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米上院公聴会での「日本の核武装」に関する質疑

イランが北朝鮮ミサイル実験に立ち会い=米国務次官補

 ヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は20日、
 上院外交委員会の公聴会で証言し、
 イランは今月北朝鮮が行ったミサイル発射実験に
 立ち会っていたと述べた。
 この主張に対して、イラン側は
 今のところ公式にはコメントしていない。
 
 ヒル次官補は、4日の実験に
 1人またはそれ以上のイラン当局者が立ち会ったと述べた。
 専門家は、北朝鮮はイランのミサイル計画にとって
 重要なパートナーとみている。
 次官補は、イランが北朝鮮のミサイル実験に
 立ち会ったとの報道について、
 「そう理解している」とした上で、
 この関係が懸念されるというのは「まったく正しい」と述べた。

   (ロイター)


20日の米上院外交委員会での、
「北朝鮮によるミサイル発射時に
イラン当局者が立ち会っていた」というヒル次官補の発言は、
かなりのインパクトをもたらしました。

北朝鮮・イラン・パキスタン。
ここらへんは核とミサイルの闇市場で結びついています。
これは前々から言われていたことで
パキスタンは核技術を、北朝鮮はミサイル技術を提供し、
それぞれがバーター取引で技術を磨きあっています。

さらに、これにシリアと中国を加えれば
闇市場のフダ付き悪友グループのメンバー表となります。
あと、ウクライナもいましたね。

パキスタンの「ガウリ1号」と
イランの「シャハブ3号」が
相似形のように北朝鮮の「ノドン」に似ていることは
よく知られています。

この意味からすると、ミサイル乱射の現場に
イラン当局者が立ち会っていたということは
衝撃ではありますが、意外ではありません。


さて、7月20日に
ヒル米国務次官補を招いて行われた、
この米上院外交委員会の公聴会ですが、
上記の「イラン人立ち会い」以外に
もう一つ重要な質疑がありました。

その内容は多くの日本のマスコミが無視しました。
意図的なのか、単に見識が無いのか?

以下のニュースでどうぞ。


日本核武装への疑念相次ぐ 「中国が懸念」とヒル次官補

 「中国は日本の核武装化を心配していないのか」
 「心配している」。

 北朝鮮のミサイル発射問題が議論された、
 20日の上院外交委員会では、
 日本の独自核武装の可能性をめぐる質問が、議員から続出。
 先週訪中した6カ国協議米首席代表のヒル国務次官補は、
 中国当局が日本の核武装に
 強い懸念を抱いていることを明らかにした。

 技術的、財政的に核開発が可能とされる、
 同盟国日本の軍事大国化への疑念が、
 議会内にあることを象徴するやりとり。
 日本の閣僚が敵基地攻撃に関する議論の必要性を指摘する中、
 小泉純一郎首相の靖国神社参拝で不信感を強める中国が
 より疑心暗鬼になっている実態も浮き彫りになった。

 共和党のボイノビッチ議員は
 「(発射が)先制攻撃や憲法改正、
 核開発の可能性を議論している日本の政策決定に
 影響を及ぼすのか」と質問。
 次官補は「(中国側との)非公式なやりとりでは
 日本への非難が相次いだ。
 日本への強い懸念表明もあった」と答えた。

 また同党のアレグザンダー議員が
 「中国は日本の核武装化を心配しているのか」
 と聞いたのに対し、
 次官補は「中国の(日本への)懸念が
 より先鋭化している」と言明。
 中国が北朝鮮の核開発よりも、
 日本の核武装化の可能性を
 深刻視しているとの認識を示唆した。

   (U.S. FrontLine)


この「U.S. FrontLine」は
米国内で在米日本人を対象に情報を提供している、
日系雑誌社のニュースサイト。
日本のマスコミが伝えない情報を
けっこう流してくれるので重宝しています。

さて、この内容ですが、
ある意味、当然と言えば当然です。
北朝鮮が核開発に狂奔し、
ミサイルを乱射し、周辺諸国を威嚇する。
その政体は一党独裁の世襲王朝であり、
国際社会の常識も通じず、
拉致・麻薬・偽札・密輸、悪の悪たる何でもアリの国家。

