したということで、
   彼らに金閣寺や清水寺を見せて回ったのです。

   しかし、東京財団はその他に自衛隊中央病院を見せました。
   自衛隊中央病院は、築57年ぐらいのオンボロ病院です。
   その古い病院を見せると、彼らは本当に感動してました。

竹村:へえ、どうしてですか。

日下:彼らはこんなことを言ったのです。
   
   「こんな古い病院が自衛隊の中央病院と知って、
   私たちは人生観が変わりました。
   落ちてるゴミを拾う掃除の人はいますし、
   看護婦さんもドクターも、
   それから患者までもゴミを素早く拾います。
   古くてとても綺麗な病院です。」

   「日本は自分たちは古い病院を大事に使いながら、
   私たちのイラクにピカピカの病院を
   13も作ってくれたのだと知り、感動しました。」

   「しかも、われわれはきちんと掃除しないから、
   新しい病院がいまは汚くなってしまっています。
   こんなに恥ずかしいことはありません。
   メンテナンスの大切さということを日本に教わりました。
   これからイラクに帰ったら、心を入れ替えて掃除します」

竹村:こんなにいい話があるのに、
   日本のマスコミは報じませんね。

日下:マスコミはイラクに行くときから、
   あら探しが目的ですから。


いい話しですね~

実際、サマウでの陸自の活動は見事でした。
しかし、マスコミ報道は当初からマイナス部分、
「現地イラク人との反目・亀裂」とか
そういう一部の部分を拡大して報じてました。
あれは醜い限りでしたね。

ああいうことばっかりやるから
日本の大手新聞は海外で全く評価されないんですよ。


竹村:もう2年前になるけど、
   2004年の2月に「エコノミスト」誌に、
   日本の復活を予言するような記事が載りました。

   一方、昨年のはじめに
   産経新聞が主要企業百二十三社を対象に、
   「景気はどうなると思いますか?」
   というアンケートをしたところ、
   「まだ悪い」とほとんどの企業が回答していました。
   ところが、今年のアンケートではほとんどの企業が、
   「景気はよくなる」といっています。

   つまり「エコノミスト」誌はなんと2年前から
   「ジャパン・イズ・フライング」、
   日本は再び浮上するといっていたのです。
   海外メディアが日本の再浮上を繰り返し伝えているのに、
   国内では「日本の景気はまだ悪い」と
   いわれ続けていました。

   ですから、日本のマスコミのいうことだけを
   鵜呑みに信じていると、
   世界の潮流、真実からは2年遅れてしまうということです。

日下:新聞がそう書く根拠は、会社へのアンケートです。
   それも日本銀行や経産省が実施したアンケートです。

   そうしたアンケートには、
   会社の社長が答えてるわけではありません。
   社長は「お前やれ」と調査部長にいいつけ、
   それが調査部長から
   最終的には新入社員のところに回ってくるのです。

竹村:本当ですか(笑)
   それでは新人社員は、上司の考えに合わせて
   アンケートに答えたりするわけですか。

日下:はい。
   そうすると、結局、
   新聞と同じことを書くのが一番いいということになります。
   若い人が自分の思ったことを書こうとしても、
   結局上司が「世間に合わせとけ」というんですよ。

竹村:ハハハ


まさに「ハハハ」ですなあ(笑)
でも、この実態、笑うべきなのか悲しむべきなのか・・。

昔、かの宰相、吉田茂は
英国の新聞しか読まないことで有名でした。
「日本の新聞を読んでると世界が分からなくなる」と
彼は言ってました。

戦前の軍事冒険主義一辺倒から、
戦後は「平和と憲法教」にあっさりと転身した日本の新聞など、
彼にはちゃんちゃらおかしてくて
とても読めたものではなかったんでしょうね。


渡部:戦争に負けたとき、私たちはちょうど中学三年生でした。
   たしかに戦後、日本のやることなすことが
   国際社会において非常識だとされました。
   でも戦前は「日本の常識は世界の常識」という言葉が
   当てはまったと思います。

   では、いつからなぜその原則が狂ってきたかと
   疑問に感じていたのですが、
   その原因は「日本国憲法」がとても非常識だからです(笑)

日下:国際的に見るとわかりますね。

渡部:自分の国の生存を、他の国の信義に委ねる国、
   「命は預けました」という憲法が非常識なのであって、
   世界にあるわけがない。

日下:そうはいっても、世界が本当の意味で
   よい国ばかりならばそれはいいことだと思います。
   ところが、「よくない」国が増えているということは
   いまやはっきりしています。
   憲法改正するならば、
   憲法前文を廃止するか書き直す必要があります。

   程度の低い国とは低くつき合い、
   高い国とは高くつきあうことを明記します。
   日本はそれができる国です。
   これだけ幅のある国は、世界でもちょっと珍しい。
   だから、「相手に応じてつきあいます」
   という前文に変えればいいと思います。

