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北朝鮮の核実験声明と今後の半島情勢・・もはや北崩壊は時間の問題

北の核実験宣言、韓国に衝撃 問われる「太陽政策」

 韓国の盧武鉉政権が進めてきた「太陽政策」が、
 北朝鮮の「核実験宣言」で、その成果を問われる形となり、
 盧政権は危機感をつのらせている。
 同政権は、金大中前政権から引き継いだ対話路線で
 約3兆ウォン(約3800億円)に上る大規模支援を行ってきたが、
 核実験のため支援をしてきたとの批判は避けられない。
 さらにすべての南北交流は中止となり、南北関係は一気に冷却化、
 韓国は核の脅威にさらされることになるからだ。
 
 青瓦台(大統領府)は4日、閣僚級の安保政策調整会議を開き、
 この席で盧大統領は
 「政府は冷静かつ断固たる対処を行うように」と指示した。
 政府は「北朝鮮は核実験計画を即刻、中止すべきだ。
 北朝鮮は核実験を強行した場合、
 それによって起きるすべての結果に責任を持たなければならない」
 (外交通商省)と、強い遺憾の意を表わす声明を発表した。
 
 「核実験宣言」を受け、野党ハンナラ党は4日、
 盧政権の対北政策の失敗を追及、国防相と統一相の辞任を要求したが、
 実験が行われれば、外資の逃避や株価の暴落などの経済混乱、
 国民の安保不安など影響は甚大なものと予想されている。
 さらに、7月のミサイル発射以降も続いている金剛山観光、
 開城工業団地などの南北事業は全面中止となる。

   (iza!)


「周章狼狽」とはこういうことを言うんでしょうか?

愚人を大統領にしてしまった韓国の悲劇ですが、
今後、盧武鉉の支持率はさらに降下し、
政権の求心力は弱まるでしょう。

国家と半島情勢の危機と
その後に来るかもしれない統一の好機を目前にして、
肝心の政府がこの体たらくですから
つくづく韓国とはついてない国だなあと思います。


さて、北朝鮮の核実験声明ですが
その後、各国からの非難が続々とあがっています。
例によって中国・ロシアは非難はしつつもおとなしめですが、
米国の反応が思ったよりも強硬ですね。
あれには驚きました。


北朝鮮核実験予告:ボルトン米国連大使が強硬姿勢

 北朝鮮の核実験予告声明を巡る4日の国連安保理協議では、
 強硬派として知られるボルトン米国連大使が
 「予防外交戦略」を訴え、
 北朝鮮に声明を撤回させるような強いメッセージを送るよう主張した。
 議長国・日本が主導する声明採択に中露なども同調姿勢を示す中、
 米国の強硬姿勢が突出した形だ。
 
 北朝鮮の予告声明について、
 中露などは米国との直接協議などを求めた、
 政治的なメッセージと受け止めているが、
 ボルトン氏は北朝鮮の外交戦略との見方に否定的だ。
 ボルトン氏は記者団に
 「米国は朝鮮半島に3万人の兵員を配置しており、
 核実験を行うと威嚇するだけでも重大な挑発だ」と述べ、
 核実験を戦略的に阻止する必要性を強調した。
 
 ボルトン氏によると、具体的には、
 北朝鮮に「威嚇は撤回しなければならない」と
 メッセージを送った上で、
 6カ国協議や核拡散防止条約(NPT)への復帰を求め、
 核実験実施なら国連憲章第7章(平和の脅威への対応)に基づく、
 制裁決議に動くと警告することを念頭に置いているという。
 
   (毎日新聞)


「冗談でも言うな」「安保理は分裂」 声明案で米大使

 「米朝協議の必要性を日本の声明案に盛り込んだらどうか」
 (ロシア・チュルキン国連大使)

 「冗談でもそれは言うべきでない。
 朝鮮戦争で何人の兵士が命を失ったか知っているのか」
 (米国・ボルトン国連大使)

