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韓国:ハンナラ党の混乱と保守層の危機感


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韓国の保守層が揺れています。

今日はこの解説を。


李明博、朴槿恵「マイウエイ」…姜代表仲裁案出す

  姜在渉ハンナラ党代表は
 李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クンヘ)氏の
 「ビッグ2」の最大争点である大統領候補選挙規定問題について、
 6日「李前市長あるいは朴前代表の要求を受け入れることもできる。
 すべての可能性を残して、今週中に仲裁案を出す」と述べた。
 姜代表は京畿道城南市盆唐の自宅を訪ねた記者に
 「両方に少しずつ肩を持つ機械的仲裁案は出さない。
 大義名分による」としてこのように明らかにした。

  しかし朴槿恵前代表は
 「私は3度譲歩した。大きな原則を壊してはいけない」と述べた。
 李明博前ソウル市長は朴前代表の「3度譲歩」の主張に対し、
 「私は言い返さない。国民がよく分かっている」と反論した。

  4日、李明博-朴槿恵-姜在渉三者会同が失敗に終わった後、
 仲裁役の位置にいる姜代表が、
 候補者らの機嫌を伺うものではない仲裁案を示唆することによって、
 ハンナラ党の内紛事態は今週また新たな局面を迎えるものと見られる。

   (中央日報)


盧武鉉大統領の支持率が地平線近くまで急降下し、
彼の与党ウリ党は脱党者が相次いでいます。

もはや死に体と化した盧政権に対して韓国保守層は
このままいけば年末の大統領選挙は保守派の大勝で終わり、
親北左翼政権の時代は終焉を迎えると楽観していました。

ところがところが・・・。
かの国の政情は意外な方向に転換を始め、
韓国保守層は大揺れに揺れています。

理由は2つです。

1,保守政党「ハンナラ党」の混乱

2,六者協議における米国の変節

以下、解説します。


<ハンナラ党の混乱>

4月25日に韓国では
国会議員の補欠選挙と地方自治体の首長選が行われ、
両方ともハンナラ党は惨敗を喫しました。

ハンナラ党の支持率は5割を超えており、
全ての議席を制する意気込みで同党は選挙に臨み、
党の大統領候補で人気抜群の
李明博・前ソウル市長、朴槿恵・前代表の二人を応援に送り込みましたが、
結果は無惨なものでした。

3議席を争った補欠選挙は1議席しか取れず、
6つの首長選では1勝5敗でした。

実はハンナラ党が選挙で負けた相手は
盧武鉉大統領の与党ウリ党ではなく、
民主党や国民中心党といった弱小政党か無所属候補でした。

選挙後の得票分析から分かったことは
ハンナラ党は、

  盧武鉉支持層 VS 反盧武鉉層

という対立構造の中では
反盧武鉉の票を集めることができるが、

  ハンナラ党 VS 非ハンナラ党

という図式になると
極端に弱いことがわかりました。

もともとハンナラ党は
金銭にダーティーな「利権政党」のイメージがつきまとっており、
今回の選挙の直前にも金銭スキャンダルが発覚し、

ハンナラ党はまたも金銭スキャンダルで自滅するのか

これが大いに得票に響きました。

つまり、ハンナラ党の場合は、
盧武鉉大統領という敵役がいるからこその高支持率であり、
盧武鉉という存在が無くなれば
ただの「利権政党」と捉えられ、
その輝きも消え失せるということです。

まあ、皮肉な話しですね。
あれだけ盧武鉉に対抗しているハンナラ党が
実は盧武鉉によって逆説的な意味で支持率を得ているわけですから・・。

選挙の敗北後、ハンナラ党は大もめにもめました。
もめている理由は党執行部の責任問題です。
党のナンバー1たる姜在渉代表や
ナンバー2の李在五最高委員の辞任が取りざたされました。

しかし、この混乱に輪をかけているのが
党の大統領候補選出の問題です。

今年12月の韓国大統領選挙。
ハンナラ党は8月までに党の候補を選出する予定ですが、
馬鹿馬鹿しいことにいまだに選出方法が決まってません。

ハンナラ党の有力な大統領候補は2人で
李明博・前ソウル市長、朴槿恵・前代表です。
この2人のどちらかを選ばなければならないのですが、
一般国民の支持率は李明博の方が高く、
逆に朴槿恵は党内での支持が高いわけです。

ここで候補者を選出する際に
党所属の議員や党員以外に
どの程度、一般国民からの得票も認めるかで
双方の利害が絡んでくるわけで、
両陣営は自派に有利な選挙方法を主張し、
双方全く妥協しようともしません。

