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中国:ヤオハンと教条主義国家・・愛読メルマガから

今日は私の愛読メルマガの中から
ここ最近、非常に興味深かった、
中国関連の3つの文章を載せておきます。

まずは「中国最新情報」の No.370号から。
中国の新聞の翻訳記事です。


◇中国は富が集中する国家 150万の家庭で70%の富を持つ
 
 ある最新の報告によると、
 中国大陸部の150万の家庭が中国全国の富の70%を占めている。
 しかし、先進国では一般的には5%の世帯が
 50%から60%の富を持つ構造になっており、
 中国は富が最も高く集中する国家の一つとなっている。

 10月17日、ボストンコンサルティング社の
 「2006世界資産報告」が発表された。
 この報告では、アジアの一部の国及び地域は
 裕福な世帯が集中しているとしている。

 報告によると、2005年の中国大陸部における、
 裕福な家庭の資産額は2004年に比べて18%ふえ、
 0.4%(約150万)の家庭が70%の富を持つことがわかった。

   (中国青年報10月18日)


◇2006胡潤富豪ランキング 富豪のうち共産党員35%
 
 2006年胡潤富豪上位100が11日、発表された。
 
 張茵氏が資産270億元で中国でトップの女性富豪となり、
 世界的にも無一文から最も富裕な女性となった。
 今回のランキングの中での中国共産党員の比率が3分の1以上を占めた。

 富豪に占める共産党員の割合が35%に達しているだけでなく、
 今年の上位100人の富豪のうち、
 全国人民代表及び政協委員は19人で、昨年の比べて大幅に増加した。

 ランキングを発表した復旦大学中国経済研究センターの張軍主任は、
 「党員だから、非党員よりもさらに多くの財を稼げだり、
 多くのチャンスがあったりするから、
 富豪になったということではない」としている。

 「現在、党員はすべて能力が比較的高い人であり、
 多くの優秀な人が入党しているのだ」

   (東方早報10月12日)


この2つの記事を読んでいると、
いかに「人民中国」において富が偏在してるかが分かります。

  0.4%(約150万)の家庭が70%の富を持つことがわかった。

この数値は、そこらへんの資本主義国家の比ではなく、
額面上の「社会主義」の看板はともかく、
内実は最も苛烈な資本主義社会です。

2つめの記事の最後の文言、

  「党員だから、非党員よりもさらに多くの財を稼げだり、
  多くのチャンスがあったりするから、
  富豪になったということではない」としている。

  「現在、党員はすべて能力が比較的高い人であり、
  多くの優秀な人が入党しているのだ」

これなんかはいかにも取って付けたような感じで
検閲当局を意識した「免罪符」の文章でしょう。


次に「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」第1597号、
読者からの投稿欄からです。


 (読者の声1)
 何年か前に知人が主催する講演会に呼ばれて出かけたさきで、
 ヤオハンの和田和夫さんの講演を聴いたことがあります。
 
 ご自分の失敗談を語られる訳ですが、
 とても嬉しそうに語られる訳です。
 顔面神経痛でも患ったのでしょう、お顔は歪んでおられるのです。
 
 講演終了後、和田さんに対しての主催者側の対応が
 あまりに冷ややかでしたのでお気の毒になり
 私が東京駅までお送りしました。地下鉄を乗り継いで。

 その時のわずかな会話で、和田さんが身ぐるみはがれて、
 いまは、九州のほうで
 若い正田さんとか言う青年にお世話になりながら
 六畳一間で奥様と暮らしておられる話をしてくださいました。
 
 こんな目にあわされても中国がお好きなんですか?
 [はい、中国は好きですねぇぇ]
 と微笑まれるのです。
 私はぞーとしましたね。中国という国の恐ろしさに!
 ここまで他人を騙せるものなのかと。
 
 講演会にいらしていた方々は、
 橋本元総理の友人が主催者ということもあって
 騙される方が悪いという雰囲気でした。
 そんな場所で講演なさった和田さんが哀れでなりませんでした。

 「おしん」のモデルになったお母様の
 何年も前の新聞記事を自慢そうに私に見せておられて
 それが余計にいたいたしくて、
 お別れしてからこらえていた涙をぬぐいました。

 アメリカ在住30年の知人は、経営者ですから
 厭というほど中国に煮え湯を飲まされたようで、
 根こそぎ持っていかれると案じてメールくださいました。

   (FF生、小平)


