短く斬れ

ニュース・短評・データ・資料を怒濤の如く。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

米民主党の躍進と「オバママニア」・・愛読メルマガから

私の愛読メルマガの中から
最近、興味深かった記事を4つ載っけておきます。

まずは「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」の第1627号から。


◆ブッシュ政権、民主党との政策協調へ転換。
 もっとも慌てたのは中国だった
 ちかく米国は対中国経済政策を大転換の可能性

 ヘンリー・ポールソン財務長官が、
 バーナンキFRB議長以下、多くの閣僚を伴い、
 来月北京を訪問するという緊急のスケジュールが浮上したが、
 これは、米国の対中政策転換の兆しと、
 『ヘラルド・トリビューン』紙(11月24日付け)が
 大きく伝えている。

 表向きの対中貿易交渉での要求は
 (1)貿易不均衡是正、
 (2)為替政策とくに人民元切り上げ要請、くわえて
 (3)海賊版、著作権の取り締まり強化とされる。

 ブッシュ政権は中間選挙敗北後、
 ただちにペロシ次期下院議長を
 ホワイトハウスに呼んで昼飯をともにし、
 協調路線を訴える一方で、
 タカ派のラムズフェルド国防長官を更迭した。
 これでイラク政策が転換するのは時間の問題になった。

 後任のゲイツ新国防長官は、CIA人脈。
 パパ・ブッシュに近く、その背後には共和党穏健派、
 というより親中派がひかえる。
 スコウクロフト、ベーカー等々。

 さてペロシ女史は、ジェンダー・フリーとフェミニズムの過激派。
 とびぬけて左翼的で、カリフォルニアの特定地域選出。
 したがってこういう左翼過激派が当選してくるのだが、
 日本でいえば辻元清美が
 衆議院議長になったような異常事態なのである。

 ヒューマニズムの観点からペロシは、
 過去にも激しく中国の非民主的政治姿勢を問題視してきた。
 彼女が次期米国連邦議会下院を率いる以上、
 これまでのように大甘な中国政策は許されまい。
 民主化、ヒューマニズム、臓器密輸、死刑などの問題で
 米議会と中国はより対決的になるだろう。

 中間選挙結果に慌てたのは日本ではなく、中国である。
 喜んだのは、じつは台湾。
 台湾のマスメディアや与野党を問わず、
 民主党の勝利に歓迎の論調だった。
 (ちょうど筆者は中間選挙に日に台湾にいた)。

 こうした米国の政治潮流の変化をとらえ、
 ポールソンが経済使節団を組織化して北京へ向かう。
 これで大幅な北京からの譲歩がなかったならば、
 つぎに「シューマー・グラハム法案」の
 最上程もありうる(前掲ヘラルド紙)。
 
 実際にシューマー上院議員(NY選出、民主党)は
 「廃案となった前の法案(中国からの輸入品すべてに
 27・5%の報復関税をかける)にかわって、
 新しい法案を用意したい」と語っている。


私はステレオタイプの理解で
民主党躍進は中国にとって有利と考えていたけど、
意外にそうでもなさそうですね。

まあ、確かに
米民主党は「自由」や「人権」などの理念をこねくり回す政党だし、
逆に共和党は伝統的に現実主義の政党で、
最近のネオコンの伸張がむしろ例外だったくらいで。

台湾の論調が民主党の勝利を歓迎というのも
正直、予想外でした。
私は民主党の躍進は

  ヒラリー・クリントンの大統領戦勝利
       ↓
  中国に大甘な政策を取る

こういう図式で見ていたので
これは意外な内容ですね。

もっと複眼的に情勢を見ないといけないということか・・。


次に、その米大統領選絡みで
JMMの「No.402 Extra Edition」から。


◆バラク・オバマ現象
 From Kramer's Cafe in Washington DC Vol.46

 中間選挙キャンペーンで
 一躍その名を全米に知らしめたバラク・オバマ上院議員は
 若干45歳、上院議員歴僅か2年にして、
 2008年の大統領選挙の民主党有力候補として
 ヒラリー・クリントン上院議員と肩を並べるようになった。
 雑誌の表紙を飾り、オペラ・ウインフリーや
 ラリー・キングのトーク番組や政治番組でも引っ張りだこだ。
 「オバママニア」と呼ばれるおっかけまでいて、
 とにかくロックスターさながらのすごい人気なのだ。

