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ベネズエラとペルーの罵倒合戦・・中道左派VSポピュリスト

中南米:ベネズエラ大統領とペルー次期大統領、非難合戦

 ラテンアメリカの反米左派急先ぽう、
 ベネズエラのチャベス大統領と、
 中道左派で7月に2度目のペルー大統領に就任する、
 ガルシア氏との非難合戦が2カ月続いている。
 個性の強い2人は互いに譲る姿勢を示さず、
 和解の可能性は全く見えない状況だ。
 
 ペルー大統領選候補だった左派民族主義者のウマラ氏に
 チャベス大統領が肩入れしたことが背景にある。
 4月、米国と自由貿易協定を結んだペルーをチャベス大統領が批判。
 これにガルシア氏が「ベネズエラは米国に石油を売っているのだから
 厚かましくならないように」と警告し、
 チャベス大統領を「石油という宝くじに当たった人物」と呼んだ。
 
 これに対しチャベス大統領は、
 85~90年のガルシア政権の経済政策失敗や汚職疑惑を突いて
 「ごろつき」「汚職まみれ」などと応酬し、
 「盗っ人が大統領になったらペルーとは関係を保てない」と発言。
 両国が互いに大使を召還するまでに関係が悪化した。
 
 ガルシア氏はチャベス大統領との「敵対関係」を
 選挙戦で巧みに利用して大統領選に勝利。
 その後も「我々は内政干渉の被害者だ。
 (チャベス大統領の)国家主義的な考え方は他の国では通用しない」
 などと批判を続けている。
 一方、チャベス大統領は訪問先のパナマで23日、
 ガルシア氏について「彼のご主人様はワシントンにいる。
 彼は帝国(米国)にしっぽをふる犬だ」とののしり、
 ペルー大統領選の結果に「疑問がある」とまで語った。
 
 ガルシア氏の大統領就任式は7月28日だが、
 このままではチャベス大統領は
 招待されないとの見方が強まっている。

   (毎日新聞)


私、本店ブログの方で
チャベスについて連載していたものですから
この人とはもう他人じゃないような気がします(笑)

この人の資料を読みながら思ったことは
「なんとアクの強いおっさんだろう」ってこと。
実際、人相もそんな感じだし。

上記ニュースの罵り合いですが、
同じようなことをチャベスはメキシコの大統領に対してもやってます。
「米帝の犬め!」なんて罵ってます。
あのね、安保闘争じゃないんですから (^_^;)

チャベスは中南米の民衆に人気があります。
それは資源売却で得た利益を民衆に分配してるからですね。

その利益で国を発展させようとか、
産業を振興させようとか、インフラを整備しようとか、
そういうことを一切考えずに、
富の再分配、上下格差の是正という方向にばらまいてしまう。
いい意味でも悪い意味でも
この人は根っからの社会主義者です。

そして民族主義の反米主義者。
80年代から90年代にかけて
中南米を席巻したIMFと米国による新自由主義経済を
この人は憎悪しています。

さて、5月20日付けの英「エコノミスト」誌が
チャベスを始めとする南米諸国の左傾化について
面白い論評を載せています。

それによると、最近の南米に続々と誕生した左派政権は
同じ左派と言っても中身は同一ではなく、
むしろ二派に分かれて相争っている。
「民主主義者と大衆迎合主義者との間の抗争」
という観点から見るのが正しいというものです。

同誌によれば、中南米で進行中の事態は、
自由民主主義(中道左派、右派)と
権威主義的な大衆迎合主義者(ポピュリスト)たちとの間で、
どちらが中南米諸国のリーダーシップを握るかという形で
争われているとのこと。

分類すると、チリやウルグアイ、ブラジルといった中道左派と、
過激な大衆迎合主義者であるチャベス大統領のベネズエラや、
モラレス大統領のボリビアなど。

中南米の未来は、この2つの潮流のうち、
いずれかが主流になるかによって決せられる、との分析です。

なるほど。
鋭い論評ですね。

チャベス流のやり方ってのは民衆の一時的な人気を呼び、
ことに一部白人系富裕層に国家経済の根幹を乗っ取られていた、
ベネズエラやボリビアのような国にとっては
劇薬のような効果があるでしょう。
固定された上下の階層社会をたたき壊すという意味では
それなりの意味も有るのかもしれません。

ただ、チャベスにしろ、ボリビアのモラレスにしろ、
彼等の政治的基盤は
石油や天然ガスなどの資源の価格高騰によって得られた、
蜃気楼のような脆いものに過ぎません。

長い目で見て彼等のやってることは
「国造り」ではなく「金のバラ撒き」です。

チャベスってのは面白い男ですが、
今のような栄華は長続きするとは思えません。



関連過去記事(本店)

南米の左傾化 その3・・チャベス・ベネズエラ大統領

南米の左傾化 その4・・反米とボリバル主義

南米の左傾化 その5・・「21世紀の社会主義」と中国の接近




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コメント

アメリカの迷走

素直にフジモリを続けさせていれば、こんなおっさんを大統領に戴かなくても良かったのではないかと小1時間・・・。

どうも、アメリカには民主主義が広まる前の地均しが必要だという認識がないようですね。日本は不完全ではあっても普通選挙が行われていましたし、それなりの下地はあったわけです。

当時のペルー、ちょっと前のイラクは状況が似ているように感じます。民主化までの行程が描けたところで、CIAに背中から刺されたフジモリ、さぞ無念だったことでしょう・・・とフジモリびいきをしてみました(^^;。

もう・・・、ジョージのあわてんぼ・・・さん(^^;、で済むわけねえだろこの野郎っ!!

  • 2006/06/27(火) 19:25:06 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

フジモリさん

フジモリさんはバランス良かったですもんね。

米国ともそれなりつきあってたし、
民衆にも人気があった。

あの人のやろうとしたことは
結局「治安回復」「農村振興」「工業化」
この3点でしょ。

国が発展する際の
これが当たり前のセオリーですね。
彼はこれをやろうとした。

ペルーももったいないですね。
いい人材を追放しちゃって。

  • 2006/06/28(水) 02:42:39 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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