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六者協議と日本外交の失敗


       金正日.jpg


南北閣僚級会談スタート コメ支援や核放棄履行論議へ

 韓国と北朝鮮による第20回南北閣僚級会談に出席する、
 韓国側代表団が27日午後、平壌に到着、
 夜には北朝鮮の朴奉珠首相主催の夕食会が開かれ
 会談日程が始まった。
 夕食会のあいさつで朴首相が南北共助を訴え、
 韓国首席代表の李在禎統一相は
 中断している南北協力事業の再開・促進を促した。
 28日午前の全体会議から本格協議入りし、
 韓国は先の6カ国協議で合意した、
 北朝鮮の核放棄へ向けた初期段階措置の
 迅速な履行を北朝鮮に求める方針だ。

 今回の会談は、昨年7月の北朝鮮の弾道ミサイル発射で
 韓国が凍結したコメや肥料の人道支援の再開問題が
 最大の焦点になる見通し。
 
 会談はミサイル発射直後の前回会談の決裂以来約7カ月ぶり。
 韓国同行記者団によると、朴首相は「北南関係進展のため
 (過去に)倍する努力をしなければならない」と述べ、
 李統一相も「中断していた事業を
 1日も早く正常化しなければならない」と応じた。
 
   (iza!)


韓国と北朝鮮による南北閣僚会談が始まりました。

このところ韓国政府は
先日の六者協議での合意を受けて
早くも南北の雪解けムードを煽り、
援助再開への切っ掛けをつかもうとしていますね。

なんとも不可解なまでの情熱。
盧武鉉大統領を始めとする韓国政府の面々にとって
太陽政策とはほとんど宗教的情熱と化してます。

盧武鉉は六者協議の合意後、

 「交渉担当者に
 (北朝鮮が)要請すれば全部提供するように、
 と心の中で祈った」

 「われわれが全部提供し負担してでも、
 この問題は解決されるべきであり、
 結局は儲かるものと考えている」
 
 「頻繁に与えるいっぽうだと非難されているが、
 米国が戦争以降莫大な援助で欧州の経済を支えたが、
 (後ほど)最も利得を得た国は米国」

 「韓国も南北(韓国・北朝鮮)関係、
 開城工業団地などが北核問題のため中断されているが、
 北朝鮮の経済を生かせば、
 米国のマーシャルプラン以上の成果を得られる」

  「それを通じて北東アジアの大きな市場が一つに統合できる。
 だから投資だと思っている」

こういう馬鹿げた発言をして
日本の時事系ブログ界に大いにネタを提供してくれましたが、
27日にも同レベルの発言を繰り返しました。

 「(北朝鮮が)核を作って、
 いついかなる状況でどこに向けて攻撃するのか。
 北朝鮮が先に攻撃を受けずに
 核兵器を先制使用するなどということは、
 精神病者だけができることだ」

 「(北朝鮮は)改革開放とは別途に、
 相手から脅威を受けずに交渉するために核兵器を開発している。
 北朝鮮の核が攻撃用だとは想像できない」

 「これは北朝鮮に寛大なのではなく、
 冷静な事実関係を述べているだけ」

 「北朝鮮は共存ができるか、
 敵対関係を清算し平和構造を定着させ
 貿易と協力で友好関係を結ぶことができるかという確信があれば、
 核兵器を捨て改革開放の方へ進むはずだ」

 「韓国は開放を通じ利益を得ることができるという信号を
 北朝鮮に与える必要があり、
 韓国政府は状況が悪化したときにも一貫してそれを行ってきた」

 「米国の場合は判断がクリントン、ブッシュ政権で異なり、
 ブッシュ政権でも状況により異なり、
 また別の意見も存在するなど、
 韓国のように一貫していなかった」

 「これが一方向で定着し長期的に固まれば
 相手も判断がしやすくなる。
 そうした相互信頼を構築すれば道は開かれる」

まあ、この人のこういうボケぶりに関しては
何を今さらという気もしますが・・。


さて、上記の如き韓国政府の態度は
六者協議合意の結果を受けてのことですが、
あの中途半端な合意内容と言い、
この韓国政府のはしゃぎぶりと言い、
過去記事でも何度か書いてきましたが、
あれはろくな協議ではなかったというのが私の率直な感想です。

そもそも六者協議とは六ヶ国の合意を受けて決まるもので
当然ながら結果的に日本もこれに賛成しているわけです。

しかし、安倍政権は
拉致問題の解決無しに支援をしないと言っているように
あの合意内容には内心では反対でしょう。
また、日本国民の多くも
あの内容には賛成していないでしょう。

では、何故、政府も反対し、
国民も反対する合意内容を
国家として賛同してしまったのか?

