短く斬れ

ニュース・短評・データ・資料を怒濤の如く。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

河野談話の破綻の経緯 その2・・日本政府と米軍の「慰安婦関連」公文書


      youhei.jpg


前回の続きです。

河野談話の破綻の経緯 その1・・石原元官房副長官の証言

前回も書いたように
この1997年という年、特に前半は
慰安婦問題が世情をにぎわし、
1993年に発表された河野談話が破綻した年でした。

その破綻した政府談話が
10年後の今になって米議会での慰安婦決議の根拠として使われる。
これは河野談話の中の「官憲による強制」云々の部分を
1997年の時点できっちりと訂正しなかった政治の怠慢です。

この1997年という年を
新聞報道から振り返ってみると
慰安婦問題を巡って、この問題を拡大化しようとする左翼と
河野談話の修正を求める保守層の間で
激烈な論争・政争が起こっていたことが分かります。

きっかけは前年の96年6月に
中学校の教科書検定結果が発表され、
その中に「従軍慰安婦」が初めて記載されたことでした。
当然ながら河野談話に基づいた「強制」云々という記述内容です。

これに日本の保守層は衝撃を受けます。
まず、これが明確な形となってあらわれたのが
96年12月の「新しい歴史教科書をつくる会」の発足です。
また、多くの保守系の学者やジャーナリストから
慰安婦の教科書記述や河野談話に対する反対意見が噴出し始めます。

一方、相変わらずというべきでしょうか、
韓国は「慰安婦」絡みで日本の姿勢を厳しく批判し続け、
これに日本の左翼政治家が呼応するという、
いつものパターンが展開されます。

特に97年1月には
当時の民主党代表である鳩山由起夫氏が訪韓し、
韓国の金泳三大統領と会談、
席上、鳩山氏は
「日本政府による元慰安婦への国家補償が必要である」と言いました。

一方、与党政治家が
河野談話に疑義を示し、慰安婦問題に対して硬骨な正論を述べると
ここぞとばかりに朝日・毎日が騒ぎ、
野党がそれに便乗し、韓国が喚き始め、
謝罪に追い込まれるという例のパターンも繰り返されます。
当時の梶山官房長官などです。

さらにジャーナリストの桜井よしこさんが
96年10月に横浜市教育委員会での講演会で
「私の取材の範囲では慰安婦の強制連行を裏付ける事実はなく、
自分としては強制連行はないという信念を持っている」
と発言したことに対して、
各地の自治体で桜井氏の講演が
左翼市民団体の圧力で相次いでキャンセルされるという、
異常な事態が起きました。

これなどは言論の抑圧なのですが
桜井氏は敢然とこれに立ち向かい、
97年の文藝春秋4月号にて
河野談話の欺瞞性を暴く論文を発表し、
世論に衝撃を与えました。

そしてこの問題に危機感を感じた自民党の若手議員らが
「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」を結成したことは
前回の記事で書いたとおりです。

まさに96年末から97年にかけ
「慰安婦問題」を巡って政界と言論界で
保守と左翼による激烈な闘争が巻き起こっていたことが分かります。

しかし、この闘争もあっけなく勝負がつきました。
それは上述の文藝春秋での桜井氏の論文と
前回の記事に掲載した、
産経新聞による石原元官房副長官のインタビューが決め手となり、
河野談話の「官憲による強制」という文言が
誤りだったことがハッキリとしたことです。

この97年前半の産経新聞の報道を調べてみると
驚くほどの数の慰安婦・河野談話関連の記事を量産しています
同時期の読売新聞は眠ったようにこの問題に鈍感であり、
朝日・毎日に至っては調べる気自体が起きません。

さて、今日は97年4月の
いわば「激戦中」の産経の記事を2つ載せます。

日本政府は1991年から1年8カ月かけて
過去の政府文書や米国立公文書館・国会図書館などから
「従軍慰安婦」に関する資料をかき集めて
その概要のみを公開しましたが、
これの検証記事です。

なかなかに興味深い内容です。


◆慰安婦問題政府資料から(上)
 善意の関与多く含む 軍名義悪用や流言の防止目的

 「従軍慰安婦」問題で、政府が集めた公文書の中に、
 軍や官憲が悪質業者を取り締まったり慰安婦を保護するなど、
 むしろ「善意の関与」を行っていた事実を示す記述が
 多く含まれていることが三十一日までに、
 小山孝雄・参院議員(自民)らの調査で分かった。
 こうした「善意の関与」はほとんど発表されていない。
 公文書以外の元慰安婦からの聞き取り調査だけで
 「強制連行」を認めた日本政府の意図が見え隠れする。

 日本政府が平成三年十二月から一年八カ月かけて
 外務、防衛、厚生といった七省庁や米国立公文書館、
 国会図書館などで集めた「従軍慰安婦」に関する公文書は約二百三十点。
 内閣外政審議室がまとめた概要は発表されているが、
 中身の検証・吟味はほとんど行われていない。