 なぜそんなに人気があるのか。
 ケニア人の父とカンザス生まれの白人の母をもつオバマ氏は
 確かに細身でハンサムしかもエレガントだ。
 米国法曹界の最高峰ハーバード大学法律大学院在学中は
 黒人としては数少ない学内法律論文雑誌の編集長も務めた秀才だが、
 インテリ特有の傲慢さはなくさわやかな笑顔と
 自身の生い立ちをアメリカンドリームと重ねる演説で聴衆を魅了する。
 
 ブームの最初のきっかけは
 ボストンで行われた2004年民主党党大会での演説だ。
 その演説以来ファンになったという20歳の女子学生は
 彼の出ている雑誌は全て購入し「彼は私にとって
 (大統領になるかもしれない)希望の星」だという。

 甘いルックスだけでなく筆も立つ。
 最新の著作「The Audacity of Hope」も
 ニューヨークタイムズ紙のノンフィクション分野で
 ベストセラーとなった。
 主要各誌は著作にちりばめられた知性に感嘆し、
 リベラリズムの現実的側面や道徳的観念を再認識させたことや、
 オバマ氏の一貫した謙虚な姿勢を大絶賛。


JMMの場合、
あんまり長々と引用しちゃうと怒られそうなので
ほどほどにしておきますが、
以後、オバマの出身や育った環境、
その思想形成の背景などを書いています。

ハワイ出身で、
ケニア留学生だった父とハワイに勉強に来ていた母のもとで生まれ、

  人種や民族が入り混じった、
  ハワイという特殊な環境で育ったことが
  オバマ少年の性格形成に多大な影響を与えたようだ。

  自分が米国本土の黒人との違和感、
  つまり、ワイキキの中流家庭に育ち
  ケニア人学者の父を持った彼は、
  ハーレムやデトロイトで育った同胞とは
  違うと感じていたという。

こういう黒人としては
珍しい幼少環境にあったようですね。

その後、弁護士として
キリスト教系の貧困に苦しむ黒人たちに助けを差し伸べる、
NPOのコミュニティグループで働き、
やがて政治家への転身を果たしたそうです。

もの凄い文才と演説の才能の持ち主であることが書かれており、

  2004年当時の大統領候補ジョン・ケリー氏が
  民主党党大会でスピーチをしてくれないかと頼んだことで
  民主党内部でも注目されはじめ、
  流れるような演説で一夜にしてセンセーションを巻き起こした。

  このころから「オバママニア」という言葉が生まれ、
  希望や夢をこれほど早く実現した人はいないとして、
  2005年タイム誌は
  世界で最も影響力のある100人の1人として選んだほどだ。

「オバママニア」なんて言葉も出来てるそうです。

私は民主党の大統領候補として
ヒラリーが絶対有利と思っていたのですが、
この人は案外、台風の目になりそうな雲行きです。


三つ目は、全然話題が変わって電気自動車の話しです。
萬晩報の11月28日号から。


 Who killed the Electric Carという、
 興味深いドキュメンタリー映画が昨年、アメリカで制作され、
 今年上映された。
 制作はソニー・ピクチャーだからマイナーではない。
 最近、DVDが発売されているから日本でも観られるようになった。

 1990年代、環境問題から
 電気自動車にスポットライトが当てられた時期があった。
 トヨタはRV車のRAV4に
 電気自動車バージョンを開発し、発売した。
 同じころGMもまた
 EV1という電気自動車スポーツカーを売り出した。
 環境問題に取り組む自動車メーカーの本気が伝わっていた。

 電気自動車が出現した背景には、
 アメリカのカリフォルニア州の深刻な環境問題があった。
 1990年、州政府は州内で自動車を販売しているメーカーに対して、
 2003年までに年間販売台数の10%を無公害車、
 つまりZero Emission car(排ガスゼロの車)とするよう、
 義務付ける州法を制定した。
 メーカーが本気にならざるを得なかったのはそうした事情があった。

 そんな環境が一変したのがブッシュ政権の誕生だった。
 電気自動車に対する熱気は失せ、
 カリフォルニアのくだんの州法も廃止されてしまった。
 それよりも多くの期待を担ってきた電気自動車そのものも
 道路から姿を消してしまったのだ。

 やがてEV1はGM自身の手ですべてリコールされ、
 事実上、公道から姿を消した。
 車はリサイクルどころか廃車処分となり、次々と野積みにされた。
 2003年のことだった。