 北朝鮮の核実験声明に対応するため、
 国連安全保障理事会が4日に開いた非公開協議で、
 米国とロシアの国連大使が激しい応酬を展開したことが、
 複数の出席者の証言から浮き彫りになった。
 米国のボルトン氏は、北朝鮮の核実験強行の場合に
 安保理に頼らず単独行動を取る可能性を示唆する激しさだったという。

 ボルトン氏はこれに先立ち、
 北朝鮮による核実験声明を国際社会への「脅迫だ」と非難。
 「注目を集めるための戦術や策略ではなく、
 全世界に核保有能力を示すためのもので、
 最も厳しい脅威だ」と主張するとともに、
 北朝鮮が実際に核実験を実施した場合に
 「制裁と、それを超える措置に踏み切る」と明言した。
 「北朝鮮は非常に深刻な結末に直面する。
 それは必ずしも安保理によって制限されるものではない」とも述べ、
 単独行動を示唆した。

 出席者は「安保理の場で、安保理を無視して
 単独の軍事活動も辞さないことを示唆するのは、異例の発言だ。
 ほかの理事国は静まりかえって聞いていた」と話した。

   (asahi.com)


これはボルトン個人の姿勢か、
あるいは米政府の意向そのものか?
まあ、米政府自体が強硬姿勢と解釈する方が自然でしょうね。

米国の強硬姿勢には2つの背景があります。

 1,実際の核実験を阻止できないとなれば
   米国の威信の低下、
   核兵器のこれ以上の世界的拡散につながる。

 2,北朝鮮が開発中のテポドン2号が
   最終的な射程範囲がアラスカにまで達すると見られている。

この2つが大きいですね。

特に後者が米国にとって衝撃的で、
7月の北朝鮮によるミサイル発射時は
テポドン2号の発射実験は失敗とされてますが、
この状況がいつまで続くかは分かったものではありません。

将来、北朝鮮のミサイル開発が進み、
米本土に達する射程距離を得るのは確実でしょうから、
たかだか「極東の馬鹿国家」と
笑ってられない状況になってきました。

米国:対北朝鮮先制攻撃論の台頭・・「射程範囲内」の衝撃

イラクの泥沼に国力と兵力を取られて、
極東に力を割くのを避けていた米国も
ここにきて本気モードに転換を始めたようです。

さて、今回の核実験声明に関して言えることは、
結論として、

  「近い将来の北朝鮮の国家崩壊は避けられない」

ということです。

北朝鮮の核実験に米国は譲歩するとは思えず、
むしろ上記ニュースのように
一層の強硬路線を取ろうとしています。

米議会ではここのところ対北強硬論が勢威を増しており、
11月の中間選挙との絡みもあって、
今、ブッシュ政権が北朝鮮に政治的妥協を行えば、
これは政治的自殺となります。

よって周辺諸国の状況としては、
この核実験声明によって、

 ◇米国:強硬化

 ◇日本:強硬化

 ◇中国:北に表だった助力ができなくなる。
     経済援助・経済交流の停止

 ◇韓国:北に表だった助力ができなくなる。
     経済援助・経済交流の停止

こういう感じになりますね。
北朝鮮にとってはプラスなど何もありません。

そうなれば国家経済が破綻寸前にまで達している北朝鮮にとっては、
この核実験声明は「自殺声明」と同義だということです。
もはやこの事態にまで至れば
この国の崩壊は避けようがないでしょう。

おそらく今年一杯か来年内には
「朝鮮民主主義人民共和国」という国家は終焉し、
地図から姿が消えるでしょう。


さて、事態がここまで来た以上は、
日本政府は「北朝鮮崩壊後」を想定した、
青写真を描く必要があります。

すでに政府部内ではその種の研究会は
ある程度は開かれているんでしょうが、
この動きを加速する必要があります。

半島情勢がどのように展開すれば日本の国益に適うか?
あるべき日本にとって好都合な半島の状況とは何か?

