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台湾:馬英九国民党主席・・反日と親中の「プリンス」

馬英九国民党主席 単独会見、対中融和は「日本にも貢献」

 台湾の最大野党・国民党の馬英九主席(台北市長)は12日、
 横浜市内で毎日新聞と単独会見し、
 「台湾海峡の緊張状態を作り出さないことが、
 北朝鮮問題で対応に追われる日本への貢献につながる」と述べ、
 対中融和の重要性を強調した。
 
 08年台湾総統選の最有力候補とされる馬氏は、
 来日の目的について「対中関係の改善を目指す国民党の政策を
 日本の各界に理解してもらうため」と説明。
 00年の政権交代以降、国民党と日本の政界とのパイプが
 細くなっていると指摘される中で
 「訪日は相当な成果があった」と総括した。
 
 また、「総統選の党内候補は
 来年夏の代表大会で決まる」としつつ、
 「次期総統は大陸(中国)との緊張関係や政権の腐敗で
 住民の信頼を失うことなく、
 苦境に対処できる人物が適当だ」と述べ、
 独立志向が強い与党・民進党をけん制した。
 
   (毎日新聞)


北朝鮮のミサイル乱射で
すっかり影が薄くなってしまった馬英九氏の来日です。

もっとも、台風の影響ということで慌ただしく日程を切り上げ
すでに昨日には台湾に帰ってしまいましたけどね。

台湾の最大野党の党首たる馬英九。
ハンサムでミーハー的な人気を誇ってますが、
今回の来日の目的は、日本政界とのパイプ作り。
安倍官房長官、麻生外相、福田元官房長官、
自民党の武部勤幹事長、森喜朗前首相
などと会談したようです。

そして、日本のあちこちで講演し、
マスコミのインタビューを受けまくり、
反日派として著名な彼が
「いやいや、俺は決して反日じゃないよ」と、
親中派として有名な彼が
「いやいや、俺は北京との緊張を好まないだけさ」と
主張をまき散らしていったようです。

台湾の馬英九台湾国民党主席 訪日成果は
  …「反日・親中」払拭には至らず

安倍、麻生両氏と会談 国民党主席、公式発表せず

馬・国民党主席 中台関係改善に意欲 日本企業にも有利

彼の論法は、

  中国との緊張状態を緩和し、
  中国と台湾の一層の経済交流を深める。
  台湾海峡一帯の緊張緩和は日本の国益にもつながり、
  日本としても商売上、大いにけっこうじゃないか?

こういうことですね。

彼はこの「現状維持論・中台交流論」を
米国相手にも大いに吹聴し、
こないだ辞任したゼーリック国務副長官を中心として
米国内にも多くの人脈を作りました。

米国も台湾海峡での戦火を望まず、
台湾独立派の動きを牽制してますから、
ここらへんは利害が一致するんでしょう。

ちなみに、今回の訪日では、
産経の千野境子さんもインタビューを行ってますが、

日本への関心、限定的 台湾・国民党の馬英九主席

なんか、千野さん、
えらく醒めきった印象しか持たなかったみたいです(笑)


この馬英九氏の政治理念は

◇中台関係は現状維持が良い

◇中台の経済交流をもっと深めるべき

◇そして、最終的には中台は統一すべき

◇「台湾独立論」は虚妄

いわゆる「中華民国」の国家理念と同一です。
中華民国は中国全土に領土主権を持ち、
台湾島はその一部にすぎない。
つまり、台湾は中国の一部であり、
現状は現状として、いずれは統一せねばならない、と。

ここらへんの主張が、馬氏率いる国民党が
今や中共政府から「友党」扱いされている理由なんですね。

で、「台湾独立論」許すまじ!と。
それで馬英九は独立派の諸士から
目の敵にされているわけです。

さらに、この人の政治理念の特徴の一つが「反日」です。
国民党の党本部前に「抗日英雄」という巨大な看板を掲げ、
日本統治下で反乱を起こした台湾人たちを
「中華民族の英雄」として盛んに顕彰しています。

地方選挙の時にはキャンペーンの一環として、
「英雄」の墓前で涙を流しながら献花を行い、
本省人票を集めようともしました。

また、馬英九氏は
尖閣諸島は中華民国の領土だというのが持論で、
若い頃はその種の運動に加わり、
そこから頭角を現した経緯があります。

もともと馬氏は2人の娘に
「唯中」「元中」と名付けるほど中国人意識の強い人物で、
国民党の最右翼である大幹部の父親から
徹底的な反日教育を受けてます。

台湾のバリバリの反日親中議員の高金素梅が
靖国訴訟問題で日本に行く際に、馬英九は渡航費用として、
3千ドルを贈呈し、激励の言葉も送り、
空港まで見送りに行きました。

