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北朝鮮のサイバー戦能力は?・・亡命コンピューター技術大学教授の証言

北朝鮮軍にサイバー戦部隊、労働党らが直接統制

 合同参謀本部で幹部を務めた軍消息筋が11日、
 北朝鮮軍が人民武力省総政治局傘下に121部隊を創設し、
 韓国軍の指揮通信網を混乱させ、
 サーバやインターネットシステムを破壊する、
 実質的なサイバー戦を行っていると明らかにした。
 
 これまでは作戦を担う人民武力省総参謀部所属の偵察部隊が、
 ハッキング部隊を運営しているとされてきた。
 こうしたサイバー戦部隊が実在すると伝えられたのは
 これが初めてとなる。

 同消息筋はまた、北朝鮮は
 最高権力機関の労働党と国防委員会など
 国レベルでサイバー戦を行っていると指摘している。
 金正日総書記は、インターネットを
 「国家保安法が無力化する特別な空間」と認識しており、
 韓国内のインターネットを積極的に活用するよう指示したという。
 労働党秘書局傘下に対内外サイトを開設・運営し、
 各国の情報を収集し分析していると説明した。

 また、北朝鮮自動化大学では
 毎年100人余りのサイバー戦専門家を養成しており、
 電算・情報伝送システム、暗号開発、
 ハッキングなどの任務に当たっているという。

   (YONHAP NEWS)


前記事で「超限戦」に少し触れたので
思わず、それ関連のネタを取り上げたくなって
書いてしまいました。

上記の北朝鮮のサイバー戦のニュースですが、
世界日報のこっちの記事の方が詳しいです↓

北、サイバー戦へ準備着々「国家保安法が無力化される空間」

ただ、こっちは世界日報のせこい編集方針で
数日中にも有料でしか読めなくなると思うので
読みたい方は早めにどうぞ。


さて、北朝鮮のサイバー戦能力に関しては
従来から評価が二分してまして、

  「あんな貧乏アナログ国家に何が出来るか、ケッ!」

  「いやいや、これがどうして
   意外に高水準の実力を保っている」

と、両極端に分かれてました。

韓国軍や韓国の国家情報院などはかなり警戒してましたが、
米国の評価は低かったですね。

可能性あり?「北朝鮮がしかけるサイバー戦争」

ところが、2004年、
北朝鮮コンピューター技術大学の教授が脱北し、
韓国に亡命してきたことから
北のサイバー戦の内情がかなり見えてきました。

その結果は、韓国軍の評価どおりで
かなりの高い能力を持っているというものでした。

以下、朝鮮日報の報道。


北朝鮮、500人規模の「ハッカー部隊」運用 

 北朝鮮がサイバー情報戦に備えるため、
 ハッカー部隊をはじめ、サイバー心理戦部隊まで構成し、
 現在運用していることが分かった。

 また、早ければ来年まで
 独自的なコンピューター運営システム(OS)を開発し、
 これを国家の核心OSとして
 使用する計画であることが確認された。

 29日、西江(ソガン)大学で行われた、
 国家情報院と国防部主催の
 「国際サイバーテロ情報戦コンフォランス2005」で、
 キム・フングァン前北朝鮮コンピューター技術大学教授は
 「北朝鮮ではサイバー情報戦とサイバー対南工作のため
 計500人余のハッカーが活動している」と証言した。

 キム教授の説明によると、
 正規軍組織の中にあるサイバー部隊は、
 総参謀部・偵察局傘下121所ハッカー部隊(300人)と
 総参謀部・敵攻局傘下204所サイバー心理部隊(100人)で
 編成されている。

 121所部隊は名実共に北朝鮮最高のハッカー部隊。
 97年までも敵軍の通信暗号解読を専門に行う部隊だったが、
 現在は暗号技術、OS技術、トラフィック分析技術など
 計10のパートに分かれて活動している。

 敵攻局204サイバー心理部隊は
 2002年に新しく編成された部隊であるとされている。

   (朝鮮日報) 


この亡命教授に対して
韓国誌「月刊:新東亜」が詳細なインタビューを行い、
それが「North Korea Today」に転載されています。

脱北「ハッカー代父」が打ち明けた
 北朝鮮の恐るべきハッキング能力

以下、一部引用します。


 「インターネットにもエチケットがあり、倫理があります。
  人間は倫理と道徳のおかげで行動に気を付けますが、
  ある瞬間『そんなものを取っ払ったらどうなるのか』
  『挨拶などやめてしまえばどうなのか?』と考えると、
  容易にそうすることができます。ハッキングも同じです。
  倫理を侵害しようとすれば、
  それ自体は大きな問題ではありません。
  破って研究すればいくらでも可能です。
  さらに『国のために』という大義名分があれば、
  命を差し出して行うことができるんです」