力関係と言ってしまえばそれまでです。
米国が賛成し、中国が賛成し、韓露も賛成すれば、
日本一国だけで拒めるか否か?

六者協議の合意後に
日本の一部国会議員などが「バスに乗り遅れるな」と
拉致問題の解決無しには支援せずとした安倍政権を
批判したりしました。
彼らの言い分は「日本は孤立してしまう」
「日本の発言力がなくなってしまう」でした。

しかし、逆に思うのですが、
では何故、日本は六者協議に参加できたのでしょうか?
六者協議のメンバーと認められたのでしょうか?

同じアジアの国だから?
北朝鮮の近隣諸国だから?
まあ、それもあるでしょうね。

でも、「アジアで近隣」というならば
何故モンゴルは参加しないのしょうかね?
また、他国はモンゴルを参加させようとはしないのでしょうか?

理由は単純です。
参加させても意味が無いからです。
もっと言えば国力が無いからです。
いてもいなくても一緒だからです。
だから無視されるわけです。

逆に、アジアの国でもなく、近隣諸国でもない米国が、
この六者協議に参加しているのは
かの国が世界の覇権国家だからです。
端的に言うならば国力が大きいからです。

この意味から言うならば
日本が協議に参加している理由は
半島情勢に影響を及ぼす国力と国際的地位を持っているからです。

六者協議の合意内容が進み、
もし、核問題が解決の方向に向かい、拉致問題も解決され、
いざ北朝鮮に支援拡大という結果に至った時に
いったい誰が援助金を送るのでしょうか?
それだけの国力を持った国はどこでしょうか?

であるから日本があの場にいるわけです。
参加するプレーヤーとして認められているわけです。
決して日本という国が北朝鮮から核の脅威を受けたり、
拉致問題を抱えているから参加を認められているのではなく、
それだけの影響力と国力を持っているからこそ
プレーヤーとして遇されているわけです。
小国だったら最初から相手にされてません。

で、最初の命題に戻りますが、
あの先日の六者協議の合意内容に
日本が不満を持っていた場合、
何故、これを覆すことができなかったのか?

想像してみてください。
たとえば、日本の立場に英国がいたらどうなったか?
フランスがいたらどうなったか?
彼らが唯々諾々と「孤立を恐れて」合意に賛成するでしょうか?
私はそうは思いませんね。

英国やフランスならば
もっと自国の国力をタネにして
駆け引きを計ったと思います。
決してああいう完敗の如き合意は行わないでしょう。

この意味においては、
上述の「バスに乗り遅れるな」
「日本も支援しないと発言力が無くなってしまう」
などと言った国会議員氏らは、
手段と目的の区別もつかない人たちです。

発言力というのは「手段」であって「目的」ではない。
なんらかの目的を追求する手段として発言力を行使するのであって、
発言力がほしいがために
拉致問題を無視し、核問題であやふやな合意を許容するとは
これは本末転倒だということです。
この人達は脳の血行の心配をしたほうがいいでしょう。


北朝鮮が核を開発し、
さらに弾道ミサイルの技術開発に狂奔している状況は
日本にとって国家の死命を制される脅威です。
遠く海を隔てて核武装している米国とは意味合いが違います。

この脅威自体は
北朝鮮が核を廃棄するか、国自体が滅ぶかの
二つの選択肢によってしか解決されず、
北朝鮮が核を手放すとはとうてい思えない以上、
では国ごと滅びてもらうしかありません。

北朝鮮が国力的に経済的に
ボロボロの状況であるのは周知の事実です。
六者協議の直前にはかなり追いつめられていたと言っていい。
それがあの合意によって一息ついているわけで、
もろに日本外交の失敗です。