こういう国が間近にあれば
そりゃ、GDP比世界第二位の大国ならば
核武装で対抗しようと思うのが当然で、
そうじゃなきゃ嘘よ、というのが諸外国の発想でしょう。

かの米紙ウォールストリート・ジャーナルも
13日付けの社説で日本の核武装を論じています。

その要旨は、

 北朝鮮のミサイル発射問題で
 国際社会の対応が無策に終わり、
 北朝鮮が世界の声を無視し続ければ、
 日本の核武装は不可避になる。

 韓国は日本が北朝鮮のミサイル発射を
 軍事大国化へのよい口実としていると主張しているが、
 実際には韓国自体が金正日政権を支持することで
 核兵器やミサイルの脅威を持続させ、
 日本の軍事大国化を助長している。

 北朝鮮政権に対する中国と韓国の対応は、
 日本に対し強力な軍事力が必要だと思わせている。
 中国の戦略的放置と韓国の宥和政策が
 同地域の危険性を高めている。

 日本は過去60年間、
 核保有国になることを自制してきたが、
 北朝鮮が国際社会に対し挑発し続けているにもかかわらず
 国際社会がそれを放置するなら、
 日本の軍事的対応、
 恐らくは核武装を触発することは避けられない。

 日本はこれまで
 米国の核の傘に入るという賢明な選択を取ってきたが、
 日本国内の政治的・民族主義的な圧力が拡大することで、
 現状を維持することが難しくなるだろう。


だいたい、こういう内容で、
同紙は「日本の核武装は不可避」と結論づけています。

北朝鮮の強硬化に触発された日本の核武装。
この発想をまともに捉えないのは
おそらく当の日本人でしょうね。
なんたる皮肉でしょうか。




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テーマ:国家防衛 - ジャンル:政治・経済

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コメント

国際社会なる幻想

石原慎太郎氏の著作に触発されたタイトルです(^^;。

国際社会という集団心理からすれば、世界第2位の経済大国は「政治大国予備軍」であり、「軍事大国予備軍」でもあります。
さらに言えば、イランあたりは核技術を平和利用していることをふまえ、プルトニウムを大量保有している国、つまり「核兵器保有国予備軍」でもあるわけです。
これは、日本政府の態度から「期待をする国」と「非難をする国」に分かれますが、ここは「期待をする国」が圧倒的多数であることも認識しなくてはなりません。
日下公人氏によれば、核兵器を保有することで地政学的なリスク(ぶっちゃけ、中共の脅威)が減り、欧米からの投資適格となるそうですから(^^;、核兵器がもたらす「功」の部分は意外に大きいのかもしれません。
これを阻むのは、国際社会に知られることがない日本人自身の「核兵器アレルギー」です。国際社会で、「周辺国の努力のおかげでこのビョーキから治癒しつつある。周辺国の努力はNPT体制維持にとっては大打撃だ。」と発言すると、どうなるでしょう(≧▽≦)。

実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
これを実践する核兵器保有経済大国とならなければならないですね。

  • 2006/07/27(木) 08:16:23 |
  • URL |
  • クマのプータロー #-
  • [編集]

日下さん、最高!

> 日下公人氏によれば、核兵器を保有することで
> 地政学的なリスク(ぶっちゃけ、中共の脅威)が減り、
> 欧米からの投資適格となるそうですから

(^∇^)アハハハハ!

いいなあ、日下さんは相変わらずの剛球勝負ですね~
本質を突いてるよなあ。

私も核武装論者ですが
ここまでの大国となった以上は、
もはや核に関しては
正面から議論しなきゃしょうがないでしょう。
でも、だいぶ核アレルギーも減りつつありますね。

所詮はこういう「相互確実破壊戦略」の時代ってのは
あと100年かそこらでしょう。
宇宙開発の進展とレーザー兵器の進化により、
核の脅威はずっと減っていくでしょうね。

ただ、最後の50年ぐらいが
世界的に一番危機の時代かもしれません。

 「核の拡散が進み、かつ、迎撃兵器は未完成」

この状態が一番恐いですね。

  • 2006/07/28(金) 02:11:56 |
  • URL |
  • ケイ@管理人 #-
  • [編集]

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