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チャイナロビー:中国の対米工作の実態 その1・・クリントン政権の献金疑惑


       Bill_Clinton.jpg


先日の記事で
米国政界への中国のロビー工作の例として
クリントン政権時の献金問題について少しだけ触れました。

「慰安婦問題」とチャイナ・ロビー

反響もそれなりにあったようで
メールで質問などもいただきましたので、
あの問題に関して詳細に載せてみようと思います。

二期続いた米国のクリントン政権ですが
クリントン大統領の政治資金には
中国政府からの違法献金が流入していました。

この問題は当時、米国議会で大問題になったのですが
司法省を握る政権側の捜査妨害、
また、折から浮上した大統領のモニカルインスキー嬢との不適切な関係、
さらに米国民のクリントン人気もあって
結果、この疑惑は闇に葬られ、うやむやのままに終わってしまいました。

以下、この経緯について
当時の産経新聞と読売新聞の報道と
伊藤貫氏の「中国の核が世界を制す」という本を
資料にして書いてみます。


1996年、クリントン政権発足時における
ある政治献金が問題となりました。

当時、米国では「ホワイトウォーター疑惑」が話題になっており
クリントン大統領のアーカンソー州知事時代の汚職疑惑が
世論の関心をあつめていました。

その捜査の過程で、大統領及び米民主党が
インドネシアの財閥から違法な献金を受けていたとの疑惑が浮上し、
大統領自身もこれを認めました。

当初、米世論は
ただのインドネシア企業の違法献金程度の認識でしたが、
この問題を取り上げたワシントンポスト紙の取材とFBIによる捜査、
さらに米議会の追及が進むにつれ、
意外な事実が明らかになっていきます。

それによると1992年の大統領選当時、
クリントンと米民主党は
インドネシアの華僑系財閥「リッポー・グループ」から
多額の献金を受け取りました。

このリッポ・グループの在米代表であったジョン・ファンは
財閥の豊富な資金を使ってクリントンに取り入り、
クリントンの大統領当選後は
その功績により、商務省の副次官補に抜擢されます。

副次官補という地位は
国家機密にアクセスできる権限を持っているため、
事前にFBIなどにより身上調査が行われるのですが、
ファンに対してはヒラリー夫人の圧力により、
身上調査は行われずじまいでした。

ファンは中国本土に生まれ、台湾で育ち、
米国に移住後の76年に米国籍を取得しました。
インドネシアの財閥リッポ・グループの在米代表となり、
92年ごろからクリントンへの献金活動を活発に行うようになります。

リッポ・グループの二代目総帥のジェームズ・リアディは
70年代からのアーカンソー州でのビジネスを通じて、
クリントン氏と密接な関係にありました。
リアディ一族は本拠をインドネシアに置いてますが、
みな中国系で中国本土での大規模な経済活動に関与してきました。

97年7月の米議会の公聴会では、
CIAのジョン・ディッカーソン氏が
当時、副次官補のファンの求めに応じて
37回にわたってアジア関連の極秘情報を
閲覧させたことを証言しました。
ディッカーソンはファンが
商務省の中国担当官であると思っていたとのこと。

しかし、ファンの上司だった、
前商務副長官ジェフリー・ガーテンによると、
ファンの職掌が管理部門担当であり、中国担当ではないこと、
ファンが何度も中国大使館を訪問したり、
中国大使館員からの電話を受けていたとのこと。

この公聴会では、リッポー財閥に詳しい、
国際通商専門家のトーマス・ハンプソン氏が
リッポー財閥と中国政府のつながりが濃いことを証言しました。

実は、リッポ・グループへの大口出資者に
「チャイナ・リソース」という会社がありましたが、
ここは中国人民解放軍総参謀部第2部が所有していました。
ちなみに総参謀部第2部とは
国家安全部と並ぶ中国の諜報機関です。

この総参謀部第2部とリッポ・グループが
それぞれ50%ずつ出資して作ったのが香港チャイナ銀行で、
ファンは80年代にこの銀行の副頭取となっています。

ファンは副次官補として1年半あまり働いた後、
クリントンの求めに応じて、商務省を辞め、
96年の大統領選に向けて民主党の財政副委員長になり、
選挙資金の担当係となりました。

結果的に、ファンの民主党及びクリントンへの献金実績は
4百万ドル(約4億8千万円)以上にのぼり、
そのほとんどが出所の不確かな違法献金と判断され、
後日、民主党が3百万ドルを返還しています。


さて、これらの疑惑の噴出に
議会では複数の調査会が設置され、
FBIの捜査も熱を帯びていきます。

米マスコミの中では
ワシントン・ポスト紙がこの問題の追及に熱心で
かつてウオーターゲート事件の調査報道で活躍した、
ベテランのボブ・ウッドワードなどを取材に投入しました。