 今回、小山議員らのグループはナマの資料を丹念にあたった。
 その結果、概要では分からない旧日本軍や警察による、
 慰安婦のための「関与」を示す部分がいくつも見つかった。

 例えば、「軍慰安所従業婦等の募集に関する件」
 (陸支密第七四五号、昭和十三年三月四日)では、
 慰安婦募集にあたって、軍の名義を利用するような
 好ましからざる人物が暗躍するのを防ぐため、
 軍が統制し、防止策に努めることを記している。

 「朝鮮総督府部内臨時職員設置制中改正ノ件」
 (昭和十九年六月二十七日)では、
 「未婚女子ノ徴用」を朝鮮(当時)の人々が誤解し、
 「慰安婦トナス」かのようなうわさを
 「荒唐無稽ナル流言」「悪質ナル流言」としたうえで、
 それらを取り締まるため、
 朝鮮総督府が警察官を増員したという内容となっている。

 また、「支那渡航婦女ノ取扱ニ関スル件(内務省発警第五号)」
 (昭和十三年二月二十三日)では、
 慰安業を目的とした渡支(中国に渡ること)に
 「現業が娼婦(しょうふ)」
 「年齢が二十一歳以上」という制限が付けられ、
 契約期間が終了し次第、速やかな帰国を前提としていた。
 身分証明書の発給には、本人自らの出頭を要し、
 特に「婦女売買又ハ略取誘拐等ノ事実ナキ」ことを求めた。
 募集に従事する者の「厳重ナル調査」も求めるなど、
 渡支する慰安婦や業者を厳しい制限下に置いていたことが分かる。

 「昭和十一年中ニ於ケル在留邦人ノ特種婦女ノ状況及其ノ取締」
 (在上海総領事館警察署沿革誌ニ依ル)によると、
 上海の慰安所の取り締まりに当たっては、
 領事館は「海軍側トモ協調取締ヲ厳ニシ」、
 慰安所の新規開業を許可していない。
 前借金は認めず、稼ぎ高の折半を命じている。

 こうした旧日本軍や政府がむしろ、
 慰安婦のために行った「善意の関与」は、
 発表資料(概要)では、よく分からない。
 研究者の一人は
 「意図的に削られているとしか思えない」と指摘している。

   (産経新聞 1997/04/01)


◆慰安婦問題政府資料から(下)
 買い物や客断る特権

 平成五年八月、内閣外政審議室名で発表された、
 政府の慰安婦関係調査結果の要旨、
 「いわゆる従軍慰安婦について」は
 「自由もない、痛ましい生活を強いられた」としている。
 だが、参院議員の小山孝雄氏(自民)が
 政府収集の公文書を詳しく調べたところ、
 そうした状況とは逆の事実を示す事例がいくつも見つかった。

 連合軍側の資料である米国戦争情報局資料、
 「心理戦チーム報告書NO・49」(昭和十九年十月一日)は、
 ビルマ・ミートキーナの慰安所における慰安婦の生活の実態について、
 次のように記している。

 「食事や生活用品はそれほど切り詰められていたわけではなく、
 彼女らは金を多く持っていたので、
 欲しいものを買うことが出来た。
 兵士からの贈り物に加えて、衣服、靴、煙草(たばこ)、
 化粧品を買うことが出来た。
 ビルマにいる間、彼女らは将兵とともにスポーツをして楽しんだり
 ピクニックや娯楽、夕食会に参加した。
 彼女らは蓄音機を持っており、
 町に買い物にでることを許されていた」

 報告書はこのほか、
 「慰安婦は客を断る特権を与えられていた」
 「(日本人兵士が)結婚を申し込むケースが多くあり、
 現実に結婚に至ったケースもあった」と書いており、
 ビルマでは、慰安婦の行動がかなり自由だったことが分かる。

 やはり連合軍内部で作成した、
 「調査報告書」(二十年十一月十五日)には、
 ビルマの慰安所経営者の話として、
 借金を返せば慰安婦の帰国は
 可能だったという証言が紹介されている。

 「慰安婦は売上げの半分を受領し、自由な通行、
 食料の支給、医療関係費用無料という条件で雇用されていた。
 家族への前渡金及び利息を弁済すれば、
 自由に朝鮮に帰ることができた」

 また、小山氏の調査によると、
 日本側の第六十二師団司令部(在沖縄)が各部隊にあてた、
 「石兵団会報第五十八号」(十九年九月二十一日)には、
 次のような記述がある。

 「経営者ト妓女(慰安婦)トノ関係ヲ調査シ
 分ケ前等ヲ研究シ遺漏ナキ如クセラレ度」
 「妓女等ガ那覇ニ時折帰リ度キ希望アリ然ルトキハ
 便アレバ証明書ヲ委員に於テ発行シ自動貨車等ヲ利用セシメラレ度」

