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エチゼンクラゲが宝の山に!?・・あの厄介者から薬品を精製


     061228kng-3.jpg


たまには毛並みの違った話題でも取り上げます。


エチゼンクラゲは宝の山? 福井県立大、レクチン精製法開発 
 
 福井県立大食品化学研究室の吉中礼二教授らのグループは、
 病気の診断薬などに使われる糖タンパク質の一種「レクチン」を、
 大型クラゲ「エチゼンクラゲ」から精製する方法を開発した。

 レクチンは、がんや白血病などの診断薬や研究用試薬として、
 医療、化学分野で用いられる。
 多くの動植物から精製されるが、生物によって性質に違いがあり、
 同研究室によると、大豆由来で1ミリグラム当たり3000円、
 カブトガニ由来で同4万3000円という高価格で販売される。

 同研究室は、エチゼンクラゲからの抽出物を独自に調整した、
 「カラム」という筒に通過させるなどしてレクチンを取り出し、
 精製することに成功した。
 他の生物由来のレクチンと比べて独特の構造と分かり、
 試薬としての価値も期待できるという。

 エチゼンクラゲは、最大で傘の直径が1メートルを超え、
 重さ150キロにも達する。
 1キロ当たりでレクチン約30ミリグラムが含まれているといい、
 単純計算だと、50キロの小型クラゲ1匹でも
 450万円相当の試薬を生む。

 ただ、商品化するためには、
 精製されるレクチンの純度を高める必要がある。
 同研究室は、この課題を
 3月に開催される日本水産学会までに解決し、
 学会発表後に特許出願を目指す考えだ。

 秋から冬に大量発生するエチゼンクラゲ被害に
 各地の漁業関係者が頭を悩ませる中、
 同研究室の横山芳博・助教授は
 「柔らかい海のダイヤとして、発生を喜べるようにしたい」
 と研究に意欲を見せている。 

   (FujiSankei Business i.)


あの中国発の厄介者であるエチゼンクラゲが
なんと「宝の山」になる可能性が。

面白いニュースですね。
反中感情の増加と相まって
極悪生物のように嫌悪されているエチゼンクラゲですが、
このレクチンの精製技術を高めることに成功すれば、

  1キロ当たりで
  レクチン約30ミリグラムが含まれているといい、
  単純計算だと、50キロの小型クラゲ1匹でも
  450万円相当の試薬を生む。

となるわけですから
逆転の発想とはこのことですね。

そうなったら発生源である中国の黄海にまで遠征して
クラゲを捕ってくるようになるかもしれません(笑)

エチゼンクラゲは周知のとおり、
発生源は中国沿岸の渤海や黄海で、
これが集団となって対馬付近を通り、日本海にやってきます。

一昨年に大量に日本近海にやってきて
漁業の網などに付着して大問題となりました。
去年は比較的減少したようですが
それでも漁業関係者の苦労は尽きません。

エチゼンクラゲの大量発生の原因は
中国沿岸部での海洋汚染による富栄養化と
魚の乱獲による生態系の破壊にあるわけですが、
この問題に対して中国当局が何の手を打つわけでもありません。

しかし、我らが日本はさすがというべきか。
上記ニュースでのレクチン精製以外にも
さまざまな試みが各地で行われています。


海の厄介者・エチゼンクラゲ、
 大三島と桜島で肥料化実験へ…愛媛大とマルトモ 砂漠救う?
 保水力と栄養分着目

 日本海などで深刻な漁業被害をもたらしているエチゼンクラゲを、
 砂漠の緑化に役立てようと、
 愛媛大と伊予市の食品製造会社が共同研究を進めている。
 保水性が高く栄養分が豊富なクラゲを乾燥し、肥料にする技術で、
 大型のエチゼンクラゲを使えば、
 大量に安価な肥料が調達できるというアイデア。
 同社は肥料化技術の特許を出願しており、
 漁業関係者は「海の厄介者が
 砂漠の救世主になる日が来るかも」と期待している。

 愛媛大農学部の江崎次夫教授(環境緑化工学)のグループと
 食品製造会社「マルトモ」(伊予市)。
 エチゼンクラゲによる漁業被害を受け、
 昨年6月から実験を行っている。

 江崎教授によると、クラゲの体は99%が水と塩分で、
 残り1%は窒素、リン酸、コラーゲンなどの栄養分。
 細胞一つひとつが大きい「高分子細胞構造」により、
 大量の水を吸収できる特徴がある。

 実験では、マルトモが持つクラゲの乾燥技術を使って
 2~3センチ大の乾燥片をつくり、
 ブナ科のアラカシの苗に与えて5か月間、屋外の植木鉢で育成。
 その結果、乾燥片を与えた鉢は15~18センチに成長し、
 与えなかった鉢(8~9センチ)と比べて、2倍近い差があった。

 江崎教授は、雨水を吸収した乾燥片が適度に鉢を潤したほか、
 クラゲの栄養分がアラカシの成長に効果を表したと結論。
 来年春には大規模な山林火災に遭った今治市の大三島や、
 山灰性の土地が広がる鹿児島市の桜島で、
 実際に日本海のエチゼンクラゲを使い、
 植物を根付かせる実証実験を行う計画という。

 江崎教授は「将来は、アフリカや中国など、
 特に砂漠化が心配される土地での実用化を目指したい」
 と話している。

   (読売新聞)


嫌われ者エチゼンクラゲは健康食

 日本海側を中心に大量発生、
 深刻な漁業被害をもたらしているエチゼンクラゲを食材とし、
 問題を解決しようという研究グループが来年1月に発足する。
 “海の厄介者”とも言われているが、
 実は栄養豊富な健康食。
 新たな食材としてもてはやされる日が来る?

