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イラク関連の「アマノジャク報道」を2つ

イラク関連の報道を2つ。
2つとも意外な観点の「アマノジャク」報道。

まずは仏紙ルモンドから。


◆ザルカウィは勝った

 アブムサブ・アル・ザルカウィを6月7日、
 米空軍の空爆で殺害、除去したことは、
 米国にとってひとつの勝利である。
 またザルカウィを敵として戦った、
 イラク政府・情報機関の勝利でもある。
 さらに、それはイラク国民の圧倒的多数にとっての勝利だ。
 彼らは親米であれ反米であれ、
 このアルカイダ指導者の最大の被害者だったからだ。

 しかし、この勝利も現実は覆い隠すべくもない。
 イラク戦争で現時点の勝者は、ザルカウィにほかならない。
 このヨルダン人聖戦主義者は死に至るまで、
 3年足らずで主な賭けに勝った。

 その第1。
 ザルカウィは国際機関・組織を
 敗走させてみせると予告していた。
 彼はバグダッドの国連事務所を攻撃、
 次いで西側の人々を人質にして首を切り落とし、
 国連諸機関、非政府組織、外国実業人のイラク退避で、
 目的を達成する。

 第2。
 ザルカウィは米軍への仮借ない戦いを予告していた。
 事実、米軍のどのようなパトロールも、
 しばしば多くの死者が出るゲリラ攻撃を受けることなしに、
 バグダッドの基地から出発し、
 「スンニ派三角地帯」に足を踏み入れることは、期待できない。

 第3。
 西側・サウジアラビアに対する、
 ウサマ・ビンラディンの戦いと違うところだが、
 ザルカウィは特に、シーア派、クルド人への情け容赦ない攻撃と、
 イラクの内戦とを予告していた。
 内戦は現に始まっている。

 スンニ・シーア両派の民兵は連日殺りくを演じ、
 住民の避難が始まり、住民社会相互の不信、
 それどころか憎悪はイラクに燃え上がっている。

 2004年以来潜在化し、06年春に一層激化したこの戦いは、
 ザルカウィの最大の勝利だ。
 彼はゲリラを含むスンニ派イラク人に、
 シーア派に対する絶対的な憎しみを植え付けた。

 従って彼の消滅でイラクの挑戦は何も変わらない。
 何よりも、イラクの根本的な問題が解決されなければならない。
 主権と統治、米国の占領、イランの介入、経済の壊滅、
 社会のイスラム化。それらの解決が根本の課題である。

   (ルモンド 2006/06/10)


勝った勝ったと西側メディアは騒いじゃいるが、と。
どっこい勝ったのはザルカウィじゃないかと。

いかにもルモンドで、
ニヒルに米国の勝利報道を皮肉っています。
こうところがフランス人のいやらしいところですね(笑)

要は、なんだかんだ言いつつ、
イラクは泥沼と化したわけで
それはザルカウィの死後も変わらない。
むしろ、この泥沼を現出した立役者の一人が
ザルカウィじゃないかと。
だから彼は勝ったんだと。


さて、もう一つのニュース。


メディアの米軍報道は「偏向」―監視団体調査

 主流メディアはブッシュ政権だけでなく、米軍にも批判的――。
 米メディアの報道姿勢を監視している、
 「メディア・リサーチ・センター」(MRC)は15日までに、
 イラクなどに駐留する米軍に関する報道が
 兵士の不祥事を伝える内容に偏り、
 勲章を授与された兵士らの功績が
 ごくわずかしか報じられていないとする調査結果を公表した。

 MRCは5月17日から6月7日までの約3週間、
 NBC、CBS、ABCの3大ネットワークが、
 米海兵隊によるイラク西部ハディサでの
 民間人殺害疑惑について報じた時間を調査したところ、
 合計で3時間半に達することが分かった。
 最も長かったのがABCの85分で、
 NBCが67分、CBSが58分だった。

 一方、米軍では対テロ戦争で20人の兵士が、
 最高位あるいはその次位の勲章を受章しているが、
 2001年9月から最近まで、
 3大ネットワークが彼らについて報じた時間は
 合計で52分にとどまっている。
 20人のうち14人については、
 一度も触れられたことがないという。

 この調査結果について、
 MRCのリッチ・ノイエス調査部長は
 「テレビネットワークは(兵士たちの)ポジティブな話に、
 軍の不祥事ほどの関心を示さない」と批判。
 MRCは、同疑惑が調査段階であるにもかかわらず、
 「マサカー(虐殺)」「マスマーダー(大量殺人)」
 などの言葉を用いていることも問題視している。

 3大ネットワークやCNN、
 ニューヨーク・タイムズなど米主流メディアは、
 程度に違いはあるがリベラル色が強く、
 ブッシュ政権に批判的な立場を取っている。
 このため、ブッシュ政権や大統領支持者からは、
 主流メディアのイラク報道がネガティブな側面ばかりを
 強調していることに強い不満が出ている。

   (世界日報)


いかにも反リベラルの世界日報らしい内容ですが、
まあ、こういうパターンはベトナム戦争の時もあったこと。

結局、イラクでの諸々の事象のうち、
何を報じ、何を棄てるのかという取捨選択の問題でしょうが、
それはやっぱり報道機関の姿勢によって左右されるでしょう。

この状況は日本のマスメディアも同様なわけで
話しはちょっと飛びますが、
最近、靖国に関するニュース・記事がやたらと増大してます。

もちろん靖国の問題が
時節がら注目を集めている側面がありますが、
それだけじゃなくて
自民党の次期総裁選で靖国が争点となりそうなこと。
そして、中国がこの部分を注視し、
あたかも「次期総裁は中国が指名」ばりの状況に
なっていることが大きいでしょう。

だから、マスコミ各紙も
自分のとこの報道理念から見て
好みの人物に総裁になってもらいたく、
靖国を題材に記事の投げ合いが生じている。

まあ、ハッキリ言えば
朝日・毎日=福田、産経=安倍、の構造ですね。
読売は分祀派に転向したので
どこを応援してるのかは知らないけど。

朝日は「A級戦犯」「分祀を!」「アジア外交立て直し」を連呼し、
産経は「靖国参拝」「内政干渉反対」と矢継ぎ早に書く。

私は後者に賛成ですが、
このマスコミの状況は非常に興味深いものがあります。
特にここ一ヶ月の産経の靖国関連の報道は連射連発という感じで
「中国製総裁」誕生への危機感を感じます。

あらら、話しがイラクから靖国に流れちゃいましたね (^_^;)


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