同じ大統領選挙といっても
米国の共和党や民主党のように
党内にかっちりした選挙規定が有るわけでもなく、
また、党の求心力も緩い状態で、
この両陣営の対立が党の分裂につながりかねない状況です。

今、韓国の保守系マスコミは
このハンナラ党のていらくに危機感を強めており、
特に東亜日報などは
連日のようにハンナラ党を叱咤する社説を掲げています。

ハンナラの補選び選挙ルール、李と朴が共が譲るべき理由

ハンナラ党の危機、李と朴が会って打開せよ

年末の大統領選挙が
韓国の保守層にとって楽勝と思いきや、
肝心の保守政党ハンナラ党がこの有様ですから
彼らが焦慮するのも無理はありません。


<六者協議における米国の変節>

韓国保守層の憂慮、もう一つが米国の「変節」です。
まあ、これは詳しい解説は不要でしょう。

日本の場合、米国の対北政策の転換は
北に猶予を与え、核と拉致問題の解決が遅れるという意味でマイナスですが、
韓国の場合は、ここにもう一つの要素が加わります。
即ち、自国内の左派の増長です。

あの六者協議の曖昧な合意により、
韓国の盧武鉉政権は対北援助の再開を始めています。

南北協力:韓国と北朝鮮、関係進展
 北朝鮮指導部、日米と韓の離間狙う?

韓国は先月の22日、南北経済協力推進委員会で、
北朝鮮に対しコメ40万トンと8000万ドル規模の
軽工業原料を援助すると表明しました。

また5月4日、両国は開城での実務者協議で

1,北朝鮮の鉱山の共同調査を開始

2,韓国の技術者が北朝鮮の工場で技術指導

を決定しました。

いまだ北朝鮮は
六者協議合意事項の初動措置すら履行してない状態なのに、
韓国政府は早くも「半島に春が来た」かのように浮かれています。

去年の北朝鮮のミサイル乱射や核実験以降、
米国が北朝鮮に対して強硬姿勢を取っていた時期は、
さしもの盧武鉉もうかつな北朝鮮への援助は慎んでました。

しかし、米国の政策が転換し、
ヒルが六者協議で甘い合意を行ってから、
盧武鉉はもはや遠慮の必要もないと
あからさまな対北支援に傾いており、
このあまりの露骨さにバーシュボウ駐韓米国大使は

  「韓国政府は一貫した対北朝鮮政策を維持し、
  6者協議と南北当局対話が
  同じメッセージを北朝鮮に送ることができるよう、
  歩調を合わせなければならない」

  「(北朝鮮核の)非核化と包容政策は
  同時に進まなければならない」

  「率直に、北朝鮮が今日まで見せてきた行動からは、
  非核化を決定したのか確信できない」

と韓国に釘を刺しました。

おそらく盧武鉉の狙いは
このまま南北協力を推し進め、
南北首脳会談にまでこぎつけることでしょう。

彼の親北政策の集大成であり、
また、支持率の回復にもつながる、
言ってみれば、公益と私益を両方とも満たす妙薬です。

盧武鉉にとっては、それが年末の大統領選で
後継左派候補の当選につながれば万々歳であり、
結果的に選挙に敗れたとしても
彼の任期いっぱいで南北協力の合意を山のように固めてしまえば、
いかに来年に右派政権が登場しようとも
外交路線の修正は容易でないとの読みがあるでしょう。

盧武鉉と韓国の左派は
この偽りの和平ムード到来に乗っかって
ハンナラ党と保守派に「戦争勢力」とのレッテルを貼り、
自らを「平和勢力」と喧伝しています。

事実、ハンナラ党もこの状況に押され、
太陽政策への支持を表明するという、
保守路線の軌道修正が始まっています。

このように米国の変節により、韓国左派は息を吹き返し始め、
保守派は危機感を強めています。


使い古した言葉ですが、
政治の世界は一寸先が闇であり、
高山の天候の如く、状況は目まぐるしく転変します。

盧武鉉の支持率急降下により、
一旦は勝利の凱歌を上げた韓国保守層でしたが、
このままスンナリ行くほど世の中は甘くなかったようですね。

12月の大統領選までに
彼らは態勢を立て直せるのでしょうか?



関連資料リンク

ハンナラ党「朴槿恵・李明博氏は争いを中断すべき」

補欠選挙:ハンナラ党惨敗で優勢論に「イエローカード」


関連資料リンク

韓国と北朝鮮:春に南北首脳会談実施!?
 ・・情報が乱れ飛んでます

韓国:与党ウリ党は分裂へ・・混乱の政局






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