 Who killed the Electric Carという映画は
 そんなアメリカの事情をドキュメンタリーで描いたものである。
 映画は関係者に対する多くのインタビューを通じて
 だれがEV1に引導を渡したのか、
 何が原因だったのかを迫っていく。
 アメリカ政府、GM,石油業界などが容疑者として登場するが、
 映画自身は答を出していない。


そういえば電気自動車って脚光を浴びていたのに
最近では全然ニュースで見ませんね。

あれの問題点は充電ステーションの普及だと思ってましたが、
結局、官の側が本腰を入れないと普及は難しいでしょう。

また、メルマガを読む限りでは
米国の場合、積極的に
電気自動車を葬り去ろうという勢力がいたようです。

まあ、現ブッシュ政権は
米国の石油産業の利益代表の側面がありますから、
さもありなんという感じです。
京都議定書にも調印しなかったしね。


最後に、ニッケイ新聞の228号から。
「ニッケイ」と言っても「日経」じゃありません。
ブラジルの日系人コミニュティの新聞です。

PCC(州都第一コマンド)という、
ブラジル・サンパウロ州の最強・最悪の犯罪軍団の内幕について
このニッケイ新聞はよく取り上げているのですが、
その中の女性部隊に関するニュースです。


◆PCCが女性軍団結成=男顔負けの戦士として暗躍

 聖州(サンパウロ州)最大の犯罪組織、
 州都第一コマンド(PCC)の組織内に女性軍団が結成され、
 少なくとも十八人の幹部が存在することが、
 聖州保安局の調べで明らかになった。
 
 女性軍団の誕生は国内犯罪史上初めてのことで、
 彼女らは州都第一女子第一コマンドと呼ばれている。
 これによりPCCは未成年による予備軍も含め、
 幅広い層の党員を抱えていることになる。

 これら十八人の女子幹部は、
 男子幹部あるいは将軍と呼ばれる最高幹部から「洗礼」を受けた者で、
 一般組織内にも顔が知られて一目置かれている。
 洗礼を受ける際には男子党員同様に、
 PCCの十六カ条の掟に誓約し、
 違反した場合は除名処分になるほか、
 裏切り行為は男子と同じ制裁が待ち受けている。死だ。
 
 女子幹部は市内の訓練所で
 機関銃や自動小銃の狙撃の訓練を受けて
 重火器の扱いは手慣れたもので、
 留置所を襲撃して仲間を奪回したり、警察署襲撃に加わるなど、
 男勝りの女戦闘士として暗躍している。
 洗礼を受けた上司の承認の下に、
 一般党員に命令を下す権利も与えられている。

 女子幹部の中には麻薬取締法違反で逮捕されて
 刑務所暮しをしているのが数名いる。
 彼女らは刑務所内でパイロット(統制)の役割を果している。
 PCCでは同性愛を禁止しているので、これを監視すること、
 PCCにタテつく受刑者に制裁を加えること、
 時によっては暴動を煽動するなどが役目。
 聖州内には九八二四人の女子受刑者がおり、
 PCCがそれを統轄しているのが現状だ。

 いっぽうで市内での女子幹部は、
 麻薬売買とくに経理を担当している。
 さらに仲間の家族への医療補助や遺族への
 生活補助の役目を担っている。


なんだかもの凄い現実です。

このPCCってのは
「州都第一コマンド」でググってもらえば分かりますが、
ブラジルのサンパウロやリオデジャネイロなどで暗躍する犯罪組織で、
その巨大な組織構成は、ほとんど政府機構を越えています。

犯罪だけでなく、構成員の家族の相互扶助や
構成員の子弟の教育までも行っており、
一大コミニュティを形成しています。

今年の5月などは
PCCが刑務所で大規模な暴動を起こすと共に
軍隊や警察署・消防署・裁判所などを機関銃や手榴弾などで襲撃し、
パトカーや刑事なども狙撃するという前代未聞の事件を起こしました。
ここまでくると単なる犯罪組織というより軍隊に近いです。

ブラジルという国家の過酷な裏面です。



宮崎正弘の国際ニュース・早読み

JMM

萬晩報

BRASIL NEWS:ニッケイ新聞







スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

ケイ

Author:ケイ
憂国と好奇心の30代男

マイブログ・メルマガ

 待避禁止!

 宇宙開発ニュース β版

 メルマガ:古今東西の名言

サイトマップ

 過去記事一覧

 過去記事一覧(本店ブログ)

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。