短く斬れ

ニュース・短評・データ・資料を怒濤の如く。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

中国:ソフトで判決「電脳裁判官」・・唯物主義的3分裁判

中国で活躍する「電脳裁判官」

 香港の日刊紙が9月13日に報じたところによると、
 中国のある裁判所では、
 これまでに1500件以上の刑事訴訟において、
 判決の決定にソフトウェアプログラムを使用している。

 South China Morning Post紙の記事によれば、
 このソフトウェアは中国山東省中部の東海岸地域にある、
 シ博市の裁判所で2年前からテストされてきたもの。
 既に強盗、強姦、殺人、国家安全に危害をもたらす犯罪など、
 約100種類の犯罪を扱っているという。

 記事によれば、このソフトウェアの開発者、
 チン・イエ氏は次のように語っている。
 「このソフトウェアは
 刑期に関する決定の標準化を図るためのものだ。
 われわれのプログラムは、
 同じタイプの犯罪の個々の訴訟について、
 訴訟ごとの細かな違いを見極め、
 一貫性のある刑期を定められる」

 北京に拠点を置く、
 あるソフトウェアベンダーは2003年以来、
 このプログラムの開発と中華人民共和国刑法の入力で、
 シ博市のツーチユワン地方裁判所と
 協力してきたと報じられている。

 記事によれば、判事が訴訟の詳細を入力すると、
 システムが判決を下すようになっている。

 また記事によれば、ツーチユワン地方裁判所の
 裁判長ワン・ホンメイ氏は次のように語っている。
 「このソフトウェアは、汚職や研修不足などによる、
 判事の自由裁量権の濫用を阻止できる」

 だが中国の一部の新聞は、
 この動きを「裁判所の怠慢」を目立たせる茶番劇だとして批判し、
 言われているような司法汚職の抑制効果は
 期待できないだろう、と指摘している。

 記事によれば、今後、山東省の
 さらに多くの裁判所がこのソフトウェアを採用する見通しという。

 だが記事では、判決の決定において、
 このソフトウェアがどのくらい大きな役割を
 果たしているかについては触れられていない。
 実際、中国の裁判所の判決は、
 判事と共産党役員で構成される審理委員会によって
 決定される場合が多い。

 中国の裁判所を改革しようという各種の運動にもかかわらず、
 司法の特権濫用、政府による介入、
 自由裁量判決に対する懸念は依然として強く残り、
 特に下級裁判所においては問題が深刻となっている。
 下級裁判所では、法学部すら卒業していない判事が
 多数いるのが実情だ。

   (ロイター)


まさに「ソフト一発、刑期変換!」ってなわけで、
これは強烈ですな。
配信したロイターの記者も呆れただろうね。

この中国の「シ博市の裁判所」で使われている裁判ソフトは、
中国では「電脳量刑」と呼ばれている。

電脳量刑:マルチメディア/インターネット事典

2001~2003年に
同裁判所で審理した1300件余りの刑事事件を
盗みや汚職、強盗など犯罪別に11種類に分類し、
法律上の量刑や実際の判決などを統計的に処理して、
量刑のモデルになるこのソフトを開発。
被告の刑をコンピュータで確定するシステムで
導入は2004年3月から。

裁判官がコンピューターに
被告の犯罪状況や情状酌量などのデータを加えると、
適切な判決が表示される。

その所要時間はわずかに3分であり、
まさにインスタント裁判、ほとんどカップ麺なみの早さ。
司法の効率化とでも言おうか。

でも、裁かれる人にとっては呆気ないだろうなあ。
人生の重大事がわずか3分で決まるんだから。
これで死刑になった人は
「こんな時代に生まれてくるなんて・・」と思うだろうなあ。

いかにも中国らしい無機質で無味乾燥な唯物主義。
人情もへったくれもなく、
あるのは裁判官のキーボードとマウスの音だけ。

唯物主義国家と電脳社会が結びついたら、
とうとう裁判もソフト変換で決まるようになりましたか。

   このソフトウェアは
   中国山東省中部の東海岸地域にある、
   シ博市の裁判所で2年前からテストされてきたもの。
   既に強盗、強姦、殺人、
   国家安全に危害をもたらす犯罪など、
   約100種類の犯罪を扱っているという。

ここらへんなんかも凄い話し。

これ、司法のテスト地域ってこと?
じゃあ、地域内と地域外で判決に差が生じたら
もろに不公平じゃないかと思うのだが・・。

まあ、中国様はそんな細かいことは気にしないか。
「経済特区」ならぬ「司法特区」で、
富める者から先に富み、先行受刑の即効判決。

効率優先、司法迅速、量刑確定、電脳裁判。





スポンサーサイト

テーマ:中国問題 - ジャンル:政治・経済

このページのトップへ

コメント

司法のIT化

司法が大したことやっていなかったから電脳化できたんでしょう、きっと。

元々人治国ですから、今までお目こぼしがあったところを漏らさず判決まで持って行くことには役立っているのかもしれません。

あ、共産党員が口利き料をつり上げるために電脳化したかも・・・(≧▽≦)。

そーだ、きっとそうに違いない・・・(^^;。

  • 2006/09/18(月) 22:24:31 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

量刑のIT化

司法制度は民主主義国家の下ではじめて機能するわけで、三権分立が確立されていない中共一統独裁政権の下では裁判と言う名の茶番でしかないでしょう。

その意味では「刑事裁判において量刑をIT化する」のは、あくまでIT処理を厳格適用するという仮定の下で、改善と言えるのではないでしょうか。民衆はある程度犯した犯罪の量刑について予測可能となり、またここに情状の入る余地は無いと言う意味において。

もちろん裁判の時間短縮にもなり、財政の節約もできるメリットもあります。

  • 2006/09/19(火) 00:53:32 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

裁判というより「お裁き」

> クマのプータロー殿

> 司法が大したことやっていなかったから電脳化できたんでしょう

なるほど。

その程度の司法だから
電脳化なんて安直なことができたんでしょうね。

総じて言えるのは、
「人権」って発想が皆無ですね。
効率至上主義というか。

ところで中国の裁判では
「判例」を全く認めないそうですね。
だから

  法の厳格適用・直接適用
     ↓
  処理効率化のための「電脳裁判」

となったのでしょうか。


> ジャポネーズ殿

たしかに茶番で
「電脳化」以前の問題として、
司法の独立もへったくれもありませんね。

「弁護」って要素が皆無のようで
中国で裁判とは行政の一部という発想のような気がします。
「裁判」というより「お裁き」という感じでしょうか。

> その意味では「刑事裁判において量刑をIT化する」のは、
> あくまでIT処理を厳格適用するという仮定の下で、
> 改善と言えるのではないでしょうか。

なるほど。
そうかもしれませんね。
少なくとも情実に左右されないだけでもましかも。

もっとも、インプットする人間次第という部分もあるから、
そこでいくらでも手心が加えられるんでしょうけど・・。

また、これが中国全土に拡大するなら、
「ソフトの制作者が中国の司法を握る」という事態になるわけで、
もの凄い話しです。

  • 2006/09/19(火) 08:24:24 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

ケイ

Author:ケイ
憂国と好奇心の30代男

マイブログ・メルマガ

 待避禁止!

 宇宙開発ニュース β版

 メルマガ:古今東西の名言

サイトマップ

 過去記事一覧

 過去記事一覧(本店ブログ)

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。