 慰安所経営者と慰安婦との取り分などの実態を調査し、
 不備のないよう求めており、
 また、慰安婦から郷里に時々帰りたいとの希望があった場合には、
 証明書を出して乗り物の便宜を図っていたことが分かる。

 しかし、政府が発表した調査結果の「記述の概要」には、
 「『後方施設』の監督事項」として個条書きで
 「経営者と妓女の利益配分の適正化」
 「自動車及びたばこ便宜供与」などと書かれているだけ。
 軍の「善意の関与」を示す具体的な記述は省略されている。

 陸相にあてた「陸支普大日記」九号(十七年五月三日)からは、
 「休みの慰安婦に接客を要求、
 拒否されて乱暴をした兵士が厳重説諭を受けた」
 「酩酊(めいてい)して慰安所の板壁を壊したり、
 経営者や慰安婦を罵倒(ばとう)したりした兵士が
 一カ月の外出禁止となった」など、
 慰安婦らに不当な扱いをした兵士が処分された事実が、
 複数報告されていることが分かった。

 また、同日記(同年三月十八日)は、
 日本兵側が慰安婦に転職を求める様子を
 「女給トシテ奉公シ速カニ慰安婦ヲ廃業スベキ旨ヲ要求セシモ
 即答ナカリシヲ以テ…」などと説明しており、
 慰安婦が廃業できるものだったことを示唆している。

 しかし、政府調査結果では
 「慰安婦との同棲(どうせい)を約束した陸軍一等兵が
 嫉妬(しっと)興奮により慰安婦を傷害し
 自殺した事件に関する報告」とあるだけで、
 肝心の部分は省かれている。

   (産経新聞 1997/04/02)


以上です。

これを見ていると
ニューヨークタイムズ紙のいう「奴隷状態でのレイプ」とは
如何なる根拠で書いたのかと言いたくなります。

また、米国議会の議員達が
自国の公文書ですら調べる努力をしてないことが分かります。
ホンダ某とは要するに無知な人なんでしょうね。

こういう人達の妄想決議などに
日本が迎合する必要はないでしょう。



関連資料リンク

慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話


関連過去記事

河野談話の破綻の経緯 その1・・石原元官房副長官の証言

「慰安婦問題」とチャイナ・ロビー その2
 ・・ユダヤ・ロビーの実例

「慰安婦問題」とチャイナ・ロビー







スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

国賊

ちょっとお下品になってしまいますがご了承下さい(m_m)。

信州大学医学部の生体肝移植チームはよい仕事をしています。仕事としては非の打ち所がありません。

が、河野親子を救ってしまったという意味では一部から晩節を汚したと言われても仕方がないのでは・・・?

とばっちりでしかないんですが、そんな気持ちが私の頭の片隅にあります(^^;。

繰り返しますが、医者としては立派な方々だとは思います。

  • 2007/03/18(日) 19:17:52 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2007/03/19(月) 23:28:34 |
  • |
  • #
  • [編集]

保守陣営のアキレス腱

> クマのプータロー殿

あえてコメントを避けたいと思います。

まあ、医術とは仁術でございますから(笑)


> 匿名殿

こっちにも書いたように、

http://mijikaku.blog67.fc2.com/blog-entry-284.html

この慰安婦と河野談話の問題は
日本政界の保守陣営のアキレス腱です。

抜くに抜けない小骨のような存在で、
抜きたければ外交問題炎上を覚悟しなきゃいけません。
だから本音では「この馬鹿な河野談話が!」と思っているけど、
外交の場では「談話を尊重します」と言う。

でも、どこかで抜かなきゃいけないと誰もが思っている。
だからこれに敵対する勢力は
わざとこの問題を焚きつけて踏み絵を踏ませようとする。
そして外交問題として炎上させようとする。

安倍政権の炎上と日米離反。
同時にこれをやれるわけですから
仕掛け人はウハウハだと思いますよ。

これに対する対策は「愚直に、シンプルに」
これがなんだかんだ言って最善だと思います。

あれこれ策を弄するよりも
愚直に正面突破することです。
河野談話を否定することです。

イラクで弱っている米国が
具体的に日本に何が出来るわけでもなく、
せいぜいシーファーが苦虫を潰したような顔をするだけです。

中国は国内事情から
今は表だって日本に強硬姿勢は取れず、
残るは南北朝鮮だけで恐くもなんともありませんよ。

  • 2007/03/22(木) 02:53:15 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

ケイ

Author:ケイ
憂国と好奇心の30代男

マイブログ・メルマガ

 待避禁止!

 宇宙開発ニュース β版

 メルマガ:古今東西の名言

サイトマップ

 過去記事一覧

 過去記事一覧(本店ブログ)

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。