渡部:周囲の人が皆いい人だというのは本当にいいことです。
   私の親の育った村では、寝るときも錠はかけませんでした。
 
   ただ、新宿や池袋に住んでいるのに
   錠をかけないわけにはいきません。
   どんな人が住んでるのかわからないのですから。
   世界は、池袋、新宿の一番危ない地域に似ているのです。

日下:外国人記者クラブの記者たちは、
   「日本にナショナリズムの復活が見られるけど、
   その原因は何ですか?」とよく私に聞いてきます。

   私は「原因はアメリカです」と答えます。
   「明治以来ずっと、
   アメリカがフェアなとき、日本はフェアでした。
   アメリカがアンフェアなときは
   やむなく日本もアンフェアになるんです」と。


ここらへんの会話は強烈ですね。
特に日下さんの言い回しが面白い。

  程度の低い国とは低くつき合い、
  高い国とは高くつきあうことを明記します。
  だから、「相手に応じてつきあいます」
  という前文に変えればいいと思います。

こういう憲法ができれば画期的なんだろうなあ(笑)

しかし、よく考えてみると
我々の日常の人間関係においては
この原則を適用してるわけですよね。
即ち、相手に応じてつきあう、と。

  君が信義を大事にするならば、
  我もまた信義と徳をもって君に対そう。

  君がエゴと詐術でもって我に対するならば、
  我もまた、利害を原則に君と対そう。

こういうことですね。

ある意味、当たり前というか、
当然の外交態度だと思いますよ。
信用できる国は信用し、
信用できない国は信用しない、ってのは。

さらに、この日下発言。

  明治以来ずっと、
  アメリカがフェアなとき、日本はフェアでした。
  アメリカがアンフェアなときは
  やむなく日本もアンフェアになるんです。

これは戦後もそうですが、
日下さんの念頭にあるのは戦前の米国の態度だと思います。

日米関係が悪化したのは、
日本の中国進出と同時に、
米国の「排日移民法」の成立ですね。
あれがどれだけ日本の対米感情を悪化させたことか。

米国人には全く自覚症状はないでしょうね。


   <続く>



栄光の日本文明―世界はニッポン化する


関連過去記事

「竹村・日下・渡部」対談本から抜粋 その1
 ・・「昔の日本であれば台湾を占領します」







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テーマ:時事 - ジャンル:政治・経済

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コメント

その1からの続き

その1で日下氏が「一般の経済人のレベルが高い」と仰ったことと、「調査部長から最終的には新入社員に回ってくる」と言うところは繋がっているように感じます。

マスコミは、一般の経済人の行動原理を知らないし、知ろうとしないので、自分たちに嘘は言わないだろう、少なくとも嘘を言うメリットはないはずだと思っています。ましてや新入社員が適当に回答しているなんて思っているのかなぁ・・・そう思っていたとしてもプライドが高くて言わないのかもしれないなぁ・・・。

根本的に、一般の経済人で自分の儲け話を他人に喋る馬鹿は皆無だと思うのですが・・・。経済誌一般を半否定(反面教師として高評価)したいと以前から私は考えています。

  • 2006/09/10(日) 00:37:19 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

大局観

> 調査部長から最終的には新入社員に

この部分は読んで大笑いしましたよ。

マスコミに望むのは
経済のみならず政治全般においてもそうですが、
もうちょっと勉強しろということです。

確かに彼らは細かい知識は豊富ですよ。
それで食ってるわけだし、自社のデータベースが使えるし。
問題は大局観の部分ですね。
ここだと思います。

ある程度の近視眼的な解説記事は正確ですが、
長期予測は駄目ですね、日本のマスコミは。
大局観、歴史観の欠如が原因でしょう。

  • 2006/09/10(日) 02:13:40 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

エコノミスト誌

日本の新聞は脱線転覆記事(笑)だらけ。国のやることを批判していれば知的をカン違いしていますよね。結局・・英語がろくにわからないのに・・英エコノミスト誌を読まざる得ない。
新聞記者はいままでぬるま湯すぎました。」記者クラブで手取り足取りやってやっている間に、自分で考え勉強するということがなくなりました。あの威張り腐った田舎記者に、マトモな記事が書けるはずはないと断言しちゃいます。

  • 2006/09/11(月) 09:58:26 |
  • URL |
  • SAKAKI #-
  • [編集]

未来予測

新聞記者、エコノミスト。
ここらへんが真価を問われるのは予測記事ですよね。

解説だったらある程度のことは可能ですが、
未来予測はシビアですね。
対象の事象が複雑になればなるほど、
遠い未来の予測になればなるほど、
当てるにはよほどの知識・見識・智力が必要となります。

彼らは職業柄「知識」の部分は有利ですが、
問題はあと2つですね。
ここが勝負を分けるのでしょう。

  • 2006/09/12(火) 14:00:38 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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