短く斬れ

ニュース・短評・データ・資料を怒濤の如く。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

北朝鮮:ヤマタク訪朝と国家の疲弊


  中朝国境地帯の北朝鮮の兵士.jpg



「国民には渡航自粛…」官房長官、山崎氏訪朝に不快感

 塩崎恭久官房長官は9日午前の記者会見で、
 自民党の山崎拓元副総裁から同日朝に訪朝する旨の
 電話連絡があったことを明らかにしたうえで、
 「6カ国協議が難航を極めているうえ、
 日本政府は国民に北朝鮮への渡航自粛を要請している。
 国会議員が渡航するのは望ましくない」と強い不快感を示した。
 
 山崎氏は滞在先の北京から
 「北朝鮮行きの飛行機に乗る。
 議員外交を行い、日朝平壌宣言の履行について話し合う」
 と塩崎氏に伝えた。
 首相官邸側に対する訪朝の連絡はこれが初めてで、
 塩崎氏が自粛を求めても耳を貸さなかったという。
 
 政府内では山崎氏の訪朝について
 「何で訪朝するのかよく分からない」といった批判が噴出しており、
 塩崎長官は「山崎氏個人の行動」と政府とは
 無関係であることを重ねて強調した。

   (iza!)


このヤマタクの訪朝ですが
ネット上では無茶苦茶に批判されてますね(笑)

まあ、そりゃそうでしょう。
官房長官ならずとも
「何で訪朝するのかよく分からない」と言いたくなります。

私はヤマタクという人は
一定の政治能力を持った人物だと思っています。
しかし、それ以上に欲深な男だと思っています。
彼がこの欲の陥穽にはまって
北の術中に陥らなければいいんですけどね。

私が一番恐れているのは
彼が北のメッセンジャーとなり、
以下のような北朝鮮の要求を日本に持ち帰った場合です。

即ち、北朝鮮が、

 「拉致問題の全面解決」

と引き替えに、

 「日本の対北経済制裁の全面解除」

を要求してきた場合ですね。

日本政府が北朝鮮に要求しているのは
「拉致」と「核」の解決ですが、
核は無視して拉致のみを俎上に挙げてきた場合どうするか?

どちらも日本国にとっては大事な問題ですが、
核の問題は日本の死命を制する事柄だけに
より優先度が高いでしょう。

もし、北朝鮮が上記のような取引を持ちかけてきた場合、
間違いなく日本の世論は分断されるでしょう。
またそれが北朝鮮の狙いでもあります。
そして、仮にこの取引が実行にうつされれば
日米同盟の分断にもつながります。


さて、北朝鮮絡みの話しをいくつか書いておきます。

まず、北朝鮮に対する日米の制裁ですが、
これがかなり効いてるようですね。

先日の不調に終わった六者協議にて
北朝鮮が真っ先に要求したのは
「米国の金融制裁の解除」でした。

また、最近、北朝鮮の対日批判が
エスカレートしていますが、

北朝鮮:労働党機関紙 日本の蔑称に「倭族」使用

これらの北朝鮮の悲鳴のような悪口雑言を見ていると、
米国の金融制裁と日本の対北制裁は
かなりの効果がでていることが察せられます。

さらに、去年末に北朝鮮が
金を売却しているとのニュースが飛び込んできました。

北朝鮮が金1.3トンをタイに売却、33億円余の利益

英紙タイムズも12月29日、
北朝鮮がロンドン金市場での
金塊売却を計画していると報じました。

まあ、ハッキリ言えば北朝鮮は困窮しているということです。
やむにやまれず保管していた金塊を
売りさばいたのでしょうね。

近年、北朝鮮が外貨を得る手段は
主に偽札と麻薬、武器売却、
そして日本からの不法送金などに限られてきてました。

それが日米の制裁で締め上げられたわけで
北朝鮮がこの二国の制裁を敵視するのも
当然と言えましょう。

確かに北朝鮮は中国とも活発な貿易を行っており、
そこからくる利益もあるわけですが、
基本的に中朝間の交易は
北朝鮮側の大幅な入超で赤字となっています。

それを補填していたのが偽札と麻薬による稼ぎで
これら犯罪資金はどこかで資金洗浄が必要なのですが、
今や世界の主要銀行は米国の制裁を恐れて
北朝鮮との取引を停止してしまったわけで
この影響はかなりなものとなっています。

また、最近の北朝鮮製の偽ドル札、
すなわちスーパーノートと呼ばれるものですが、
これに興味深い動きが起きています。

スーパーノートは偽札として非常に精緻なものですが、
ここ数年、北朝鮮から出回る偽札に
精巧度にばらつきが生じているようですね。

以前ならば、一定の品質・精巧度で統一されていたものが、
最近では非常に精緻なものから劣悪なものまで
雑多な質の偽札が北朝鮮から出回っています。

これは北朝鮮内部で
従来から偽札を製造していた部署とは別に
複数の組織が偽札作りに乗り出したことを物語っており、
国家の統制がかなり緩んでいるようです。

これは麻薬も同様であり、
70年代から始まった北朝鮮の麻薬製造は
労働党中央の39号室という部署が管轄してましたが、
今や百花繚乱の如く、あらゆる政府機関が
麻薬製造による資金稼ぎに手を出しています。