あのヤオハンの和田氏が
今は六畳一間の暮らしをしているとは・・。

経営者として、中国に安直にのめり込んでいった、
この人自身の責任といえばそれまでですが、
なんとも哀れな感じです。

今、中国で苦労している日本企業は多いわけですが、
もっとヤオハンの件を教訓にすべきでしたね。
まさに中国当局によって身ぐるみ剥がされたわけですから。
あの先例を軽視しすぎです。


さて、最後は「台湾の声」10月25日号から。
これは長文です。


◇【論説】姉妹都市にも覇権を持ち込む中国人

 南加州オレンジ郡のアーバイン市で起きた姉妹都市騒動は
 6月末に一応の治まりを得たが、
 最近になって再び中国の横暴な要求を許容する民主党市長と
 民主党議員の提議で問題が再燃した。

 今年の6月に起きた、アーバイン市と桃園市、
 そして新たに上海都市の徐匯区と
 姉妹都市関係を締結する際に起きた問題は
 アメリカ各地、日本でも報道された。
 これは市長が謝罪して収まったが、
 九月になって徐匯区から「再考慮」の要求が出て、
 民主党員の市長と二人の民主党議員が
 これに応じる姿勢を見せたことからび市民間の抗議が相次いでいる。

 ●アーバイン市の姉妹都市騒動

 今年の5月30日、アーバイン市当局は
 上海の徐匯区と姉妹都市の協定を行った。
 ところが姉妹都市の協定では
 政治に関与しないという原則があるにも拘らず、
 この協定に「双方の関係は
 米中両国間の外交関係公報の原則を守るべき」
 という政治条項が明記してあり、
 備忘録には「一つの中国」原則を承認するとある。
 これに議会の承認を得ていない某代表が
 サインした事がわかって問題になった。

 アーバイン市は数年前から
 台湾の桃園市と姉妹都市を提携しており、
 徐匯区とアーバインの備忘録は
 「一つの中国」を承認すれば桃園市との関係を断ち切らざるを得ない。
 市議員と市民が台湾を訪問することも禁じるという、
 姉妹都市の友好親善の原則を踏みにじる要求が書かれていた。

 つまり徐匯区は桃園だけでなく、
 台湾との友好関係を切れと要求したのである。
 Los Angeles TimesやOrange County Register
 (地方新聞)がこれを報道すると、一万人の市民の抗議が寄せられた。
 続いて6月27日に開催された市議会では
 30数名の抗議発言が夜中まで続いた。

 ●市議会の決議

 事態が収まらないので、午前零時半になって
 Christine Shea及びSteven Choi(崔錫浩、韓国系)議員の
 提議による以下の5条件が出され、これを全員賛成で決議された。

 1.アーバイン市は米中の公報及び
   「一つの中国」原則についていかなる立場も採らない
 2.当市と桃園市及び徐匯区の姉妹都市協議は継続する
 3.当市の職員が委任状なくサインした、
   「桃園市に侮辱的」な備忘録を撤回する
 4.市長クロム(Beth Krom)に
   「一中原則」を排除した新協定の作成権限を与える
 5.アーバイン市の職員と官僚は、今後いかなる場合においても
   議会の承認なしに姉妹都市に関する協定を結んではならない

 そして最終的に市長は中国の行動を「汚い陰謀」と非難し、
 台湾側に謝罪した。

 ●徐匯区の再提議

 アーバイン市の結論は7月3日、徐匯区に送付されたが、
 9月28日になって徐匯区の
 人民政府外事オフイス副主任・林龍斌から
 次のような回答が送付されてきた。

 1.徐匯区はアーバイン市が備忘録を廃棄する決議を遺憾と思い、
   同時に米中国際関係の原則を守る徐匯区の立場に理解を求める
 2.過去の友好関係において、徐匯区のリーダーと民衆が
   都市間の友好関係に尽力し、アーバイン市の経済発展に寄与し、
   市民社会の融和にも尽力している
 3.徐匯区はアーバイン市がこの問題について再考し、
   時間と交渉を続けることを希望する

 この公式回答の処理について開かれた10月10日の市議会で、
 徐匯区が政治条件を固持するなら、6月28日の決議に従い、
 徐匯区とアーバインの姉妹都市の関係は
 終了すべきであると提議したChoi議員に対し、
 Krom市長とLarry Agran議員は、
 一中原則を許容するのは間違っていないと発言した。