言葉は悪いですが、
「半島経営」の視点に立って、
日本はモデル像を描かないといけません。

そして出来た青写真を米国と協議し、
これを日米共同の素案という形で韓国に提示し、
さらに日米韓三ヶ国の意思として中国にぶつける必要があります。

決して、今後の「半島像」に関して
日本の頭越しに米中に主導権を取らせないことです。
特に中国の容喙を極力排除することです。


今後の半島像の選択肢としては、

 1,韓国による統一

 2,金正日政権の崩壊と後継政権の樹立
   南北分断状態の固定
   中国による北政権の後援

 3,中国による半島北部の直接統治

この3パターンがあります。

まず、3ですが、
中国はここのところ
古代の「高句麗」や「渤海国」などの歴史操作により、
暗に半島北部の領有権を主張する方向にシフトしています。

しかし、これはここ数年の話しであり、
まだまだ底が浅く、周辺諸国への根回しも不足で、
現在の半島情勢の激変には間に合いそうもありません。
よって、3はあり得ないでしょう。

残るは、1と2の選択ですが、
総合的に考えて、日本として選ぶべきは1です。

あの反日国家の韓国が半島を統一することは、
北朝鮮とは別な脅威を日本にもたらす可能性はありますが、
それ以上に半島の分断状態の固定により、
今後も摩擦と争乱のタネが半島に残されることは
好ましいことではありません。

それに半島統一後の韓国は
貧しい北を呑み込むことにより
一時的に国力が弱体化することは避けられなく、
この状況は10年~20年程度続くでしょう。

よってその間は、
日本にとっての切実な脅威に成りがたく、
日本は1の「韓国による統一」を推し進めるべきでしょう。

私としては
日本は中国の勢力拡大に対抗する意味でも、
韓国と台湾を中国との最前線と見なし、
この両国を後援することで中国に対するべきだと思ってます。



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コメント

年内崩壊と見ますか・・

年内崩壊と見ますか・・
中露の姿勢が曖昧ですが、すでに米国は中国は大国でも信頼もできない。資本乗っ取り対象と判断するように思えます。理想は中間選挙まで北朝鮮が崩壊することでしょうね。共産テロ国家を潰したのは大勝利だと、ブッシュは起死回生を狙うかと・・

  • 2006/10/06(金) 21:51:56 |
  • URL |
  • SAKAKI #-
  • [編集]

イラク戦争などやらずに・・

年内もしくは来年内です。
2年は保たないでしょう。

考えてみれば
米国もイラク戦争などやらずに
北朝鮮をやってればよかったんですよ。

「解放軍」扱いされるのはほぼ確実だし、
後は韓国と日本に任せて、さっさと撤退すればいいんですから。
外交上の問題は中国の同意の取り付けだけですけど、
仏独だってそんなに強硬には反対しなかったでしょう。

ただ、問題は米国に実利的なメリットが無い点ですね。
威信の増加、核不拡散体制の強化にはつながりますが。

  • 2006/10/08(日) 09:44:08 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

>イラク戦争などやらずに・・

そうですねぇ・・
イラクでは警察の整備が急務だったのにああなってしまいまいたから・・

北に対しては、地上戦に海兵隊を使いたくなかったようですね。ミサイルでほとんど破壊できると考えているようで・・ただ中国の動きが不明で、混乱に乗じてシベリア(笑)って話もなきにしも・・とうわさに聞きました。
 ここまできたら、空は米、地上侵攻はグダグダ言っていた中国と韓国に責任持ってやってもらいたいです・・

  • 2006/10/08(日) 23:19:14 |
  • URL |
  • SAKAKI #-
  • [編集]

金正日の願い

米国は封鎖で自壊させたいでしょう。
極力、金と兵力をけちりたいでしょうから。

「封鎖で自壊」戦略が成算の見込みがあれば
そのままでいくだろうし、
見込みがなければ軍事オプションに切り替えるでしょう。

ここらへんは米政権スタッフの分析能力にかかっています。
ベトナムの時のような計算違いは犯さなければいいのですが・・。

一方、金正日が世界で一番関心を持っている地域は
東アジア以外ではイラク情勢でしょう。
米軍のイラク撤兵の時期が気になってしょうがないはずです。
「できるだけ駐留していてくれよ」というのが
ここ数年の彼の願望でしょうね(笑)

  • 2006/10/08(日) 23:34:30 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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