 研究グループのメンバーは
 水産大学校(山口県下関市)生物生産学科の
 上野俊士郎教授(57)ら研究者約10人、
 青森県などの地方自治体、
 クラゲ飼育展示数世界一を誇る加茂水族館(山形県鶴岡市)など。
 エチゼンクラゲの料理法だけでなく、
 大量消費を前提とした漁獲方法から流通経路までの研究が目的。
 上野教授は「現状はほとんど廃棄物扱いだが、
 大量消費されて資源生物となれば駆除の問題も解決し、
 逆に利益を生み出せる」と話す。

 エチゼンクラゲは
 夏から秋にかけて日本海側を中心に大量発生。
 定置網が流されたり、破れるなどの被害を起こしている。
 巨大でグロテスクな外観、
 水分が多く臭みが強いことなどから食品への加工が難しいが、
 上野教授は「まさに現代人向けの健康食材」と指摘。
 低カロリーで中性脂肪や血圧を下げる作用があり、
 メタボリック症候群に悩む人にお勧めという。

 実際、京都府京丹後市のアイスクリーム店、
 「ミルク工房そら」はエチゼンクラゲ入りのアイスクリームを販売。
 冬だけの限定商品で、1個300円(120ミリリットル)。
 牛乳やラム酒に1晩つけて臭みを取り、
 細かく切ったものが、ふんだんに入っている。
 ナタデココのような食感とコラーゲンの美肌効果が
 女性を中心に人気を呼び、
 昨年はネット販売だけで約3000個を売ったという。
 担当者は「漁業関係者の方が本当に困っているので、
 何とか力になりたかった。クラゲ撃退の一助になれば」と話す。

 また、現在、エチゼンクラゲ料理を食べられるのが
 山形県鶴岡市立加茂水族館のレストラン。
 1番人気は「クラゲ定食」(750円)。
 生春巻きの皮の代わりに
 薄切りのエチゼンクラゲを使った春巻きで、
 コリコリとした食感が特徴。
 定食以外にも「クラゲあんかけごま豆腐」、
 「クラゲかまぼこ」といった1品料理や
 「クラゲコーヒーゼリー」などがを楽しめる。 

   (Sponichi Annex)


日本人は昔から自然と巧みにつき合い、
自然から恩恵を引き出すのが得意ですが、
これらのニュースなどその典型ですね。

3つの素晴らしい試みが成功しますように。







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コメント

いいお話をありがとうございます

もう寝ようと思ってたところ、目がさめました。結構なお話ありがとうございます。50キロのくらげが450万円の価値を生むと知ったら、シナ人は競ってくらげを乱獲し絶滅させてしまうかも。そしたら、海の清掃になってまたかにがたくさんとれるようになる。どっちにしてもいいお話でした。くらげは汚染されていないのでしょうか?今後の開発に期待します。

でも短期間にすごい開発力ですね。

  • 2007/01/07(日) 02:10:24 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

たしかに

> ジャポネーズ殿

> シナ人は競ってくらげを乱獲し絶滅させてしまうかも。

案外、そのシナリオが的中するように思いますね (^^;)

> でも短期間にすごい開発力ですね。

確かにたいしたものです。
まだ初襲来から2年も経ってませんから。
こういう部分って日本人の得意技ですね。

  • 2007/01/07(日) 02:41:29 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

似たような話

ニュージーランドで、日本からの貨物船のバラスト水に混じっていた「わかめ」の胞子が発芽し繁殖しています。

「食用だから食えばいいじゃん」などと無責任かつデリカシーのないことをその時は放言してしまいましたが(食文化はつくづく難しい・・・)、その後、医薬品として利用されているとのことでした。

越前クラゲの死骸はカニの餌にもなるそうです。食用、医薬品、適当に捕る程度ですませないと、バランスが崩れるのが一番怖いことです。私的にはカニの数が減らないよう、絶妙な管理捕獲が行われることを祈らずにはいられません(^^;。

  • 2007/01/10(水) 21:13:15 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

ワカメって・・

> クマのプータロー殿

> ニュージーランドで、
> 日本からの貨物船のバラスト水に混じっていた「わかめ」の胞子が
> 発芽し繁殖しています。

えっ、ワカメって日本独特だったんですか!?

あんなの海に行けば
どこでもあるものと思ってました (^^;)

> 適当に捕る程度ですませないと、
> バランスが崩れるのが一番怖いことです。

なるほど。
確かに微妙なバランスですね。

  • 2007/01/11(木) 00:30:04 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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