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イスラエルの対中武器輸出とイランの資源外交


    殲10.jpg


今日は「涼宮ハルヒの憂鬱」を見ていて
思わず時間を食ってしまったので短めに書きます (^^;)


米国の最新技術に照準か 中国がイスラエルに急接近

 フランスの次期大統領候補、ロワイヤル元環境相(53)に続き、
 中東・イスラエルからオルメルト首相(61)が
 9日から3日間の日程で、中国を訪れる。
 世界の国々が思っているように、
 「13億人の中国」はイスラエルにとっても巨大な市場だ。
 そして中国は核保有国、イスラエルも核保有国とみられている。
 米国の軍事技術を、
 イスラエルを通じて中国が獲得しようとしているのではないか。
 世界最強の軍事大国、米国の心中も穏やかではない。

 イスラエルは米国から手厚い軍事技術を供与されており、
 中国側の狙いはあくまで、
 この「米製」の技術の確保にあるとみられる。
 そのうえで胡錦濤国家主席、オルメルト首相の首脳会談で
 両国は経済・農業・貿易分野などで関係強化を図るとみられる。

 イスラエルは自国の軍需産業を維持するため
 中国を潜在的な巨大市場ととらえている。
 01年、高性能レーダー「ファルコン」を搭載した、
 複数の早期警戒管制機の対中輸出を断念。
 05年には、中国に売却した無人攻撃機の改造をめぐり
 米国から非難された。

 中国の新型戦闘機はイスラエルの戦闘機が基盤とされ、
 早期警戒管制機のレーダー技術も
 イスラエル製と酷似しているといわれる。
 軍事技術の対中供与には米国が神経をとがらせている。

   (iza!)


今、日本の安倍首相は欧州諸国を歴訪し、
EUの首脳を相手に対中武器禁輸解除の反対を訴えています。

EUが中国への武器輸出を解除すれば、
直接の脅威を受けるのは日本だからですが、
同じ頃、イスラエルのオルメルト首相は
中国で胡錦涛相手に武器の商談を行っています。

前々からイスラエルと中国は武器輸出を通じて
特別な関係にあります。

過去記事でも書いたことがありますが、

中国:国産AWACSが墜落・・KJ2000とは?

イスラエルは2000年に
中国に早期警戒管制機用にレーダーを輸出しようとし、
米国の圧力を受けて断念。
また、2005年にも最新鋭の無人偵察機を輸出しようとし、
これまた米国の圧力で中止しました。

上記ニュースにも書いてあるとおり、
イスラエルは米国から供与された最新の武器技術を有しており、
これを隙あらば中国に輸出しようとしています。

先日、ニュースなどで
中国空軍が最新鋭戦闘機を配備したと話題になりました。

中国、最新戦闘機「殲10」を自主開発
 性能実態は「ベールに包まれている」

まあ、中国は「自主開発」などと言ってますが、
これはイスラエルからの技術供与を受けて
同空軍のラビ戦闘機をモデルに作ったものです。
トップの画像がこの「殲10」ですね。

初飛行は1998年で、
西側諸国からは「J-10」と呼ばれてました。
カナード翼+デルタ翼の採用など
今までの野暮な中国軍機とは見違えるような
洗練されたスタイルです。

性能はハッキリしたことは分かってませんが
まあ、ラビ戦闘機並の性能であるならば相当なものでしょう。
これでロシアから輸入したSU-27などと並び、
中国空軍のレベルは一気にアップするわけで
我々日本人としては迷惑そのものです。

イスラエル自身は
中国に武器を売ることで商利を得ていますが、
結果的に自分の首を絞めている部分があります。

それは中国が大量にイランに武器を輸出し、
そのイランがレバノンの武装組織ヒズボラに
武器を大量に供与しているわけで
回り回って自分の足を自分で撃ってるような
アホらしい側面があります。


さて、今回のオルメルトの武器商談ですが、
単に武器を売って利益を貪ろうというだけではなく、
もう一つの目論見があるでしょう。
それはイラン対策です。

現在、イランの核開発に対して
国連などで欧米諸国は強硬制裁を主張し、
対して中露は慎重論を唱えています。

このイランによる核開発が進めば
イスラエルは生存の危機にさらされるわけで
何としてでもこの動きを止めようとしています。

このオルメルトの訪中は
武器輸出や最新技術の供与をちらつかせて、
中国を少しでも反イランに傾けると共に
一朝事有らば中国にイランとの仲介に入ってほしいとの
思惑があるのでしょう。

西側諸国の最新技術が
喉から手が出るほどにほしい中国にとっては
この申し出は魅力的でしょうね。

しかし、当のイランにも同様の動きがあります。
以下のニュースをご覧あれ。


イラン、ガス田開発加速 マレーシアや中国と組む
 資源外交に警戒も
 
 
 天然ガス資源の豊富なイランが
 国内需要や外貨を稼ぐ輸出向けに
 中国やマレーシアと組んで天然ガス開発を加速している。
 国内外の需要拡大に対応したものだが、
 核開発問題をめぐる海外からの圧力を和らげる、
 外交カードに使う狙いとの見方も出ている。

