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CIAと元ナチス関係者の蜜月・・ゲーレン機関

CIAが元ナチス幹部利用=冷戦初期のソ連情報収集で

 米国立公文書館は6日、中央情報局(CIA)が
 第二次世界大戦後の冷戦時代初期、
 ナチス・ドイツの元幹部を
 当時のソ連に関する情報収集活動に利用していたことを
 裏付ける機密文書を公開した。
 米政府がナチスによるユダヤ人大量虐殺の責任を
 追及する立場にありながら、
 水面下で共産主義との戦いに
 元ナチスの人材を使っていた実態を浮き彫りにしている。

 米政府は1998年制定の文書公開法に基づき、
 旧敵国のナチス・ドイツや旧日本軍に関する、
 機密文書の検証作業を進めており、
 この日はCIAが保有するナチス関係の機密文書、
 約2万7000ページ分が新たに開示された。
 
 今回公開された文書には、ソ連駐在経験の長い、
 ナチスのグスタフ・ヒルガー元外務省顧問らを通じて
 スターリン政権の情報を
 集めていたことなどが記録されている。
 対ソ連「封じ込め政策」を提唱した米外交官ジョージ・ケナン氏が
 ヒルガー元顧問を称賛したCIA幹部あての書簡も含まれている。 

   (時事通信)


まあ、これは今までもよく知られていたこと。
公然の秘密。

ドイツのミュンヘン郊外に
「ドイツ連邦情報局」という役所がある。
ドイツ語の正式名称は「Bundesnachrichtendienst」
略称はBND。

泣く子も黙るドイツの諜報機関で
東西冷戦時代は東ドイツの「シュタージ」や
ソ連のKGBと切った張ったの諜報戦争を繰り広げた。

これの前身が有名な「ゲーレン機関」。
旧ドイツ国防軍の将軍で対ソ諜報戦のエキスパートの
ラインハルト・ゲーレン中将が設立した。

終戦直後、ゲーレン将軍はソ連側に拘束されるのを恐れて、
逮捕されても身の安全が保証できる米国に保護を求めた。
米国政府はゲーレンの対ソ連情報に興味を持っており、
それと引き換えに
彼を長とした西ドイツ情報機関の設立を許可した。

このゲーレン機関には
元SS隊員や元ゲシュタポの捜査官など
ナチスの関係者がゴロゴロいたが、CIAは目をつぶっていた。
実利を優先させたわけである。

ゲーレン機関は
当然の如く、親ナチスの傾向があり、
戦犯として容疑のかかったナチス関係者の逃亡を
こっそりと支援した。
たとえば高名なナチス戦犯の逃亡幇助組織、
「オデッサ」に関与した局員もいた。

ただし、ゲーレン中将がその過去を問わず、
情報のエキスパートを次々と雇ったため、
このゲーレン機関は極めて優秀な諜報組織となり、
やがて連邦情報局(BND)へと発展していった。

BNDとCIAの蜜月は冷戦期までで
冷戦末期に東西ドイツ統合の機運が生じると
大ドイツの復活を恐れる米国CIAは
一転、BNDと微妙な敵対関係に入った。

とまあ、上記ニュースの話しなんて
戦後このかた、公然の秘密だった。
単にそれが公文書で確認されたに過ぎないってこと。

この手の「裏話」って面白いやね。
そのうち本格的にBNDについて書いてみたいもんだ。



関連資料リンク

ドイツ連邦情報局



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