 「韓国にはコンピューターが家にもあり、学校にもあります。
  しかし北朝鮮は違います。
  人民学校(初等学校)にはコンピューターがないのです。
  中・高等学校には1、2台あります。
  学生たちは『さわってみた』ことで満足します。
  しかしコンピューター天才に選ばれれば変わります。
  全国の人民学校の学生を対象として毎年、
  数学科自然科目の競技試験大会が開かれます。
  ここで数学が得意な秀才を選び、
  国家戦略的な人材として育てます。
  彼らを中央で集中的に育成する学校があります。
  秀才たちは「金星第一高等中学校」
  コンピューター班へと送られます。
  この学校には1等栄養士がいて、給食とおやつに気を遣います。
  大学を卒業した後には、
  IT関連の研究所やハッカー部隊に入ることになります」

 「(ハッカー部隊は)ファイヤーウォール、ウイルス、
  ハッキングプログラムのようなものを開発し、
  Windows、UNIX、Linuxなど
  すべてのコンピューター運営システムを分析します。
  ログイン過程を巧妙に通過する方法を研究したり、
  マイクロソフトの弱点を捜し出します。
  弱点を知り抜いているだけに、ワクチンもよく作ります。
  攻撃コードを作って、実行したり……。
  自社開発したツールで訓練をするですが、
  おもに敵性国の軍事情報を収集し
  軍の指揮通信網を攪乱するハッキングを研究します」

 「ハッカー部隊に入った私の弟子たちの話によれば、
  米CIA(電算網)に最も多く接続するのは
  北朝鮮だということです。何度も試みるんですよ。
  やっている途中で侵入できるようになるだろうと。
  ハッカー部隊員たちはおもにIPを盗用します。
  中国や日本など第三国のIPを盗んでは、
  ハッキングするのです。
  彼らの最初の作戦は『IPを盗め』です」

 「(北朝鮮はサイバー戦を)
  1999年から国家戦略として採択しました。
  コソボ戦争以後、金正日が再評価したのです。
  二十世紀戦争が『油戦争』『弾丸戦争』ならば
  21世紀戦争は『情報戦争』と結論を下したのです。
  それ以前から、軍部では若いエリートたちが
  何度も提案したのですが、採択されなかったんですよ。
  金正日は今後の戦争は
  『誰がより多く弾丸を浴びせるか』でなく
  『誰がより速く、多様な情報を握るのか』にかかっている、
  と言いました。」

 「韓国に来てみると、セックス文化が世の中を覆っていますね。
  北朝鮮が社会工学的手法を導入すれば、
  韓国に侵入する通路はものすごく多いのです。
  セックスと関連した、人間の原初的な本能を刺激して
  (サイトを)開かせるようにすれば、
  おそらく大部分がクリックするはずです。
  また韓国は教育に対する熱意が高いです。
  学校教育の全課程が電算化されていますが、
  これはセキュリティシステムより脆弱なものではありませんか。
  侵入してひっくり返せば、大騷ぎが起こるでしょう」

 「(韓国の若者の印象は)
  私が脱北者だから、運動圏の学生たちがよく質問してきます。
  本当に驚いたのは、(北朝鮮からきた)私でさえ
  『金日成』『金正日』と呼ぶのに、
  学生たちは『金正日国防委員長』と、肩書を必ず付け加えますよ。
  『社会主義は決して悪くない』と思う若者が結構いますね。
  彼らはこの国を『腐敗した国』と思っていますよ」

 「(韓国の親北サイトは)
  すべて海外のサーバーで運営するサイトです。目的があります。
  いわゆる『北朝鮮を理解させる対南サイト』と思えば良いです。
  国家観がなく、自由奔放な若者たちは
  私も気づかないうちに吸収されるはずですね。
  嘘も十回以上つけば信じられるようになります。
  韓国の若者たちは学習効果が優れている方です。
  つまり、よく食われる方ですね」


う~ん、かなり興味深いですなあ。

小なる貧乏国が裕福なる大国と戦う場合に有効な戦術とは、
敵の脆弱な部分に
一点集中で打撃エネルギーを叩きつけることです。
これが古来からの兵法の鉄則です。

この北朝鮮も、あるいは中国も
サイバー戦を重視し、
これに資金と人的エネルギーを傾けてますが、
これは彼等の最終的な仮想敵が
世界最大の軍事国家である米国だからです、
まともに戦っては勝てる相手ではないからです。

彼等は湾岸戦争とイラク戦争から多くを学んだでしょう。
米軍のRMA化された軍隊。
ピンポイントの精密攻撃と通信・情報機能の破壊。
そして革命的な通信統制能力。
あれを見たら、
普通のやり方じゃ絶対に勝てないと思ったでしょうね。

日本は米国と同盟国だから
ここらへんは実感が湧きませんが、
もし、日本が米国と敵同士だったらどうするか?
いかなる戦略と戦術でかの国の軍隊を打ち破るか?
それを頭の中で想像してみればいいのです。

