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国連安保理:対北朝鮮決議の採択・・北の強硬化と今後の展開

中露含む全会一致で北朝鮮決議を採択

 国連安全保障理事会は15日午後(日本時間16日早朝)、
 公式会合を開き、日米などが提出した北朝鮮のミサイル発射を非難し、
 同国のミサイル・大量破壊兵器開発に関連する、
 物資・技術・資金の移転などを阻止するよう、
 加盟国に要求する決議案を全会一致で採択した。
 北朝鮮と友好関係にある中国、ロシアも決議に賛成、
 国際社会が一致して非難の意思を示したことで
 北朝鮮には大きな圧力となる。
 
 日米は当初、経済制裁などを可能にする、
 国連憲章7章を明記した決議案を作成したが、
 中国・ロシアが「7章決議」に強硬に反対。
 とくに中国は拒否権行使も辞さない構えを見せたため、
 安保理の分裂を懸念した英国・フランスが7章を削除する代わりに
 「国際平和と安全の維持への安保理の特別の責任」を
 明記する妥協案を提示し、日米も土壇場でこれを受けいれた。
 
 安保理が北朝鮮の行動に関して決議を採択するのは、
 同国に核拡散防止条約(NPT)脱退の
 再考を求める決議を採択した1993年以来。

   (産経新聞)


採択されましたね、対北朝鮮決議。

これに関連して
いくつかの章立てで北朝鮮情勢について書きます。


<外交の勝利と北の強硬化>

いろいろ評価は分かれてますが、
間違いなく日本外交の勝利と言えるでしょう。
「外交術」という観点から見るならば
日本の勝ちと言えるでしょうね。

焦点の「国連憲章7章に基づく制裁」を
盛り込めなかったのは痛いですが、
交渉ってのは相手がある話しですから、
最初に吹っかけておいて、
互いに落とし所を探るのは交渉術のイロハです。

要は、最初の日米案で押していって
中国が拒否権を発動して葬られた時の利害得失と、
今回の全会一致による非難決議の利害得失と、
これのプラス・マイナスの総合勘案ですね。
どっちがよりプラスが多かったかってことです。

平たく言えば、
前者は中朝を敵に回し、
後者は北朝鮮のみを的にするということですね。
どっちが良かったかという総合勘案です。

日本がまともな軍事力と軍事システム・法体系を持ち、
まともな政治力を持ち、
さらに米国がイラクの泥沼と中東情勢の悪化が無かったら、
前者の方が良かったと思います。

しかし、日本は軍事的カタワ国家であり、
米国は二正面作戦を忌避すべき情勢にある以上、
中国を引き込んだ形の
後者の非難決議はやむをえない選択でしょう。

ただし、いつでも前者の強力な制裁決議を出すよ、と
日米がこれをちらつかせたことで
結果的に中国に非難決議を呑ませた。
これは外交術としては勝利だと思います。

中国としては、
日米の強硬制裁案を提示されて拒否権を発動する事態は避けたいし、
でも、非難決議に賛成するも不愉快だし。
結局、どっちの方がよりマイナスが少ないかという、
嫌な選択に直面せざるをえませんでした。

まあ、安倍・麻生コンビの勝利でしょ。
悪くはない結果だと思います。

ただし、これは当面の外交術の勝利であって、
本番はこれからです。

北朝鮮は決議採択の45分後に
早くも今後のミサイル発射を示唆する声明を出して、
日米による追加制裁と、国際的な包囲の重圧は
今後、ますます強くなっていくでしょう。

日本は北朝鮮を追いつめたと言って
喜んでばかりはいられません。
この事態は何かと言うと、
お互いに「やるかやられるか」の
強硬な流れに乗っかったということです。

先日のミサイル乱射と今回の非難決議は
半島情勢が今後ますます緊迫し、
最終的には北朝鮮の暴発まで伴うということです。
情勢は行き着くとこまで行くでしょうね。

だから、日本ものほほんとしているわけにはいきません。
ノドンを列島にぶち込まれたり、
原発等の重要施設に対する破壊工作は、
これ、小説上のお話ではなくなって、
現実に起こる可能性は高くなったと見るべきです。