私は安倍政権は支持していますが、
あの六者協議に関しては
あまりにも運び方が拙劣すぎたと思います。
ブッシュ政権との盟友関係に依存しすぎたのでしょう。

せめて最低限、北朝鮮のテロ支援国解除などは
ヒルに言わせるべきではなかったと思います。

あれは完敗の外交結果です。
日本の有権者はおとなしいですね。
他国ならば暴動が起きてますよ。
自国の脅威だというのに。



関連資料リンク

盧大統領「北が要請するまま与えても儲かる」

盧大統領、オーマイニュースに「北の核は別問題…信じる」

北朝鮮、韓国の支援なければ食糧200万トン不足


関連過去記事

六者協議と中東情勢・・米朝のパワーバランス
 
六者協議:北朝鮮の外交勝利と米国の譲歩

六者協議:北朝鮮の核凍結と外交取引







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コメント

結局は金豚の思惑通り

そういえば北朝鮮は、「日本は六者協議に参加すべきでない」と散々喚いてましたよね。
日本は今回の交渉を決裂させるべきだったと思います。

  • 2007/03/01(木) 05:30:24 |
  • URL |
  • 北朝鮮は滅べ #-
  • [編集]

戦後日本外交が成功を収めたことあるのでしょうか?支援金のばら撒きで一時凌ぎをしてきた付けが今突きつけられている気がします。

露首相来日に当り、ロシアとの経済協力が進んでるようですけど、北方領土問題、銃撃された北海道漁民の問題等々。きちんと日本の言うべきことを言って交渉しているか心配です。

  • 2007/03/01(木) 23:48:21 |
  • URL |
  • ジャポネーズ #-
  • [編集]

>北朝鮮が核を手放すとはとうてい思えない以上、
>では国ごと滅びてもらうしかありません。
国が滅んで超賎人が絶滅してくれるのなら後顧の憂いがなくて地球にも優しいですが、現実はそういうわけにもいかないので。過去の歴史からみて、再び新たな糞国家が生まれるだけでしょう。彼らは劣等民族だから仕方がないのです。日本最大の失敗は、この屑人種に近代文明のありがたみを教えてしまったことです。
とはいえ近くにある以上、支援せざるをえないのが民主主義国家のつらいところです。北超賎難民が溢れ出してくると日本も困りますし。人権を重視する先進国にとって、それは核以上に効果的な攻撃となります。
世界中に沸いてきて他国の土地を踏みにじりチャイナタウンなど作って住みつくゴキブリ以下の死那人に比べれば、超賎人を自国に閉じ込め片っ端から殺していく金豚政権は比較的ましな部類でしょう。
武装を無力化しながら現体制を維持し、できれば金豚にはあと1000万人ほど超賎人を間引いてもらいたい、というのが周辺国の一致した思惑かもしれません。
さしあたり今回の日本は、支援を拒否しただけでも良し。

  • 2007/03/02(金) 09:46:17 |
  • URL |
  • 高貴なる大和民族 #IpT9aHSo
  • [編集]

日朝作業部会の行方

ソン・イルホが交渉相手と言うことで、まともに取り合う気はないと見ていますが、拉致問題を協議することで合意したとは・・・ソン・イルホの他に誰が来ているんでしょうか・・・。

北朝鮮側が同時並行して国交正常化交渉が出来ない陣容なので、期待するところは何もないとは思いますが。

  • 2007/03/06(火) 19:34:25 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

高貴なる大和民族様、
金豚政権は比較的ましな部類でしょうとありますが、私は金豚政権以下の政権を知りません。具体的にどんな政権が金豚政権以下なのか教えていただけますでしょうか?
北超賎難民が溢れ出してくると日本も困りますしとありますが、金豚政権があるほうが日本と世界にとっては余程迷惑なのですが、そんなに金豚政権に支援をして欲しいのですか?

  • 2007/03/07(水) 23:43:02 |
  • URL |
  • キム #-
  • [編集]

裏読み?

米国は北のウラン濃縮に関して
曖昧なことを言ったかと思うと、
ネグロポンテ国務副長官が
「計画を保有してきたことに全く疑いはない」と言ったりで、
なんだか一貫性がありませんね。
ブッシュ政権の対北チームは統制が取れてないような。

一方、金桂寛はヒルと米朝協議ですが、
その前に金桂寛はブロードウエーで
米国側が斡旋したミュージカルを見たそうです。

内容は、

 「落ち目の演劇プロデューサーが
 一夜で上映打ち切りになる最悪のミュージカルを制作して
 出資者からお金をだましとろうと計画するが、
 予想に反して大ヒットしてしまうストーリー」

だそうですが、
なんだか裏読みしてしまうのは私だけでしょうか(笑)?

  • 2007/03/08(木) 01:31:37 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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