北朝鮮の朝野においては
「自力自活」が至上命題となっており、
これは庶民だけではなく、幾多の政府機関も
自力で金を稼げと指示されているようです。

この北朝鮮の困窮と現状に関しては
すでに各国の情報機関は周知していると考えられます。

何故ならば
かつて鉄の鎖国状態であった北朝鮮内部が
今や容易に潜入が可能となっているからです。

一例をあげておきますと
北朝鮮は偽札・麻薬以外に
偽タバコの生産も行っています。

これが世界各国で大量に売り裁かれ、
その数は年間410億本と言われています。
このため、これに被害を受けている日本のJTや
欧米の大手タバコ会社が連合し、
調査員を雇ってその実態を調べたことがあります。

調査員は北朝鮮に潜入し、偽タバコ生産の実態を調査し、
それが2005年6月に報告書として発表されました。

この報告書には
北朝鮮では10~12の工場で
偽タバコが製造されていることなど、
かなり赤裸々にその実態が書かれていました。

では何故、こういう民間会社による、
潜入調査が可能になったかというと、
近年、北朝鮮は偽札・麻薬・偽タバコ・偽バイアグラなど
ありとあらゆる犯罪行為に手を染めてますが、
北朝鮮の国家機関自体は生産を行うのみで、
流通と販売は各国の犯罪組織に任せる方向に変化しています。

つまり犯罪のアウトソーシング化ですが、
これにより北朝鮮自身のリスクは減った代わりに、
儲けも犯罪組織と折半しなければならず、
彼ら自身の利益は落ち込んでいます。

さらに、これらの犯罪組織とつながりが出来たことによって、
その犯罪組織のルートに乗っかれば
北朝鮮への潜入が比較的容易に行えるようになりました。

なんせ、北朝鮮は偽タバコの製造に関しても
3つの工場に関しては
台湾マフィアに生産を委託してるぐらいです。

もはや鉄の統制国家、
鎖国国家は過去のものとなりました。



参考資料リンク

◇軍事研究別冊:北朝鮮&中国の対日工作!

金正日「闇ドル帝国」の懐死








スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

ヤマタクさん

こんばんは
北朝鮮がヤマタクさんを利用しようとしていることはよくわかるのですが、ヤマタクさんは何が目的なのでしょうか?なにかこの人的に意味があるのでしょうか?

  • 2007/01/10(水) 01:01:25 |
  • URL |
  • みかりん #-
  • [編集]

功名でしょう

おそらく功名欲だと思います。
いまさら北朝鮮との間では利権は発生しようがないでしょうし・・。
川砂利利権とかね。

「国士として国益のために」なんていう感じでもないでしょう。
彼の盟友の加藤紘一には
勘違いのドンキホーテ的な部分がありますが、
ヤマタク氏のそういう純な何事かは感じませんね。
私欲と道連れの訪朝でしょう。

ただ、彼も日本国内の反朝感情はよく分かってますから、
国内も説得できる取引が必要です。
で、おそらく「拉致」がらみかと。

  • 2007/01/10(水) 01:22:32 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

山タフ先生の巧妙

山タフ先生を使って、人民武力省がそこまで瀬戸際外交を展開するとは思えないのですが、拉致の全面解決をちらつかせる事が出来ればノムたんの国と同じような位置づけに出来るだけに、こちらに「都合の良い」世論の分断工作とはならないかもしれません。

お察しの通り、まだあの「新書」の影響を引きずっております(^^;。あの本の北に対する見立てを引用するならば、山タフ先生が北の中枢部に能動的にアクセスできるとは思えません。ただ、不思議といろいろな飯の種が降ってくる、運の良い政治家だと見立てています。

  • 2007/01/10(水) 21:25:30 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

こんばんは
タイミング悪いですね。
日本の制裁は効果がかなりあったようですね。朝鮮総連は弱体化するし、物資は入らない・・コチラの方もお金が送れないと困って?(実は喜んで)いるようでした。
 もう一点、中朝貿易はおっしゃるとおり中国が利を得ているから、北朝鮮への制裁で実は中国も利が得られなくなる。債権回収のため何をするのでしょうか??・

  • 2007/01/10(水) 22:57:43 |
  • URL |
  • SAKAKI #-
  • [編集]

中国の胸中

> クマのプータロー殿

> まだあの「新書」の影響を引きずっております(^^;。
> あの本の北に対する見立てを引用するならば

あの見立ては興味深かったですね。

明日か明後日に半島関連で書こうと思ってたので
あの見立てを引用しようかと思います。

佐藤氏の見立て自体は私も賛成です。


> SAKAKI殿

> 北朝鮮への制裁で実は中国も利が得られなくなる。
> 債権回収のため何をするのでしょうか??・

私は中国の北に対する支援と交易は
あくまでも「生かさず殺さず」の範囲内だと思います。
彼らは意図的にその範囲内でおさめると思います。

崩壊されても困るし、
だからと言って、図に乗って強くなられても困る。
それが中国の胸中だと思います。

そこらへんのところは
明日か明後日に書こうと思ってます。
ネタバレになるのでこの程度で (^^;)

  • 2007/01/11(木) 00:56:45 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

ケイ

Author:ケイ
憂国と好奇心の30代男

マイブログ・メルマガ

 待避禁止!

 宇宙開発ニュース β版

 メルマガ:古今東西の名言

サイトマップ

 過去記事一覧

 過去記事一覧(本店ブログ)

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。