まあ、こういう人なんですね。

彼の略歴をザッと書いておきますと、

 香港九龍生まれの外省人。
 台湾大学法学部卒。
 米ハーバード大大学院で法学博士号を取得。
 米国での法律事務所勤務を経て台湾に帰国、
 故蒋経国元総統の英文秘書を務めて頭角を現し、
 「国民党のプリンス」と呼ばれた。

 李登輝政権下では93年に法務部長(法相)として入閣。
 ついで国民党副秘書長や総統府秘書なども歴任し、
 党内での基盤を固めてきた。
 98年に台北市長選に出馬し、現職の陳水扁氏を破る。

 2005年、国民党の「主席」選挙で
 対立候補のベテラン政治家、王金平(国会議長)を大差で破り、
 国民党主席に選出された。

なかなか順風満帆な上昇人生ですが、
その陰では、かなり後ろ暗いこともやってまして、
米国留学時代に、台湾人留学生を対象とした、
特務活動を行っていたというのは
ほとんど公然の秘密と化しています。

さらに、馬英九は1972年の日華断交のおりに
謝罪特使で台北へ行った椎名悦三郎や灘尾弘吉の車列に
卵をぶつけた官製の「学生運動」の指導者でした。
 
当時、言論の自由のない台湾で
官製以外に学生のデモは組織できるはずもなく、
この時から体制側と親密な関係だったことを窺わせます。


さて、大きな歴史的な観点で
中国と台湾、そして日本を俯瞰して見ますと、
この台湾に存在する「中華民国」という存在は
ハッキリ言えば単なる亡命政権にすぎません。
大陸を追われ、台湾島に依った流亡の亡命政権。

これが台湾を占拠し、
「大陸反攻」なんて呼号したから、
今の中国と台湾の捻れた関係が生じているわけで、
現実問題、中国と台湾の行き着く先は、

1,中国による台湾の併合

2,台湾の独立

選択肢として2つしかありません。

馬英九のやってることは
この大きな流れの中の一時的な滞流現象にすぎず、
彼の言っている「中台関係の現状維持」というのは
いずれ、そんなことを言ったやつもいたなあ、程度の
あつかいを受けるでしょう。

大なる中国と、小なる台湾が相対峙した場合、
大が小を呑み込むか、小が大に対して独立を維持するか、
この2つ以外になく、
馬英九のやってる中国との交流拡大・経済関係の発展は、
大なる中国に呑み込まれる素地を作るだけです。

彼の真意が何であれ、
結果的には中共政府に対する利敵行為です。
小が大との関係を深め、
大の経済発展のためにせっせと投資してるわけですから、
自分を喰らう龍にエサを与えている構図ですね。

馬英九はそのミーハー的な人気もあいまって、
このままの情勢でいけば
2008年の台湾総統選挙では当選確実と言われています。
彼の当選は台湾独立派のみならず、
日本の国益にも大きなマイナスとなって
跳ね返ってくるでしょう。

米国も短期的利益のために
この種の人物を後援することが、
長い目で見て、自らの長期的仮想敵である中国の
勢力拡張に手を貸す道であることを
もっと自戒すべきでしょうね。

台湾人は、いずれ自らの着地地点を模索しなければいけません。
大に呑み込まれるか、大と袂を分かって独立するか?

現状維持はいずれ終わります。
それは数年後かもしれず、数十年後かもしれない。
どこかで選択を迫られる時がくるでしょう。

その時のために、向かうべき方向を考え、
それを達成すべき戦略を冷徹な目で考えておくことです。



関連過去記事

「台湾」という親日国家・・国交回復と同盟化の前提




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コメント

中国人認定

中共が歓迎するこのおっさんは、アメちゃんでどういう人脈があるのか知りませんが、ゼーリックはもう国務省にいませんし、差詰めチャイナロビーのパトロンといったところでしょうか・・・(^^;。

かつての日本だったらとっくに台湾を占領している・・・日下公人氏の言葉ですが、そうなった方が良いのか、悪いのか・・・。

  • 2006/07/14(金) 21:14:05 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

日下さんが?

いやいや、このオッサンは手強そうですよ。
人気も抜群だし。
敵手の民進党はスキャンダルでボロボロだし。

台湾はマスコミは国民党が握ってるから
こういうスキャンダル合戦となると
国民党が強いですね。

> かつての日本だったらとっくに台湾を占領している

日下さんがそんなことを言ってたんですか?
あの人らしい。
恐いもの無しだなあ (^^;)

  • 2006/07/15(土) 02:23:14 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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