 イラン国営ラジオによると、
 イラン国営石油(NIOC)とマレーシア側は9日までに
 イラン南東の沖合に位置する2つのガス田開発で合意した。
 両ガス田の埋蔵量は65キロメートル沖合のゴルシャンガス田が
 1兆4250億立方メートル以上、
 沖合85キロメートルのフェルドスガス田は
 約2850億立方メートルとみられている。

 供給能力拡大に向けては昨年末、
 中国と大規模ガス田の開発で合意。
 人民日報(電子版)の報道では、
 中国海洋石油(CNOOC)はイランと共同で
 同国南部の北パルスガス田(埋蔵量48兆立方メートル)を
 開発することで一致。
 同ガス田でガス開発と液化天然ガス(LNG)事業に
 総額160億ドルを投資し、LNGを中国に輸入する計画だ。

 生産開始時期は明らかにされていないが開発は8年間の予定で
 中国海洋石油はLNGの生産工場建設や輸送、販売を担当。
 イランは同社に25年間ガスを供給する。

 中国企業ではこのほかにも中国石油化工や中国石油天然ガスが
 石油・天然ガスの開発や輸入で合意しており、
 イランはエネルギー資源の獲得に
 躍起になっている中国との関係を深めている。

 イランの天然ガスの確認可採埋蔵量は
 約27兆5000億立方メートル(05年)で
 ロシアに次ぐ世界第2位の規模だ。
 「豊富な資源を武器にイランが国連安全保障理事会の
 常任理事国である中国を取り込もうとしている」など、
 資外交強化を警戒する声も出ている。

   (FujiSankei Business i.)


イランはイランで
天然資源で中国を釣ってやろうとしているわけです。

資源獲得に血眼になっている中国は
当然の如く釣られるわけですね。

また、マレーシアも釣られてますが、
これはかの国が同じイスラム教国であると同時に
反米意識の強い国であるからでしょう。
イランもそこらへんは選んでますね。


イスラエルは武器で中国を釣ろうとし、
イランは天然ガスをエサにする。
一方の中国は両国を天秤にして実利を引き出してるわけで
三者三様の外交ゲームを繰り広げています。



関連資料リンク

安倍首相「欧州は中国に甘い」 武器輸出にクギ

中国、安倍首相を批判 EUの対中武器禁輸で






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コメント

コキントウはマダムロワイヤルに合いませんでした。彼がフランス議会で演説をしたとき多数の議員がシナの人権政策に反対してボイコットしました。マダムロワイヤルもそのボイコットをした一人です。そのせいかどうかは分かりません。大統領選を意識してると思いますが、訪中レポートが連日報じられ、シナで行方不明になる日本の議員とは違うなと思いました。日本の記者にはしっかり海外での議員の行動をレポートして欲しいものです。

たいしてイスラエルのオルメルト首相はコキントウとにこやかに写真に収まってました。AFPの写真のオルメルト氏の笑顔に惹かれ記事を読んだら、ロシアから逃れてきたお爺さんがハルビンで暮らしお墓があるようです。中共政府が多額の費用を掛けてユダヤ人のお墓を改修し祭ってくれていることに感謝してました。お父さんも22歳でパレスチナに向かうまでハルビンに住んでいたようです。臨終の言葉が中国語だったようで、シナはルーツと思っているようです。武器輸出についてはまだ報じられていなかったと思います。

コキントウがイランとイスラエルをどのように天秤にかけるのか見ものです。
イランは日本が油田開発に復帰することを望んでいるようですが。。

  • 2007/01/12(金) 04:04:48 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

ペロシのこと

> コキントウはマダムロワイヤルに合いませんでした。
> 彼がフランス議会で演説をしたとき多数の議員が
> シナの人権政策に反対してボイコットしました。
> マダムロワイヤルもそのボイコットをした一人です。

フランスは政府が親中ですが、
個々の議員は人権問題の絡みで反中が多いですね。
そのボイコットの時は
確か三分の一ぐらいの議員が退席したそうですね。

ロワイヤルのそういうところは
米国で先日に下院議長に就任したペロシを連想させます。

ペロシの反中ぶりは
こないだ産経の古森さんが詳しく書いてましたが、
91年に訪中した時は
天安門広場に民主化を訴える横断幕を掲げて
警察に阻止されるという一幕もあったようです。

米民主党といえば親中のイメージがありますが、
意外なことに、このペロシや
下院の国際関係委員会の委員長となったトム・ラントスなどは
共和党も青ざめるようなバリバリの反中だそうです。

  • 2007/01/13(土) 03:53:42 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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