そうすれば、勝てるポイントは
古来からの「ゲリラ戦」的な発想しかないことに気づくはずです。
そう、敵の脆弱な部分を突くこと。

イラクでのような通常のゲリラ戦も有効ですが、
国家の対する全方位的なゲリラ戦、
インターネット、インフラシステム、金融システム、
ここらへんが米国の弱みでしょう。
ここらへんを突くことですね。
彼等はそれを実地に移してます。

先日、面白いニュースが流れました。


米国務省にハッカー侵入 米中サイバー戦争と報道

 マコーマック米国務省報道官は12日、
 東アジアからとみられるハッカーが
 同省のコンピューターに侵入、
 連邦捜査局(FBI)が捜査に当たっていることを明らかにした。
 米メディアは中国のハッカーと断定的に報道、
 米中の「サイバー戦争の始まりか」(CNN)などと伝えている。
 
 ワシントン・ポスト紙によると、
 コンピューターが攻撃されたのは6月末。
 特に中国や北朝鮮に関係する部局が
 集中的に被害にあったという。
 
  (共同通信)


米国のマスコミは
はなっから中国ハッカーの仕業と断定したようですが、
私には、この時期に
「中国や北朝鮮に関係する部局」を攻撃するというのは、
何とも意味深な気がしますね。



関連過去記事

中国から自衛隊へウイルスメール・・中国の国策ハッカー団体





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コメント

TRON

費用対効果で実現性が少ないとは思いますが、政府機関だけでもTRONでシステム構築する必要性を感じます。サイバー攻撃「正規軍」がここまで整備されているのであればなおさら、です。ローカルOSの強み、日の丸OSならではのロジック構築の相対的な特殊性、軽快な動作・・・。

住基ネットもなんでネットにつなぐ必要があったのか、未だに理解に苦しみます。住基ネットの整備にかかった費用を持ってすれば、公共機関だけの専用回線ネットワークが出来たはずだからです。要は、国内でだけ必要な情報なのに、ネットワークの構築をけちってインターネットに置き換える、とんだ歳出削減だったわけです。聖域無き構造改革なのかもしれませんが、自分たちが握っている情報の重要性を理解しようとしません。そして、セキュリティ対策にもっとコストがかかるとは・・・とんだお笑いぐさです。

公共部門でシステムエンジニアを抱える必要性は今後の電子政府の進展を考えるとますます高まります。政府がブラックボックスを持つ意味を、よく考えてもらいたいものです。

  • 2006/07/20(木) 08:17:34 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

ケイ@管理人

> 政府機関だけでもTRONで
> システム構築する必要性を感じます。

なるほど。
TRON破り専門のハッカーって
そうそういないでしょうから(笑)
かなり強靭になりそうですね。

私もここらへんのITの技術的なことは疎いのですが
システム構築となると、
それはBTRONを使うってことなんでしょうかね。

> 住基ネットもなんでネットにつなぐ必要があったのか

住基ネットって今どうなってるんですか?
全く知らないんですけど。

あれは内部は専用回線じゃなかったでしたっけ?
それを外部のネットとつなぐのでは?
全くそこらへんは素人レベルなんで (^_^;

対サイバー戦に関しては
日本も遅まきながらやっと腰を上げた段階ですね。
2年前ぐらいに各省庁のサイトが
中国人ハッカーに改竄されたのが
よっぽどショックだったみたいですね。

逆に攻撃の技術を磨いて
いざというと時はこっちから仕掛けるぐらいに
なってほしいものです。

  • 2006/07/21(金) 02:22:10 |
  • URL |
  • BTRON? #-
  • [編集]

TRON考2

住基ネットは、役所の建物の中は専用回線ですが、役所間をインターネットでつないでおります。役所間を専用回線でつないで、さらにインターネットにつないでいるのなら4重投資していることになりますね。

世間が「エシュロン」のことを忘れかけていて頃に片山虎之助大臣が強行しましたが、あの片山大臣の言いぐさ、今でも覚えています。「IT」を「イット」といった鮫脳総理大臣より「哀れな年寄り」感がありました(≧▽≦)。



  • 2006/07/21(金) 06:16:42 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

片山さん

なるほど。
役所間はネットなんですね。
これは恐いよなあ。

> 世間が「エシュロン」のことを忘れかけていてに
> 片山虎之助大臣が強行しましたが

エシュロンとまでいかずとも
そこらへんの並ハッカーでも侵入できそうな気も。

片山大臣は、ある時、
ふとしたきっかけで間近で見たことがありますが、
なんか傲岸不遜な感じを受けました。

住基ネットの記者会見の模様は憶えています。
役人の言ったことをそのまま信じ込んでいるような彼に
ふと、愛らしさすら感じました(笑)

  • 2006/07/23(日) 22:16:58 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2006/10/28(土) 08:39:01 |
  • |
  • #
  • [編集]

ありがとうございます

情報ありがとうございます。

恐いですね~
迂闊に書き込めませんね。

  • 2006/10/30(月) 02:22:31 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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