その中でさらに
もう2人の中国系の人物が浮上してきます。

まず一人目は
アーカンソー州リトルロックで長年、中華料理店を開き、
クリントンの知己だった中国生まれのチャーリー・トリーです。

トリーはクリントンのセクハラ訴訟では
63万ドルもの巨額献金を行い、
米政界ではその名が知られていました。

ちなみに、この資金は
出所が不明という理由で受領が辞退されましたが、
トリーはそれと別個に
クリントン氏再選のための資金65万ドルを民主党全国大会に寄付して、
これまたその後に返却されています。

トリーはクリントン政権発足後、
ワシントンにビジネス・コンサルタント事務所を開き、
クリントンとのコネを利用して
中国の政府や軍の関連企業のために
米側との取引を支援する業務を始めました。

1996年2月、トーリーは、
ホワイトハウス内で開かれたパーティーに
中国政府直属の大企業「中国国際信託投資公司」の会長である、
王軍氏を招待するよう取り計らい、クリントンと面会させました。

実は王は、
中国の代表的な軍需産業「中国保利集団公司」会長でもあり、
この会社は人民解放軍の直営企業です。
さらに王は、中国の国家副主席だった故王震氏の息子でした。

この三ヶ月後、「保利科学技術公司」は
米国へ中国製AK47小銃2千丁を密輸しようして
同社の幹部数人が逮捕されています。

2人目はカリフォルニア在住の中国系米人のジョニー・チュンで
大口の献金をクリントに対して行い、
2年ほどの間にホワイトハウスを50回以上も訪問しています。

彼は米国内の中国系企業のコンサルタントであり、
98年3月に詐欺と脱税で起訴され(おそらく別件逮捕でしょうが)、
FBIに対してクリントンへの献金と
その背後の中国コネクションについて詳しく供述しました。

その内容は恐るべきもので、

◇96年6月、チュンは
 中国人民解放軍傘下の企業「中国航天国際公司」の役員で
 解放軍中佐の女性、劉朝英氏から
 民主党選挙資金用として約30万ドルの秘密献金を受け取った。

◇劉朝英氏は中国共産党中央委政治局常務委員や
 中央軍事委副主席などを務めた劉華清氏の娘で、
 この資金は中国軍情報機関から出たとチュンに告げた。

◇チュンはこの資金のうち
 約10万ドルを民主党全国委員会に違法献金、
 見返りに九六年七月、劉朝英氏を米国に招き、
 クリントンを囲む会合に出席させ、同氏と並んだ写真を撮った。

と、チュンは証言しました。

ここに至って米国世論は騒然となり、
米議会はこの疑惑を解明するために独立検査官の任命を求め、
クリントン政権は窮地に追い込まれていきます。

しかし、事態はこれだけにとどまらず、
一層の進展を見せ始めます。

米国の国家機密である航空宇宙技術が中国に流失し、
それにクリントンと中国の政治工作が関わっていたとの疑惑が
浮上してきたからです。


     <続く>



関連資料リンク

中国の「核」が世界を制す 伊藤 貫 (著)


関連過去記事

「慰安婦問題」とチャイナ・ロビー その2
 ・・ユダヤ・ロビーの実例

「慰安婦問題」とチャイナ・ロビー

中国諜報機関とコックス報告書





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コメント

チャイナ・ロビーの接点

ここではビル・クリントンという属人的な問題として取り上げていますが、これがヒラリー・ロダム・クリントンとのつながりは否定できず(彼女は単なるファースト・レディではなかったし・・・)、民主党リベラル過ぎ派(ペロシおばちゃんとオバマとマイキーホンダetc・・・)とのつながりも気になるところです。

太字の文中共ですから、抜かりはないと思うのです。

  • 2007/03/25(日) 08:50:21 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

他の連中もけっこう関与してます。

ヒラリーは大いに関与していますよ。
彼女の場合は巻き込まれたと言うよりも
意図的にやってる節があります。

ゴアもこの件に関しては無罪ではありません。
かなりのめり込んでいます。
どこまで彼自身が自覚していたかは別ですが・・。

ゴアが大統領戦出馬を諦めているのも
ここらへんと関係があるのかな、と思います。
彼の古傷ですから。

また、民主党の議員もかなり関与しています。
ケリーなんかそうですけど。
ただ、この文は焦点をクリントンに絞って書いてますので
あえて議員連中の方までは踏み込んでません。

オバマは今のところ
名前は上がってませんね。

  • 2007/03/25(日) 12:30:13 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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