 こうして市議会は、中国贔屓の民主党派、
 Krom市長プラスAgran、Kang(韓国系)両議員に対し、
 共和党派のChoiとShea両議員、つまり3対2の対立となった。
 討論のあと、市議会は11月7日の中間選挙の結果がでるまで
 決議を延期すると決定した。
 つまり選挙の結果が民主党勝利となれば、
 アーバイン市は中国の強引な要求を呑んで
 台湾の桃園市との「友好関係」を断ち切るわけである。


嫌ですね、こういう中国の強引さというのは。

この後、記事は、市長が開発の利権絡みで
中国と癒着しているのではないかという疑惑に触れています。

実際問題、こういう地方自治体同士の
友好都市なんてものにまでケチをつけたところで、
中国に何か利益でもあるんでしょうか?
それほど大きな意味があるとも思えないのですが。

むしろ、この手の強引さが
結果的に市民の反発を生むわけで
ほとんど逆効果じゃないかという気がするんですがね。

察するところ、この「一つの中国」の原則に
中国自身が縛られてるんでしょうね。
これが国家の原則となっていて
何人といえどもこれに反することが出来ない。

だから、友好都市の関係を結んだ相手が
台湾とも友好関係にあると分かれば
即座に妨害の行動に出ざるをえない。

その結果、市民の対中感情の悪化などで
大きな意味でマイナスになったとしても、
教条的にこれを推し進めていくしかない。

まあ、この手の自縄自縛は
大きくは日中関係などでもそうですね。
「反日」という大きな呪縛があり、
これに中国自身も縛られて柔軟な行動が取れない。

こういう教条主義ってのは
全体主義国家の特徴ですね。



中国最新情報

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

台湾の声







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コメント

和田氏の罪

前の会社に勤めていたときにヤオハンでずいぶん振り回されました。有力な取引先の一つでしたから・・・。

端から見ていて「大丈夫か?」と疑いたくなるような中国偏重だっただけに、四季報でメインバンクがどこかを調べたりもしましたが、長期借入金のどのくらいが銀行からなのか、実態を知るうちにぞっとなりました。

お世辞にも大手とは言えないスーパーが大風呂敷広げすぎだと、創業社長が生きていたらと思うことしきりでした。

  • 2006/10/28(土) 08:31:04 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

プラス思考と性善説

ヤオハンは、確か静岡ローカルのスーパーでしたよね。
それがアジアへと積極的に進出していく、
やがて中国に至り、もろくも会社ごと浸食されてしまう。

まさに波瀾万丈の一代記です。
根拠無きプラス思考と性善説で中国に進出したら
どういう結果が待ってるかといういい見本でもあります。

海外に進出する日本企業にとっては
教訓となるでしょう。

  • 2006/10/30(月) 02:06:48 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

カルフールが上海に1000m2の店舗をオープンしました。日本、韓国から撤退したカルフールがシナでは順調そうです。

ヤオハンが立ち行かなくなったのは、従業員による商品横流しが横行したためとどこかで読みました。中共の思惑が絡んでいると思います。

シナ進出の外資の運命は中共の胸先三寸なのでしょうか?
シナが債務超過のさいに質物にする気がするのです。在中外資はシナのATMと。

  • 2006/11/01(水) 01:14:54 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

国家の力関係でしょう。

欧米企業は不当な仕打ちを受けたら
本国政府が中国に圧力をかけてくれる。

でも、日系企業にはそれがない。
その差じゃないですかね。

しかし、日本開闢以来、
中国がここまで嫌われたのは初めてじゃないですかね。

戦前の場合は
憐憫と同情の部分がまだありましたから。

  • 2006/11/01(水) 03:58:51 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

すみません訂正します。
世界1000店舗目のカルフールが上海にオープンです。(訂正がありました)。)。フランスの食品売り場と中国の伝統的な市場が混在したハイパーマーケットです。店舗中に売り込みの呼び声が飛び交ってうるさいのでしょう。西洋と東洋の拝金主義の結合の賜物、だそうです。

  • 2006/11/02(木) 00:20:35 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

ありがとうございます。

ありがとうございます。

日本だと確かイオングループと提携でしたっけ?
世界第二位のスパーチェーンでしたよね。

  • 2006/11/02(木) 05:45:38 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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