民主党の小沢氏に私は同調する気はありませんが、
彼が言ったごとく、
「制裁は北朝鮮を追いつめる」わけです。

日本はこの路線を選択し、
北は国家存亡の危機に直面して
ますますの強硬路線と軍事的暴発に走る可能性が高まりました。

日本は腹をくくることです。
自らが選択した路線なのですから。


<北朝鮮の構造的矛盾>

構造的に北朝鮮は
2つの相矛盾するジレンマを抱えています。

1,国家システムがガタガタで崩壊寸前

2,でも、核とミサイルは保持していたい

1と2は矛盾していて、
国家を立て直したくば
諸外国と和平し、援助を取り付ける以外にない。
しかし、核とミサイルは手放したくないから、
諸外国との和平もままならない。
まさに、どっちつかずの「二兎を追う者」状態です。

要は、彼等は2を手放すしかないのですが、
これを手放すと「米帝からいいようにやられてしまう」と
思いこんでいる。
国家の独立のためには必要だと。

だから、両者を両立させるために
核とミサイルを使った「瀬戸際戦術」で
援助を引き出そうとしているわけですね。

もっとも、彼等が和平のテーブルに着き、
「核とミサイルの放棄」について話し合うこともあるでしょうが、
それは単なる擬態で時間稼ぎに過ぎません。
去年末の六ヶ国協議と同じです。


<今後の予想>

さて、今後の予想ですが
上述したように北朝鮮の強硬化は続き、
行き着くとこまで行けば
軍事的な暴発の可能性は高いと思います。
現情勢の延長上には
そういう未来が待ち受けているでしょう。

あと、中国の動きですが、
今回の事態でハッキリしたことは、
北が強硬路線で暴発すれば
中国がこれを庇いきれなくなるということです。
庇おうとすると中国自身が国際的に孤立し、
影響力を低下させてしまう。

今後、北が強硬化していけば
中国はこのジレンマを解消するために、
金正日の抹殺と傀儡政権を誕生させることを
狙っていくでしょうね。

この路線は、米国あたりにも望ましい流れで、
傀儡政権が核抜き・ミサイル抜きで牙を抜かれれば
最上の流れとなるでしょう。
国際的合意は得やすいと思います。

それと、この半島情勢に関連して
中東情勢が激化するでしょう。
実際に緊迫の度合いを増してますけど、
たとえば今、イスラエルと小競り合いをしているヒズボラ等は
彼等の念頭には
間違いなく北朝鮮情勢があると思います。

即ち、イスラエルの後援者たる米国は、
北朝鮮に重圧をかければ
中東方面が手薄とならざるをえない。
これは軍事力のみならず、予算の面でもそうです。

だから、半島情勢が緊迫すれば彼等は「これは好機」と見る。
それはアルカイダなども同様で、
イラクを中心として世界各国でテロが活発化していくでしょう。


<私的感想と希望>

ミサイルの乱射をきっかけに
半島情勢が大きく動き始めています。
日本も腹をくくって、
北朝鮮崩壊に対する十分な算段をしておくべきです。

私は前々から書いている通り、
「北朝鮮崩壊推進論者」ですが、
先日のミサイル乱射事件では
同じような発想を持つ人は等しく思ったでしょうね。
「奇貨置くべし!」と。

あのままの情勢で
半島情勢がそれなりに平穏に推移していけば、
やがて日本にとって大きなマイナスとなって
跳ね返ってくることが予想されましたから。

即ち、

◇北朝鮮のミサイル搭載の核弾頭の開発推進

◇北朝鮮のいっそうの中国の植民地化

◇韓国の左傾化・赤化統一路線の成就

この傾向が推進されていくわけで
このままの状態ではやばいと思ってました。
時が経てば経つほどに、
情勢は日本にとって不利になると思ってました。

しかし、ミサイルの乱射。
嗚呼、まさに天佑神助ですね。
これは敵失そのものです。



関連過去記事

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韓国:媚朝の盧武鉉政権、窮地に・・ミサイル乱射の余波

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